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妊娠中に夫が浮気?復職で不仲?でも待った!突発的離婚クライシスのやりすごしかた

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VERYを読んでいると、素敵な夫婦像に正直つらくなる」という声を聞くことがあります。“私の結婚生活、こんなはずじゃなかった……”なんて、人と比べてしまったりすることはありませんか?
妊娠中に夫が浮気、産後に復職してから関係がこじれたりetc…で、ある日突然我慢の限界がきてしまうことも。「離婚」という結論しか出せなくなる前に、ちょっと隣の芝生、のぞいてみては? 意外とどこの夫婦も同じ思いを抱えていました。

<目次>
◉突発的離婚クライシスを「私はこうしてやりすごした」

・妊娠中に夫の浮気が発覚!夫への嫌悪感との闘い
・子どもの入学と自宅新築で一気に距離が縮まった
・ただただ時間が解決することを待ってくれた夫
・仕事を辞めて専業主婦に打ち込むことを決めた
・経済力に感謝して夫をおだててみた

 

◉その離婚届に待った!専門家に聞く、今すぐできること

・『夫は犬だと思えばいい。』著者・高濱正伸先生の「夫のトリセツ」
・チャイルド・ファミリーコンサルタント山本直美さん「『子育て期は夫婦仲が悪くなるのは当たり前』キレないためには?」

ある日突然爆発!なんてことにならないために

突発的離婚クライシスを
「私はこうしてやりすごした」

 

◉Case1

妊娠中に夫の浮気が発覚!
“結婚前の好きだった彼”を
思い出したら手が繫げた

妊娠中に夫の浮気が発覚(同時に何人も)。私の実家で震えながら土下座をする姿を目に焼き付けました。
あの事件以来、気持ち悪い、汚い、同じお風呂に入ることすら嫌、という時期が続きました。娘にきょうだいを作ってあげたいと思っても、体が拒否してしまう……。でも2人目欲しさに、目を瞑って頑張りました。
下の子も幼稚園に入園して物理的に二人の時間が増えたら、二人で晩酌するようになって、お酒の力も借りてか本音で話せるようになりました。
先日ホームパーティで、数年ぶりに“パパの顔”じゃない“結婚前の好きだった彼の姿”を思い出し、「私この人のこんなところが好きだったんだ」って感じて、海外旅行先で手を繫げるほどに回復しました。

A.Oさん(36歳・夫42歳・結婚歴9年、娘8歳・4歳)

 

◉Case2

子どもの入学と自宅新築で
一気に距離が縮まりました

8年の交際期間、3年のDINKs生活、ようやく授かった娘。二人の関係性は大きく変わり、私は育児で疲れ果てていました。
社会と隔離されたような気分で、共通の話題すらなくて、まったく盛り上がらない。友達といるときのほうが楽しかったし、一緒にいると息が詰まるようでした。
しかし、子どもが小学生になったタイミングで、自宅を新築するという計画が浮上。ショールームを回ったり、深夜に会議を開いたりするようになり、共通言語ができて、会話が一気に増えました。休日にぽっかり夫婦だけの時間ができてしまって映画でも行く?」「あのレストランに行ってみる?」と話せるようになりました。

K.Aさん(41歳・夫43歳・結婚歴15年、娘11歳)

 

◉Case3

ただただ時間が解決することを
待ってくれた夫

息子が生まれた途端、夫への思いが急降下。あんなに好きだった夫を好きになれないと、姉に泣きながら相談した時期がありました。「息子に愛情を注ぐあまり、同時に男の人は1人しか愛せない私……結婚相手を間違えた?」と変な思考に陥ることも。息子を抱きしめることでスキンシップ欲も満たされ、夫に触れたいとも思えない。そんな時期が長く続きました。
思いつめて夫に告白。「ごめんなさい。好きになれない……」。夫は「待ってるよ」とだけ言って平静を装ってくれました。息子が小学校高学年になり、息子のことを相談することも増え、あのとき離婚しなくてよかった、と心底思います。

K.Fさん(40歳・夫41歳・結婚歴14年、息子12歳)

 

◉Case4

仕事を辞めて専業主婦に
打ち込むことを決めた

2人目が1歳になったころ、仕事に復帰しました。
夫婦で不規則な勤務ということもあり、仕事と育児の疲れがピークで二人揃って極限状態に。些細な喧嘩から、私も憎たらしい反抗的な言葉を返してしまい、一度だけ、殴られました。逃げるように実家へ。憎くて憎くて仕方なかったけど、私はこの家族を継続させたかった。
考え抜いた末、これをきっかけに仕事を辞めました。当時は若かったし、周りが仕事に復帰していくのを見て焦っていた気がします。でも私の本心は、まず子どものケアや家事を丁寧にやりたいんだ!ってわかったんです。「私は主婦業が好き」、これですべてが解決しました。

M.Hさん(37歳・夫40歳・結婚歴13年、娘12歳・10歳・8歳)

 

◉Case5

経済力に感謝して
夫をおだててみることにした

俺が稼ぐから家のことは任せた!タイプの昭和の頑固おやじ夫。完ぺきな家事を求め、子どもの教育にも細かい。友人宅のホームパーティで私が不満をポロッとこぼしたら言い争いになり、みんなの前で大号泣した過去も(笑)。沈黙に耐えられなくて、キッチンで裏紙が真っ黒になるほど感情を殴り書きしていた頃もあります。
最近なにかが吹っ切れて、家事も育児も頑張ってるし、好きにお金も使わせてもらおう!と決めました。いくら使っているか日割り計算したら、この額は自分では稼げない(笑)と思ったので、「今日は〇〇円使いました! ありがとうございました♡」って言ってみたんです。そしたら「たった〇〇円か! もっと稼いでくるわ!」となんだか嬉しそうで。不思議と笑えるようになりました。

N.Mさん( 35歳・夫36歳・結婚歴6年、息子5歳・3歳・1歳)

その離婚届に待った!
専門家に聞く、今すぐできること

 

◉『夫は犬だと思えばいい。』著者に聞いた「夫のトリセツ」

母親がニコニコでしていることが
最高なんだと自覚せよ

9割の夫婦がどこかしら上手くいっていません! 極論、結婚観や男女観の根本が間違っていますよ。恋愛は男女がくっつくためのきっかけであり、結婚はその“縁”を信じて、二人でちゃんと子どもを育てていく、次のステージ。恋愛の残像があるがゆえ、妻に対して「なんでそんな鬼ババになったの」って言う世の父親がいますが、それが健全な母の姿なんですよ! 「たくましくなったなぁ。最高!」って思わなきゃ。

子育て中の夫婦が目指すところはただひとつ。“子どもがちゃんと育つこと”。そのためには『母親がニコニコしていることが子どもにとって最高なんだ』ということを自覚してください。自分の母親に話をするのでも、嵐のコンサートでも、暗闇を自転車で爆走するのもいいですよ! 「なんかスッキリする」と思えることをすればいいんです。

本来群れで子育てしていた人間は、豊かになるにつれ、家に鍵をかけるようになり、母親は孤独になりました。地域で解決してきたことを二人で解決しようとしている。もうそこに無理があります。30代前半の父親は変わってきています。「俺って妻のことわかってないんだ」という意識があって、「今日は二人で話し合いたいんだけど」って言えば話し合いが成立します。

それ以上の年齢になると、エリート層ほど「俺はやることやってる!」と考えている人が多い。仕事でバリバリやってる自分が自己イメージで、それとは違う論理的じゃない妻を見ては「要点だけにしてくれる?」とか言っています。根深いですよ。そんなときこそ、ニコニコ母さんを思い出して。解決を夫に求めず、外に発散を!

手書きの手紙も効果的です。会話だとつい女性は感情的になり、男性は結論を探ろうとします。「私はこんなに煮詰まっているんだ!」と書き連ねて思いを伝えましょう。男は「そんなに大変だったの?」ってようやく気づくんです。男女は違う生き物なんですよね。

◉高濱正伸先生
東京大学・修士課程修了。メシが食える大人に育てるという理念のもと、「花まる学習会」を設立。笑いあり涙ありの講演会も話題。

◉チャイルド・ファミリーコンサルタント・山本直美さん
「子育て期は夫婦仲が悪くなるのは当たり前」キレないためには?

必ず生じてくるズレは
定期的な家族会議で微調整を

幼稚園教諭の頃から今まで、たくさんのご家族を見てきましたが、この時期は夫婦が一番仲が悪くなる時期ですよ。子育てしていてイライラしない人なんていません! それが普通。

それに、この時期はとにかく体が疲れています。元気なときに言われたら「OK!」で済むことも、寝不足で体がつらいときに言われると、カチンときたりして。体が元に戻ったら、心も元に戻るから安心して。疲れているときこそ“快動”(※子育て学協会の造語で、何度も繰り返し行いたくなる大好きなこと)をやめないこと。マッサージでも、友人に会うでも、ショッピングでも、カレンダーに◯をして、「ママの大事な日だから協力してね!」と共有します。男性と子どもは特に視覚優位なので、目に入ってくることに対しては意外と協力的。“楽しみが待っている”と思うと気分が上がりますよね。

相談相手も大切です。信頼できる人に「何かあったらあなたに相談させてね!」と事前に伝えておくんです。すると、相手もしっかり話を聞いてくれますし、そんな人がいると思うだけで安心できるもの。

加えて、とても心強い応援隊になってくれるのが、子どもです。まだわからないと決めつけず、本音で話すことに意味があります。「今日ママ頑張ったんだけど上手くいかなかったんだ……」などと正直に話してみましょう。自己開示といって、子どもにとっても大切なこと。大きくなって何か困ったときに、心の内を話せるようになる練習だと思って。隠して無理をするからイライラするんです。子どもはとっくに見抜いていますよ。

最後に、定期的な家族会議をおすすめします。家族はチームです。パパもママも本当は一生懸命なんです。でも話し合いをしないと必ずズレが生じます! 微調整する日が必要。カッとなってしまったら「次の会議のお題にしよう」と思えば少し冷静になれます。夫婦関係を諦めるのではなく、今はいったんお休み期として、“快動”の日を楽しみましょう!

◉山本直美先生
チャイルド・ファミリーコンサルタント。NPO法人「子育て学協会」会長。“育ち合う家族”をつくるオンライン講座も開設。kosodategaku.jp

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取材・文/渡邉里衛 編集/井上智明

*VERY2020年1月号「ある日突然爆発!なんてことにならないために 30代『突発的離婚クライシス』のやりすごしかた」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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