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安藤和津さん「子育ても仕事も、もっと自分のためでいい!」

素敵に見える人も、頑張ってそう見せているだけのこともある。誰もが同じように、悩みや苦労を抱えていたりする。ふたりの娘さんを立派に育て上げた尊敬すべき先輩ママ、安藤和津さんが語る「自分を愛するということ」。(VERY 2月号に掲載のインタビューより抜粋。)

 

 

“辛いときこそ自分中心でいいのよ”

和津さんの著書『〝介護後〞うつ』のなかで驚いたのは、英国留学中だった桃子さんの学費を支払うことが厳しくなるほどに、金銭的に困った時期があったということ。桃子さんは自ら大学に掛け合い、学費を分割払いにしてもらったという。

「奥田さんがね、映画を撮るたび我が家からお金がなくなるんです(笑)。 子どものことは、私が絶対に守るというつもりでいたけど、あのときは取り繕えないほどに大変だったから」。

当時、和津さんはお金を工面するために、エルメスのバッグやジュエリーなど、ほとんどの宝物を手放している。とはいえ、当時から華やかな世界で活躍していた和津さん。実生活とのギャップに嫌気がさすことはなかったのだろうか。

「もう無理!って何度も離婚しようって思いましたよ。本当に何度も(笑)。でもね、離婚届を書いてもらって、さあいつ出そうってなったら、ブルーリボン賞の主演男優賞を受賞したりするの。すべてを懸けた仕事で、ちゃんと結果を出しちゃうのよ。本当にあの人はなんていうか、強運の持ち主だと思う(笑)」。

 

今でもダイヤの指輪〜!と思うこともあるそうだが、奥田さんは「俺のフィルムを指に巻けばいい」とユーモアたっぷりに切り返すのだとか。

「先日お亡くなりになった、樹木希林さんが〝お父さんにはひとかけら、純なものがあるから〟と娘さんにお話しされていたと聞いたとき、その通りだわって思ったの。浮気もされたし、お金にも困らされたし、どうして私ばっかり頑張らなきゃいけないのって、ムカついていたのに、結局一緒にいるのよ。奥田さんはね、自分の前を歩いていたご老人が転んだら、背負って玄関まで送り届けるような人。優しいんです、すごく。それは奥田さんていう人の2%の部分だったりするんだけど、今はね、その2%で十分じゃないかって思うの」。

 

家事を一切しなかったという奥田さんが、最近はストレス解消になるという理由で、お皿を洗ってくれるようになってくれたと笑顔で語る和津さん。子育て中はパパに多くのパーセンテージを求めがち。でも、たった2%でも愛すべき長所があるのなら、いつか98%に逆転勝利する可能性がある。結婚生活39年の和津さんから学ぶことは多く、奥深い。

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ニット¥39,000(リビアナ・コンティ/アノア)イヤリング ¥7,000(アビステ)

“私の場合は
自分を愛すっていうのは
投げたボールが返ってくること”

インタビューのなかで子育ての時期を振り返り、和津さんは幸せそうな顔でこう言った。

「子育てって、人生のなかで一番幸せな時期だったと思う。未来がワーッと開ける感じで、この子たちがどんな風に育っていくんだろうと、私はそのために土壌を豊かにしてあげたい、日々土に栄養を与えなきゃって意欲に燃えていたのよね。私はね、お話しした通り、自分を労えるタイプではないの。私にとって自分を愛すってことは、投げたボールが返ってくること。子どもたちに投げた愛の球が戻ってきて、その愛の球を受け止めて初めて自分を愛することができるんだと思う。今はそうね、 ちゃんと愛せている気がするわ(笑)」。

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◉安藤和津(あんどう かづ)
1948年、東京都生まれ。エッセイスト、コメンテーターとして活躍。1979年に俳優、奥田瑛二氏と結婚。長女は映画監督の安藤桃子、次女は女優の安藤 サクラ。いつまでも若々しくある秘訣は、毎日の食卓に欠かせない自家製のぬか漬け。自身の体験をつづった『〝介護後〟うつ 「透明な箱」脱出までの13年間』(光文社)が好評発売中。

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撮影/柴田フミコ スタイリング/松田綾子(オフィス・ドゥーエ) ヘア・メーク/宮沢かおり 取材・文/櫻井裕美 取材協力/山本由佳 編集/磯野文子
*VERY2019年2月号「最強のママ、妻にも自分置き去り時代があったなんて……『子育ても仕事も、もっと自分のためでいい!」より。
*掲載中の情報は、誌面掲載時のものです。

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