外出先での授乳タイムは、心配事の一つでもありますよね。母乳派ママだと、授乳室以外にカフェやレストラン、街中のベンチ、義理の実家など人がいる場所でおっぱいをあげることも出てくるはず。そのとき心配なのが、“ポロリ”してしまわないか…!ママの肌を上手に隠しつつ、母乳が飛び散って周囲や服を汚してしまわないように、「授乳ケープ」があるととても便利です。スマートに目隠ししつつ汚れを防止、また赤ちゃんへの日除けなどとしても使える授乳ケープについて、おすすめアイテムとともにご紹介します。
授乳ケープって?
「授乳ケープ」とは、外出先などで授乳する際に胸元を覆い、バストを隠してくれる便利アイテム。「ナーシングカバー」とも言います。使うメリットは以下のように多数あります。
- メリット①授乳室がないときのお助けアイテムとして
外出先で授乳室がないときにも、ママの肌をスマートに隠してくれる授乳ケープ。専用アイテムなら、赤ちゃんがバタバタしてもはだける心配がありません。しっかり覆ってくれるので周囲の目を気にせず授乳でき、周りへの配慮という面も。 - メリット②紫外線や寒さ、埃から赤ちゃんを守る
授乳に待ったなし! 外で授乳する際も、UVカット加工がされている授乳ケープなら日除けも叶います。寒さや砂埃からもカバーして、ベビーが安心して母乳を飲めるプライベート空間をすぐに作れます。 - メリット③ブランケットなど、マルチに使えるものも
ブランケットとしてベビーカーにかけられたり、ママのストールになったりマルチに使える商品も。卒乳してもずっと使えるのでコスパも良し! 専用アイテムではない場合は、首元で結べたり、洗えるかがポイントです。 - メリット④授乳服を着ていても授乳ケープが重宝する場面も
授乳服を着ていても、赤ちゃんが動いて服がめくれてしまう場合が。さらに授乳ケープでしっかり目隠しをしていたほうが、周囲の人もハラハラせずに済みますね。また母乳が思わぬところに飛び散って周囲を汚してしまわないよう、マナーとしても持っていると安心です。
授乳ケープは本当に必要?
外出先など場所を問わず母乳をあげることが必要な人は、授乳ケープをカバンに入れておくと何かと安心です。できれば、お出かけするようになる産後1カ月検診から用意しておきたいもの。でも、母乳育児の進み具合や希望するライフスタイルにもよるため、母乳育児と決まってから買うのもアリです。また、洗えるスカーフなどで代用する人もいるので焦らずにチェックしましょう。とはいえ専用品は、授乳にちょうどよく考えられた大きさ・洗えるなど基本的な機能性を備えているほか、赤ちゃんの様子を見やすいワイヤー入りなど、より便利に使えるはずです。
授乳ケープの選び方
肌に優しい綿素材がベター
赤ちゃんの肌に触れるものだから、肌あたりの優しい授乳ケープがベスト。ちくちくせず、洗ってもすぐ乾くコットン素材は一番使いやすく重宝します。洗濯の頻度は高めなので、色落ちやシワの心配をしなくてもいいものを選んで。
夏はUVカット加工のものも便利
授乳中はママもベビーも暑さをより感じやすいもの。真夏に限らず、通気性のよいガーゼ素材は重宝します。また生地にUV加工が施され紫外線対策ができるものもあり、肌の弱いベビーのためにもおすすめです。
冬なら厚手の生地で授乳中もあったか♡
真冬の授乳は肌をさらすぶん、ママは寒い思いをすることも。あったか素材の授乳ケープで防寒対策して、授乳タイムを快適に。ストールやスヌード、膝掛けなどに代用できるものも。ただし、ベビーの肌に触る部分は綿がおすすめです。
ワイヤー入りで顔を見合わせられる!
ワイヤーが入っているものだと、授乳中の赤ちゃんの顔を確認しやすいので便利。赤ちゃんの口や乳首の位置をハンズフリーで確かめられます。ママの顔が見えないと泣いてしまう赤ちゃんにもオススメ。
ママが使いやすい形かどうか
授乳までに時間がかかると、赤ちゃんが泣いて焦ってしまいますよね。さっとかぶれたり、広げやすいデザインなどママの使い勝手がよい一枚を選んで。薄着の夏は背中まで隠せるもの、前だけ開ければいい服の時はコンパクトなストール型にするなど、いくつかバリエーションがあると便利かもしれません。
抱っこ紐派は、コンパクトかも大事!
ベビー時期は、心配であれこれ荷物が増えてしまいがち。荷物が多少多めになっても気にならないベビーカーと比べ、抱っこ紐派は荷物を最小限にしたいもの。コンパクトな薄手のタイプや、収納袋付きで小さく畳めるものをチョイスするといいでしょう。
授乳ケープの種類
授乳ケープには
- エプロン型
- ストール型
- ポンチョ型
の3種類があります。それぞれの特徴とおすすめ商品をご紹介します。
<エプロン型>
首にひもをかけるだけでさっと簡単に授乳ができる<エプロン型>。主に前をカバーし、通気性がよいので春夏に向いています。ひもの長さを調節できるものが多く、ワイヤー入りなら赤ちゃんの顔を確認しやすく便利です。コンパクトになり携帯性にも優れていますが、ワイヤー入りだとたたみにくいことも。また背中はカバーできないため、授乳時に服を下からめくりあげる場合は隠しきれない場合があり、着る服や授乳する場所には配慮が必要です。
Udder Covers(アダーカバーズ)
軽量で持ち運びにも便利なエプロン型。首元にワイヤーの入ったタイプで、ストラップは長さ調節も可能です。
ソレイアード(10mois)
肩ひもを後ろで交差させるタイプなのではだけにくく、後方までしっかり隠れて安心。ソフトワイヤー入りでベビーの顔を見ながら授乳できます。巾着付き授乳ケープ¥4,180
<ストール型>
授乳だけでなく、ママのストールやベビーカー用ブランケットなど多用途で使える<ストール型>。はだけないようにボタンが付いているものもあります。無地のものやニット素材などで服となじませれば、目立たずに授乳ができます。暖かそうな素材を選び、秋冬のお出かけでベビーカーにかけたりストールにしたり2way、3wayで活用させると荷物にならず便利。ただ留めるためのボタンがないと、はだけてしまったり、赤ちゃんの顔が見づらいことも。
BAREFOOT DREAMS(ベアフット ドリームズ)
極上の肌触りが楽しめるトラベルショール。授乳ケープとしてはもちろん、さっと羽織ってワンマイルのお出かけに、ブランケットにとマルチに使えます。トラベルショール¥18,700
maramea(マラメア)
ドイツ・ベルリン生まれのママブランド「マラメア」発、スヌード状の授乳ケープ。さっとかぶるだけで授乳でき、はだける心配もありません。ナーシングスカーフ¥6,050
<ポンチョ型>
さっとかぶるだけで360度隙間なく目隠しできるのが<ポンチョ型>。ベビーが動いてもはだける心配がなく、後ろやサイドも気にせずいられて助かります。背中まで隠れるので、外で授乳するときの服を考えなくてもいいのが便利。ボタンを留めたり、ひもの長さを調節したりなどの手間がないので、とにかくかぶればOK!手軽さを求める人にもオススメです。UVカット加工のものや、ニットやボア素材で防寒できるものなど種類もさまざま。ただしエプロン型などと比べると布の分量が多いぶんかさばり、背中まで覆うため夏はママが暑い思いをすることも。
Copper Pearl(コッパーパール)
伸縮素材で体にフィットするのが特徴で、ベビーカーにかけ日除けとして使うママも。授乳中にベビーが足をばたつかせてもめくれる心配がありません。授乳ケープ¥3,960
SWEET MOMMY(スウィートマミー)
普段着に見えるポンチョ型は目立たず授乳できると人気です。背中までぐるっとカバーできるのに涼やかな素材で、夏の授乳も快適。授乳ケープ¥4,840
授乳ケープの代用品は?
1. ブランケットやバスタオル、ストールを使う
ベビーカーにかけているブランケットやおくるみ、バスタオルなどのほか、自分が巻いているストールを使うという手も。授乳ケープは母乳や吐き戻し、よだれなどで汚れやすいアイテムなので、洗いやすいバスタオルなどを使うのは合理的でもあります。ただかさばったり、はだけやすいなど専用アイテムと比べると使い勝手が劣る面も。
2. 手持ちのアウターやカーディガンを使う
アウターやカーディガンを反対に羽織ったりして隠すという方法もあります。荷物が増えなくて便利ですが、母乳の分泌が多いママだと飛び散ってしまったり、母乳をうまく飲めないベビーの場合はこぼしてしまうことも。母乳シミになってしまうのでお気に入りの服の時は注意したいもの。できれば洗える専用アイテムがあったほうが安心ですね。
授乳ケープのおすすめさらに6選!
<エプロン型>
tesoro(テソロ)
シンプルなロゴとシックな色が可愛い
ありそうでないシックな色のネイビーと、さりげない“baby”の同色ロゴ刺しゅうがキュートな授乳ケープ。長さ調節できるエプロン型です。他にくすみ系カラーがオシャレと人気。ワイヤーは入っていないのでコンパクトに折りたため、持ち運びにも便利です。授乳ケープ¥4,790
BEBE AU LAIT(べべオレ)
60カ国以上のママに愛される定番ケープ
さまざまな色柄が揃う大定番の授乳ケープブランドから、冠婚葬祭や上の子の付き添い等でも目立たず使えるブラックも登場。裏には2つタオル地のポケットがついていて、授乳中におしゃぶりを収納したり、ちょっとした汚れやベビーの口の汚れを拭き取るのにも便利。ブランドではコットン素材のほかに、モスリンコットンやコットンジャージなども選べます。授乳ケープ¥5,500
<ストール型>
Organically(オーガニカリー)
ベビーが触れる裏側はオーガニックコットンを使用
オーガニックコットンと麻を使った日本製の授乳ケープ。程よく起毛されており、ふわっと柔らかくベビーを包みます。少し肌寒い時期のブランケットや、おむつ替え時にも重宝。軽いので持ち運びに便利です。綿麻柔らかタッチ マルチブランケット授乳ケープ¥8,140
<ポンチョ型>
sun&beach(サン アンド ビーチ)
マルチに使えるオーガニックコットン2重ガーゼ
授乳ケープとしてだけでなく、おくるみ、日除け、バスリネンなどマルチに活躍してくれます。使用しているオーガニックコットン2重ガーゼは抜群の通気性で蒸れずに快適。使い込むほどになじみ、優しい風合いに変化します。薄手でも透けることなく安心して使えるので、特に春夏におすすめです。授乳ケープ¥6,160
Seraphine(セラフィン)
ワンマイルの羽織りにも使える上質グレー
イギリスのブランド・セラフィンの授乳ケープは、ニット生地がベビーにもママにも気持ちいいと評判。授乳にはもちろん、普段着見えするデザインは、リラックスできるおうち着として、またワンマイルの羽織りとしても使えそう。使用しているバンブーレーヨンは低アレルギー性で湿気を逃し、抗菌作用もあるので授乳アイテムにぴったりの素材です。授乳ケープ¥9,350
まとめ
授乳ケープは、母乳育児を進めたいママにとってとても助かるアイテムです。代用する方法もありますが、専用品ならではの機能性は頼りになりますね。専用品を使っていれば、“見えちゃうかも”という心配をせずに落ち着いて授乳できるので、家族以外と過ごすときには持っておくと安心です。また、外出時だけ授乳ケープを使おうとすると慣れずに泣いてしまうベビーもいます。外で使う機会がありそうなら、お家でも使用してみたり、顔を見合わせやすいワイヤー入りを選ぶのもおすすめです。最近はプライスも手頃なものが出てきているので、お守りがわりにひとつ持ってみてはいかがでしょうか。
取材・文/有馬美穂
公開日:2021.03.10
よくある質問
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授乳ケープって何のために必要なの?
しっかりと覆ってくれるので周囲の目を気にせず授乳できるお助けアイテムです。それ以外にも、紫外線や寒さ、ほこりから赤ちゃんを守ってくれるという役割も。
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授乳ケープって出産前に準備が必要?
外出できるようになる1カ月健診のころに持っておくと、場所を気にせず授乳しやすいので便利です。ただ、母乳育児にすると決めてから購入するのでも遅くはないでしょう。
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授乳ケープの選び方って?
一番大事なことは、肌に優しい生地かどうか。コットンなら問題ありません。そのうえで、季節に合わせた素材であったり、ワイヤータイプ、折りたたみやすいかどうかなど、授乳のスタイルに合わせて選ぶといいでしょう。
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授乳ケープの種類って?
主に前を隠すエプロン型は通気性がいいので春夏向き。ストール型はママのファッションアイテムやベビーカー用のブランケットとしても使えるものが多いです。360度かぶるだけでOKのポンチョ型は服を選ばないのですが、暑いので夏には不向きという声も。
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授乳ケープの代用品として使えるものは?
赤ちゃんのおくるみや薄手のブランケット、ママのストールを首が通せるように輪っかに結べば、即席の授乳ケープになります。そのほか、カーディガンやポンチョを代用するという手も。