2017.09.02

鈴木六夏さん、シングルマザーから再婚、第二子出産への思い

シングルマザーであることを誌面で公表。以降、シングルマザーの企画でポジティブな気持ちや不安などを素直に告白し、同じ立場の読者から多くの共感を得ている鈴木六夏さん。
VERY9月号では、妊娠８カ月時の六夏さんにインタビュー。ご主人の岩田さん、息子くんも揃って登場。この10年の子育てと、ご主人との出会い、新しい家族の形について語ってくれました。

11歳の息子に待望のパパができ、そして、きょうだいもできます

この10年、ゼロからのスタート

六夏さん「息子が生まれて間もなく、離婚をしました。自分一人で育てることを決意の上でシングルの道を選んだので、まずは経済的に自立することが何よりの目標でした。実家には戻らずに、近所に家を借りて２人で生活をスタート。その頃、『VERY』から読者モデルの声がかかり、それがきっかけでライターに。その後、モデルプロダクションにも所属し二足の草鞋（わらじ）に。最初の頃は、自分がモデルとして出たページを自分でライティングすることもあり、『自作自演だね』と、仕事仲間と笑い話をしたことも（笑）。しだいに『VERY』からのモデルとしてのオファーも多くなり、本格的に活動することに。その後、『服育』をコンセプトにした『two eleven』というキッズブランドを立ち上げるところまで行き着きました」。

子育てで大事にし続けていること

六夏さん「＜中略＞幼稚園に行きはじめると息子はパパという存在に気付き『なんでうちにはパパがいないの？』、と聞かれましたが『うちにはパパがいないけれど、ママがいないお家もあるし、両方いるお家もある。世の中にはいろんな家族の形があるんだよ』と。母親が母子家庭に負い目を感じていては、逆に子どもに申し訳ないと思っていたので『パパがいなくてごめんね』という言葉は決して言いませんでした。今、息子は、よきパートナーであり、そしてよき戦友です」。

プロポーズの言葉は「この子を10年育てたことが女性として何よりの信頼と尊敬です」

岩田さん「子供を見れば、その母親がどんな女性かわかる。だから、最初から子持ち結婚にはポジティブな考えでした。お互い近い世界で仕事をしているので、もしお付き合いするなら、結婚まで考えないとお互いのためによくないと思い、自分の覚悟を確かめるためにも彼に会いたいと申し出ました。そして初めて３人で食事をしたとき、彼は恥ずかしがりながらも一生懸命に僕に話しかけてきたんです。素直にまっすぐ育っていて、女手ひとつでしっかり子育てしてきたことが伝わってきました。
＜中略＞
親子というよりは、男同士、同等の関係で遠慮なくやっています。一緒にゴルフの打ちっぱなしに行き、帰りは牛丼屋で男メシして帰る。食が細かった彼も、僕の影響でものすごく食べるようになったよな」

息子君「お米も洗って炊けるようになったし、朝ご飯も自分で作れるようになったよ」。