妻になり、母になり、そろそろ一生もののウォッチを迎え入れたいと考え始めた人も多いはず。でも、その名のとおり「この先ずっと永く愛せるものを」と意気込むからこそ、なかなか絞れない……。
そんなあなたのために、ジュエリストまみさんの審美眼によるおすすめをご紹介します。今回は、数ある名品たちのなかでも、まみさんが「最愛」とするブランドをお聞きしました。

ジュエリストまみさんの「最愛」ブランドとは？

時代を超えて愛し続けられる
それが『カルティエ』の最大の魅力

「気づけばカルティエの時計ばかり手にしてしまう私。 その理由は、ずっと憧れていたのはもちろん、見るたびうっとりと満足感に浸れる洗練されたデザイン、そしてコーディネートの主役を張る優雅さがありながら、けっして主張しすぎずコーディネートにすっとなじむ名脇役としての側面も兼ね備えているから。最初のカルティエを手に入れて10年以上たつ今も、飽きがくることなく、この先もずっと現役で活躍しそう」

（右から）［パンテール ドゥ カルティエ］スモールモデル＜K18YG、クォーツ＞　［ベニュワール］ミニサイズ＜K18WG ×DIA×ファブリックストラップ、クォーツ＞　［タンク ルイ カルティエ］スモールモデル＜K18YG×アリゲーターストラップ、クォーツ＞　［バロン ブラン ドゥ カルティエ］＜K18PG×DIA×アリゲーターストラップ、クォーツ＞ （カルティエ）
リング［トリニティ］＜3ゴールド×DIA＞ ネックレス1895＜K18WG×DIA＞、ブレスレット［サントス ドゥ カルティエ］＜K18YG＞（すべてカルティエ）

何十年先も見据えるのなら……
迷わずゴールドを選んで

「ゴールドは価格も高く、躊躇されるかもしれませんが、“一生使うことを考えると、将来の自分のためにも思い切ってゴールドを選んだほうが後悔しない”が私の持論。人生で何本も買うものではないからこそ、このチャンスに運命の一本に出会ってほしいなと思います」

まみさんおすすめ
「カルティエのウォッチ」４選

 1.パンテール ドゥ カルティエ

「ブレスレットタイプが欲しいなら、ぜひこちらを。華奢な手首にゴールドのストラップが美しく添い、女性らしさを引き出してくれます。ダイヤなしでもそのエレガントな存在はため息ものです」
［パンテール ドゥ カルティエ］スモールモデル＜K18YG、クォーツ＞（カルティエ）

 2.ベニュワール

「私が持っているタイプから、モデルチェンジをして、よりすっきりとした佇まいになった人気コレクション。ベゼルにぐるりと一周ダイヤモンドが配されていますが、WG台なので奥ゆかしさがあり、学校行事などのママスタイルにもマッチしますよ」
［ベニュワール］ミニサイズ＜K18WG ×DIA×ファブリックストラップ、クォーツ＞（カルティエ）

 3.タンク ルイ カルティエ

「VERY読者さんの間でも人気のコレクションですよね。シンプルな四角いフェイスは、堅苦しくなりすぎず、どんなシーンにも使いやすい一本。特にブラウンのストラップは、程よい抜け感があり、柔らかな印象に仕上げてくれる作用が。仕事にもカジュアルな 休日にも大活躍します」
［タンク ルイ カルティエ］スモールモデル＜K18YG×アリゲーターストラップ、クォーツ＞（カルティエ）

 4.バロン ブラン ドゥ カルティエ

「同ブランドの中では比較的珍しいまん丸いフォルムで、ゴールドとダイヤモンドの美しさを体感できるデザイン。女性らしい優しさと凛とした気品を添えてくれる一本です」
［バロン ブラン ドゥ カルティエ］＜K18PG×DIA×アリゲーターストラップ、クォーツ＞ （カルティエ）

【profile】
ジュエリストまみさん
大学卒業後、アパレル、出版関連会社を経て独立。ライター歴17年。彼女 のジュエリーへの審美眼と知識に、スタッフほかプレスさんも厚い信頼を 寄せるほど。

※表記は、WG=ホワイトゴールド、YG=イエローゴールド、PG=ピンクゴールド、Pt=プラチナ、DIA=ダイヤモンド、MOP=マザーオブパールを意味します。

撮影/西原秀岳〈TENT(〉静物)、谷口大輔(人物) ヘア・メーク/Chisa〈ROI〉 取材・文・スタイリング/沼田 珠実 デザイン/平岡規子 編集/翁長瑠璃子
※VERY2019年4月号『増税前に一生もの、が賢い選択「 VERY世代のための名品時計の選び方』に掲載されたものを再編集しています。