Profile
ぎん太さん
開成高校在学中の現役高校生。家庭での学習法や塾にほとんど行かずに中学受験した経験を公開し話題に。現在、講談社withclassにて「賢さ控えめ開成ボーイ ぎん太の家族とおうち勉強法」連載中。https://withonline.jp/parenting/kaiseiboy_ginta　他、ブログ「ぎん太の家族と、お金をかけない勉強法と開成生活」も。https://kspengin.hatenablog.com

ぎん太　文化祭や運動会、部活や生徒会など、とにかくやること、できることが多い環境です。

母　中高と通っていますが、本当に勉強する暇なんてないんじゃないの？と思うほど充実しているようです。修学旅行や運動会などの行事も生徒が主体的に内容、ルールを決められるそう。この前は集団水鉄砲大会とか、遊園地貸し切りで「逃走中」のゲームをやったりしたんだっけ？　私が通っていたのは普通の公立中高だったので全然違います。

ぎん太　そうですね。だいたい高3の5月の運動会が終わってから、皆一斉に勉強し始めるのですが、行事で特に重要な役職についていた生徒はギリギリまで忙しいので、全員浪人したという年もあったとか。でも本当に器用な人は、それでもポンと志望校に合格しちゃったりするので……。あえて浪人してそれから本当に行きたい学校に行くのもありかな、みたいな考え方もあって、この前1浪で東大に入った先輩は浪人中すごく楽しかったと言っていました。

母　ちょっと待って。それは駄目。浪人は絶対やめて、というのが本音です（笑）。

ぎん太　高校から入学してくる生徒もいるのですが、彼らはすごく真面目で刺激を受けています。僕たちは授業が自習になると遊びに行こうぜ、という感じだったんですが、高校から入った子たちはみんな自習の時間に本当に勉強しているんですよ。それで僕たちも焦ってちょっと勉強しはじめました。

母　今、私立の進学校では高校募集を停止する学校が増えていますが、ぜひ高校入試も続けてほしいと思っています。高校入学組が、高1で入ってきて高2から内部生とクラスが混ざるのですが、お互いとてもいい影響を受けているようです。

ぎん太　先生たちも結構自由に僕たちがやりたいことをやらせてくれます。勉強や部活が好きな生徒もいれば、委員会や生徒会運営の仕事を頑張って、経営や会計スキルのような実務能力を鍛える生徒も。どんなタイプもそんなには退屈しないんじゃないかな。

母　学校がつまらないという声をあまり聞かないよね。勉強以外にもやりたいことに対して色々な選択肢がある場所だと感じています。

開成中学の新入生のこと

『偏差値40台から開成合格！
学ぶ力を育てる おうち遊び勉強法』

（ぎん太著／講談社／1540円）
現役高校生がマンガと文章で綴った今までにない教育本！　親の学歴も、経済力も関係ない！　本当に楽しくてためになる勉強とは？　子どもの目線で描かれた唯一無二の本！

取材・文／髙田翔子　マンガ／描き下ろし　編集／フォレスト・ガンプJr.
＊VERY2022年9月号「とにかく明るい開成受験」より。
＊掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。