近年、一般的になってきたアンダーヘアの脱毛“VIO脱毛”。「施術後、しないほうがよかったと後悔しない?」「医療脱毛、サロン脱毛どちらがいいの?」「するならハイジーナ?」など、興味はあるけれど、気になる点がいっぱい!という声も。そこで実際にVIO脱毛経験者のママたちにお話を聞いてみました。この対談後にVIO脱毛を決意し実際に通い始めたライターの詳しすぎるレポートも記事後半に!
VIO経験者ママ。左から、Mさん、Wさん、Hさん。
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VIO脱毛とは…
Vライン(ビキニライン)、Iライン(陰部の両側)、Oライン(肛門付近)のムダ毛を処理すること。処理方法としては、医療脱毛やサロン脱毛のほか、脱毛クリームでの自己処理やブラジリアンワックス脱毛など。ハイジニーナ脱毛は、VIOすべての毛を処理することを指します。
“学歴=処理率”説も!?
世界では常識のVIO脱毛
――みなさんがVIO脱毛しようと思ったきっかけは何ですか?
M 私はお仕事の関係(助産師)もあって、あるとき読んだ海外の論文の記事。アメリカでは男女とも高学歴な人ほどVIO脱毛しているという驚きの相関があって(笑)。でも確かに生理のとき経血が毛についてかぶれの原因になったりもするし、病院で盲腸とか帝王切開の手術前は剃るくらいだから、もともと“毛は不要派”だったんです。
H 私は子どもができてプールに行くことが増えて、その処理が一回一回大変だったからかな。鏡で見て処理するのも行為としてすごく苦手だし、医療脱毛(*)してまったく後悔はない。生理のときもすごく楽になったし臭いも軽減しました。
*医療脱毛とは…
医療機関で医師や看護師など有資格者が施術する脱毛のこと。医療脱毛でしか使えない照射パワーの強い機械を使うため効果は強力で、処理した毛根からは毛が生えてこなくなる「永久脱毛」です。また医師の診察があり、肌トラブルが起きた場合も迅速に対応してもらえるのもメリット。
一方サロン脱毛は一般的にフラッシュ脱毛(光脱毛)と呼ばれる方式がメイン。医療脱毛が5回ほどでその部位の毛がほぼなくなることが多いなか、12〜18回ほどかかったり、永久脱毛ではなく「抑毛・減毛」です。でもサロンならではのキャンペーン価格で通えたり、エステと併用できたり、また二度と生えてこないという永久脱毛に抵抗がある場合にメリットがあります。
W 私はもともと美容目的と、セックスライフ向上のため(笑)。でも日本だとなぜかタブー感ありますよね。
H そう! 我が家にはインターの小学校を出て、今は日本の中学に通う娘がいるんだけど、最近お友だちとお泊まりでお風呂に入るために初めてこっそりVIOのヘアを処理して行ったら周りに驚かれたみたいで。インター時代は、初体験とは関係ない年齢でも、ティーンのうちから女の子の間ではVIOケアの情報交換が当たり前にあったみたいなの。
W 確かに海外留学していた子が、処理していなかった日は外国人の彼がセックスのとき触ってくれなかったって。処理するのが世界では普通なのかな?
H とはいえ、日本でも最近変わってきましたよね。噂では今、子どももできる痛みがない機械もあるらしくて(!)、娘にも本人が希望するならやらせてあげたい。私は夫のことを考えて三角に残したけど、今となってはそれすらなくてもいいかなと思う(笑)。
Wさん 39歳 14歳・2歳・0歳の母。再婚した今の夫に出会う前に永久脱毛を済ませ今は無毛。「どんな下着も楽しめていい。実際夜の生活で男性にもメリットは絶対あると思う(笑)」。
美容面、衛生面、掃除面…
メリットのほうが圧倒的に多し!
――ほかに、VIO脱毛をしてどんなメリットを感じていますか?
W そもそもVIO脱毛は、不倫がきっかけになる人もいるって聞きますよね。長い時間が空いて外で男性とするようになったとき、世の中のトレンドが変わっていたという(笑)。男性でもやっている人がいて、曰く、男女共に無毛だとセックスのときの奥まで入る感覚が段違いとか…。
M それは未知の世界…!!サロンで脱毛する男性も増えてるみたいだね。
W 女性は家でカミソリの処理をしちゃう人も多いみたいだけど、クリニックの先生は、カミソリが肌を傷めるから絶対タブーって。ショーツと毛の摩擦で色素沈着しちゃうみたい。医療脱毛できちんと永久脱毛してからは、毛穴も見えないし、肌がきれいになった。
H あと毛が落ちないから、掃除のストレスが本当に減る。アンダーヘアってふわふわ飛んでいくから、全然身に覚えのない場所に落ちてたりしますよね(笑)。
W そういう意味では夫にこそやってほしい(笑)。あと毛がないと下着のオシャレも楽しい。その他に将来の介護に備えて、って人も多いよね。あとは“水回りをキレイに”っていうちょっと風水的な理由でやる人までいるって聞いた! 動機もさまざまだと思うけど、何にしても快適なので本当にオススメ。逆にデメリットって何かあるのかなって思うくらい。
H それこそさっきの中学生の娘じゃないけど、温泉に入るとき他人の目が気にならない?みたいな声はあるのかな。でも衛生面でも良いことって認識が広まっているし、これからは何もしてないほうが少数になるんじゃない?って思う(笑)。毛がなくなっておしっこが飛び散るっていう噂もあるけど、私は感じないなあ。
W 私もない。あとは万一パートナーが変わったときに趣味じゃなかったら…とか?(笑) 私は今の夫に変わる前にしたけど、最初はびっくりしてた。
H 変わる可能性があるなら、ブラジリアンのほうがいいかもね(笑)。私がやった6~7年前くらいはまだ痛かったんだけど、今は塗る麻酔とか用意しているところもある(*1)みたいだし、値段も下がってきてるから始めやすい(*2)と思う。
*1 医療脱毛の痛みはよく「輪ゴムで弾かれたよう」と言いますが、VIOに関しては「かなり痛い」という声が。特に粘膜部分は痛みが強いようです。でも医療機関では麻酔が使えるため、「笑気麻酔」「塗る麻酔」で痛みを軽減できる場合があります。
*2 医療脱毛の場合、価格は5回で10万円前後が平均的(リゼクリニックの場合は5回92,800円)。サロン脱毛の場合の価格は12回で12〜13万円(KIREIMO)程度の設定が多いですが、キャンペーンでかなりお安く体験できることも。
M レーザーは生理のときを外して5~6回以上通う(*)のは大変だし、局部を見られる恥ずかしさもあるけど、相手は毎日何人も見てるしね(笑)。1回1時間半くらいで終わるから、それを乗り越えれば一生無毛のメリットは大きい。
*医療脱毛でハイジニーナを目指す場合は、全照射でほぼ5回で完了するため、多くのクリニックでは5回セットで販売しています。部分的に毛を残したい場合、1度目から数回は全照射し、最後は残したい部分にレーザーを当てずに終了します。サロン脱毛では12〜18回程度の設定で脱毛完了とする場合が多いようです。これまではトライアングルに残す人が多かったようですが、近年は「ハイジニーナにも抵抗がない人が増えていると思う」(Wさん)という声が。
Mさん 35歳 8歳・5歳の母。医療機関で働いていたこともあり、衛生の観点から脱毛を長年検討していた。2年前アメリカで発表された論文を読んで脱毛を決意。以来、もともと毛が薄かったので、毛抜きですべて自己処理。「VIOの毛はまったく必要ないと思っているし、なくて困ったことはありません」。
脱毛を始めてデリケート
ゾーンケアの質も高まりました!
――みなさんの話を聞いて、もういますぐVIO脱毛したくなってきました(笑)。
H おすすめです! 私は今や下着もコットン派なんですが、脱毛してから意識も高くなって布ナプキンを使い始めました。日本では生理もVIOも、あまり人に知られちゃいけないものって感じて、ケアも後ろ向きな人が多かった気がするけど、脱毛して布ナプキンとかVIOの保湿も始めて、ちゃんと自分の体と向き合うようになったかな。特に婦人科系。
M 年齢とともに膣の自浄作用が落ちてくるし、女性ホルモンの分泌量も急激に減るって言うよね。VERY世代は絶対、VIO周りのケアの始めどきじゃないかな。
W 専用のソープとか洗浄シートとか、美白のアイテムも増えてますよね。コスメキッチンでもフェミニンケアのコーナーにベビーカーのママとか結構いるし。これからはVIOケアがどんどん常識になりそう。
Hさん 41歳 14歳の母。布ナプキンを使う自然派で、逆三角形に永久脱毛。娘にも折を見てVIO脱毛を勧めようと検討。「VIOも乾燥するのでアンチエイジングのため保湿しています」。
撮影/高橋真人 取材・文/有馬美穂
*VERY2019年1月号「経験者は満場一致で、“もう生えていた頃には戻れない!” 隣の彼女のVIO脱毛事情」より。
ハイジーナが増加中!数字で見るママたちのリアルVIO脱毛事情
以前VERYが行った調査によると、VIO脱毛を行うママが増えていることが判明。7割以上のママが何らかの処理をしていて、さらにその4人に1人がハイジニーナ(無毛)でした。そして、ハイジーナにするママが増えているとか。この調査から数年経った今は、ハイジーナ率はさらに高まっていることが予想されます。
取材・文/有馬美穂 デザイン/Permanent Yellow Orange
*VERY 2019年1月号「経験者は満場一致で、〝もう生えてた頃には戻れない!〟 隣の彼女のVIO脱毛事情」より。
*掲載中の情報は、誌面掲載時のものです。
その他の数字データはこちら
その後…ライターがVIOの医療脱毛に挑戦!体験レポート
ここからは、座談会でのママたちの赤裸々トークを聞き、自らもVIO脱毛をしたいと思い立ったライターのリアル体験談です。「痛いって本当?」「恥ずかしくないの?」など、これからチャレンジする方が不安に思いそうなことを、自らの体ですべて体験してレポートします!
1回目:初めての施術に緊張!
オプションで麻酔をしてもらえ、完全に脱毛をやりきりたいという気持ちから「美容脱毛」ではなく「医療脱毛」をチョイス。これから数回通うことを考え、通いやすいクリニックを選びました。
まず最初のハードルは前日の剃毛がとても大変だったこと!特にセルフでIとOゾーンの毛を処理するのは一苦労だったようです。そして、施術当日。恐れていた痛みや所要時間については記事でじっくりご覧ください。
詳しいレポートはこちら
2回目:すでに薄毛に!恥ずかしさもだいぶ減りました
2回目の照射は1回目から2カ月後。実はたった1回で早くもVIOは“ジョリジョリ”ではなくなったため、1回目に苦労した前日のセルフ剃毛がとてもラクになったことがまず最初の感想でした。1回目とは違う看護師さんのお出ましに、一瞬恥ずかしい気持ちになりつつも、看護師さんが「毎日たくさん見慣れているので何も思いません!」と言ってくれたことでほっと一安心。
1回目よりレーザーの出力を上げたことにより痛みを感じたりはしつつも、部位によっては痛くないという不思議な現象も起きました。ライターいわく「無痛分娩で一瞬麻酔が切れかけた時の方が100倍痛かった」とのこと。母は強しなのかもしれません。
2回目の施術レポートも読み応えあり!
3回目:“ちょろり”レベルに!前日の剃毛はもはや楽勝
毛量がかなり減り、前日の剃毛にも3分かからなかったと、すでに大きな変化がみられた3回目の照射前。さらに今回も初対面の看護師さんでしたが「恥ずかしさは当初より80%減(笑)」とのこと。「VIO脱毛」に完全に慣れてきて、照射中に看護師さんと雑談ができるレベルにまで到達しました。
聞いたところによると、ママ世代は脱毛をするのか、どんな形にするかなどを夫やパートナーに相談して決める人が多いのですが、「今どきティーンは、自分でVIOのカタチを決めている」のだそう!
そんな3回目が終わり、VIOは“ちょろり”レベルに。「I」はまだしぶとく残っているので、4回目以降に期待したいところです。
「VIO脱毛は早くするほど人生得」考える大学生もいるそう
残すところあと2回(予定)。続きの体験レポートをどうぞおたのしみに!
取材・文/有馬美穂
※本記事は過去掲載記事を元に再編成したものです。掲載商品はすでに販売終了している場合がございます。
公開日:2019.07.08
よくある質問
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そもそもVIOって?
Vラインはビキニライン、Iラインは陰部の両側、Oラインは肛門付近のことを指します。
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どんな脱毛方法があるの?
医療脱毛、サロン脱毛、脱毛クリームでの自己処理やブラジリアンワックス脱毛などがあります。
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全部脱毛するの?
ご希望に合わせて、脱毛の形や量を選べます。すべての毛を処理することをハイジニーナ脱毛といいます。
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医療脱毛とエステ脱毛の違いは?
医療脱毛は医療機関での脱毛のため、そこでしか使わない機械を使うことができ「永久脱毛」が可能。一方、サロン脱毛は「抑毛、減毛」で、エステと併用できたり、キャンペーン価格で通うことができるメリットがあります。
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デリケートゾーンのケアだから痛いの?
経験者からは「かなり痛い」という声が多いです。でも、医療機関では麻酔が使えるので、痛みを軽減できる場合があります。