VERY February 2023

VERY

February 2023

2023年1月7日発売

880円(税込)

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現役開成ボーイぎん太さん×元校長先生対談「入学したら勉強どころじゃなかった」 

──偏差値40台から、ほとんど塾に行かず、独自の「おうち勉強法」で開成中学に合格!現在開成高校在学中の現役高校生ぎん太さんが、家庭学習や中学受験の方法を紹介する『偏差値40台から開成合格! 自ら学ぶ子に育つ おうち遊び勉強法』が9月26日に発売。ぎん太さんの恩師である開成学園元校長の柳沢幸雄先生と素顔の「開成」について話していただきました。(後半はこちら

 

もはや勉強どころじゃない……開成生の生活

 

──開成高校はどんな学校ですか?

柳沢幸雄先生(以下柳沢) 「今年で41年連続で東大合格者数トップの進学校」というと、「生徒はガリ勉ばかりなのでは」「入学すれば毎日厳しく勉強させてくれるだろう」と思われることもまだまだ多いんです。通学中も歩きスマホならぬ単語帳から目を離さない生徒ばかりだから人とぶつかっちゃう。多くの人にとっては、そんなイメージかもしれない。でも実際の中身は全く違います。いざ入学してから「こんなはずじゃなかった」「想像していた学校生活と違っていた」と思うことのないように、私は著書や講演で、開成の実際の姿を繰り返し話してきました

ぎん太さん(以下ぎん太) 開成は行事が多い学校です。毎年4月には、長い伝統を持つ筑波大付属高校とのボートレースがあります。中1の入学直後から先輩の指導のもと、応援の練習がはじまるんです。担任の先生から突然「これから先輩が来るから頑張ってね!」と言われ、体育館に連れていかれました。そこには大きくて何だか怖そうな高校生の先輩たちがズラッと並んでいて、「明日までに校歌と応援歌を覚えてこい!」と。当時は「この学校に通うと先輩のようになってしまうのか」と震えていたことを覚えています。ボートレースが終わると今度は5月の運動会の練習で、また教室に先輩たちがあらわれて……。「こりゃ、勉強どころじゃないな」と(笑)。

──このあたりがイメージとのギャップでしょうか?

柳沢「東大合格を目指して、毎日何時間も勉強しろ」なんてことは先生も先輩たちもいっさい言いません。新入生は今まで必死に勉強するのが当たり前だったでしょう。開成での生活は勉強以外にもやることがたくさんあります。入学後は、中学受験の勉強のやり方を一度断ち切ってもらうことになる。まずはそのギャップを埋めることが非常に大切です。とはいえ、開成は進学校なので入学してくるのは、小学校時代に学校や塾でトップクラスの成績だった生徒ばかりです。でも、上には上がいるから1学期の中間試験で己の真の実力を知ることになる。開成は一学年300人ほどの大所帯です。成績上位層だけが優秀という評価をしてしまったら残りはつぶれてしまいます。そういったやり方はとても教育とはいえません。学校の勉強で一番が取れなくてもいい。好きなこと、得意なことを見つけてその分野で活躍してほしい。入学してすぐの頃から色々な行事を体験するのはそんな思いもあってのことなのです。

 

名物行事・運動会で育まれる先輩との絆

 

──開成には先輩、後輩との固い絆があるようです。これは昔からの伝統なのですか

ぎん太 運動会の練習では高校3年生が下級生担当として、色々な相談に乗ってくれる制度があります。

柳沢 そうそう、上級生は実に懇切丁寧に学校のことを教えてくれます。その中で個人対個人の関係ができる。先輩・後輩同士で交換日記をするんだよね。

ぎん太 運動会の練習についても先輩に交換日記で相談していました。開成の運動会は大がかりなもので、多くの生徒が楽しみにしている名物イベントです。生徒たちはチームごとに分かれ、だいたい1ヶ月くらいかけて、騎馬戦や棒倒しなど各競技の研究をして実践に臨みます。先輩との交換日記で、練習で感じたことや悩んでいることを書くと、翌朝返事を書いて返してくれるんです。
柳沢 先輩とのやりとりには、運動会当日に向けた秘密の作戦なども細かく書いてあります。生徒たちは家族にも見せられないと風呂場で読んだりするそうですよ。

──自主自立を重んじる進学校が多くありますが、開成ならではとか、開成に入って良かったと思われる点はありますか。

ぎん太 生徒会、運動会、文化祭準備委員会と委員会組織がたくさんあります。いざ委員会の役職につくと帳簿をぽんと渡されて、管理を任されます。生徒会ともなると、何千万というものすごい金額が動いているそうで、責任重大です。勉強や部活に限らず、社会に出てからも役立ちそうな組織のルール作りや予算、書類作成の方法まで実地で学べる機会がとても多い学校だと思います。

柳沢 例えば運動会当日の仕事だけでも、警備、受付、審判など色々な役割があって時間配分もしなきゃいけない。この経験がある生徒はアルバイトのシフトも簡単に組めるんです。今、会計の話が出ましたが、各クラブから上がってきた予算書を査定して、金額を決める仕事です。つまり、国の予算を扱う財務省の主計官と同じ事を実際にするわけです。今までそういった経験をしてこなかった生徒はどうやって業務にあたればいいのか迷ってしまいます。でも、開成には政財界に多くの先輩がいるから、その気になればアポを取って、「査定について教えてください」とプロに聞きに行くこともできる。他の学校では得られないようなことを学ぶ機会が多いのも開成の特色の一つです。

『偏差値40台から開成合格! 自ら学ぶ子に育つ おうち遊び勉強法』(ぎん太・著)より

 

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