家事に育児に、そして仕事に……。「それだけでバタつく毎日なのに、加えて副業も!?」。こんな疑問から生まれた本企画。本業の安定収入がありながらも兼業にチャレンジする、6名の“副業ママライフ”に密着!副業を始めたきっかけや本業との両立のコツなどをうかがいました。
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母になったから、本業+副業で、
ちょうどいいバランスを
見つけました
すき間時間が仕事になるし、
達成感や存在価値を味わえる!
\副業で物販&Webライター/
大阿久 花さん
(33歳・5歳と4歳女の子ママ、妊娠9カ月)
バリキャリだった母の影響で、〝自分も稼いで夫と対等でいたい〟という気持ちが強く、本業にプラスして物販とWebライターの副業をしています。物販は子ども服を海外のサイトで買い付け、通勤時間にフリマアプリで出品。月に60着ほど販売し、初年度で100万円以上の利益を出して確定申告が必要な事業に。さらに、子どもが寝た後には前職のご縁で続けているWeb記事を執筆。どちらも〝すき間時間がお金に変わる〟感覚が楽しくて、家事では味わえない達成感が病みつきになっています。現在は第三子を妊娠中ですが、育休中にフリーランス人事の仕事を請け負う予定。せわしない毎日でも〝今の自分が一番好き!〟と心から思えます。
片道1時間の通勤時間を有効活用中!
平日は副業の時間をルーティン化。「朝の支度時間」「通勤時間」「寝かしつけ後」と決めることで、配送漏れや原稿の締切りを死守します。
夫は転勤族だから、
ゆるく長く続けられる
仕事を身につけたくて種まきしてます
\副業でWebデザイナー/
立松世奈さん
(31歳・3歳女の子ママ)
3年ごとに夫の赴任先が変わる転勤一家のため、〝場所に左右されずに働けるか〟が仕事を選ぶうえで最優先。夫の転勤に左右されない働き方を模索した結果、2023年の専業主婦期間にWebデザインのオンラインスクールを受講。同時期に就活も経験し、現在はコンサルティング会社の正社員になりましたが、自分のキャリアを断絶させない予防線としてWebデザインの仕事を継続中。フルタイムのため本業が忙しく、副業にあてられる時間が少ないのですが、企業のバナー作成やLPなど、短期間でできる仕事を自分のペースでゆるく続けています。
平日は本業、休日に副業が好バランス
副業は週末の子どもが寝た後の時間を使って集中派。家族の時間を大切にしつつ、本業の負担にならないように続けるのがポリシーです。
毎日の育児で
疲れているママ達を癒したい!
よもぎ蒸し&子ども・ママ向けの
ビジネス教育事業にチャレンジ
副業でよもぎ蒸しサロン&
\ビジネス教育事業経営/
吉田 唯さん
(37歳・4歳女の子、2歳男の子ママ)
2022年末にママを癒せる事業としてよもぎ蒸し事業を思い立ち、すぐに教材を申し込み、開業しました。産休中に取得した保育士資格も活かしてお客様の子どもを預かることもあります。元々単調な毎日が嫌いで自分でも不思議なくらいやりたいことがどんどん出てくるんです。ママでなかったらひたすらコンサルで高みを目指すか、自分の会社を大きくすることに気持ちがいっていたと思いますが、子育てを経験して何か一つに集中しすぎず、バランスを取ることの面白さを感じています。
平日も
フレックスタイムを活用して副業を
週1日の通勤時間はスマホ2台を片手持ちし、本業のメールチェックと副業の予約管理を。在宅日は朝5時から本業のタスクを片付けます。
本業をベースにしつつ、
自分の体験から
新たなフィールドを見つけました
働きながら「手に職」も
身につけたかったから副業を始めました
脳洗浄とは、単なる〝頭のマッサージ〟に留まらず、自律神経による不調をより良い状態に導く施術のこと。健康体になるだけでなく小顔効果も期待できると話題。
\副業で脳洗浄セラピスト/
伊藤真唯美さん
(33歳・7歳と5歳男の子ママ)
年子育児でメンタル的に不調に陥っていたときに脳洗浄と出会い、その圧倒的な施術変化に衝撃を受けて「自分の手で同じ境遇の人を癒やしたい」と一念発起。本業を続けながら師匠に弟子入りをしてディプロマを習得し、現在は週末にレンタルサロンでお客様の施術をしています。副業が波に乗り始めたある時期〝弟子になりたい〟との相談が殺到し、本業を1年間休職して講師をした経験も。実は先月、本業の会社の経営が傾きガラッと環境が変化。それでも動じずにいられたのは〝脳洗浄がある〟と手に職をつけた余裕があったからこそ。長男が小学生になり副業は月に2回とセーブ中ですが、子育てが落ち着いたタイミングでまた仕事量を増やしていきたいです。
有給や週末を利用して、子育てと両立
平日に半休を取ったり、日曜は夫に育児と家事を全協力してもらうなどして、子育てとのバランスを取りながら続けています。
カウンセラーの資格を取得したのは、
夫婦関係がカウンセリングで
改善した実感から!
\副業でコーチ・カウンセラー/
山津冴子さん
(42歳・11歳女の子ママ)
新卒で総合商社に入社。産後、夫婦ともに仕事が忙しく、慣れない育児との両立に奮闘する中で、娘が2〜3歳の頃をピークに夫婦のコミュニケーションに行き詰まりが。いつしか自分たちでは修復困難な状況に陥っていました。このままではダメだとカウンセラーに相談へ。すると1時間弱話しただけで、自分の凝り固まった考えがほぐされ、肩の荷がすっとおりたんです。そこから夫との関係も劇的に改善。この経験から、人に打ち明けられない話を気軽に話せる場を作りたいと思い、コーチ/カウンセラーの勉強を開始、2022年からは副業にしています。
金曜夜&週末が
セッションの中心時間帯
犬の散歩中コーチングのデモセッションを聴くなどインプットの時間。本業の時間との区切りをつけるため、セッションは金曜夜と週末がメイン。
離婚をきっかけに、悩みを抱える人の
支えになりたいと副業をスタート。
娘に成長する背中を見せたいです
\副業でカウンセラー/
伊藤沙優美さん
(33歳・4歳女の子ママ)
娘が0歳のときに離婚を経験。周囲に公表し始めると、離婚に悩む友人から相談されることが多くなり、主観のアドバイスしかできない自分にもどかしさを覚えました。〝自分と同じように悩む女性に寄り添いたい〟という一心で、本業を続けながら心理カウンセラーの通信講座を受講し、資格を取得。今では、平日の夜にZoomで月に10人程度の相談を受けています。娘を育てながらの副業はハードだけど、誰かの救いになれることがやりがいに。何より、仕事を通して〝成長している姿を子どもに見てもらいたい!〟という思いが、私の一番の原動力です。
Zoomを駆使して、平日の夜も副業に
平日はZoomを利用して子どもが寝た後の夜9時以降に。土曜は両親の協力を得てカフェで対話カウンセリングも。
撮影/古水 良(CHEEK ONE)、イ・ガンヒョン 取材・文/川原江里菜、与名本夏愛 編集/城田繭子
*VERY2024年2月号「なんで兼業? 何が良かった? 副業ママライフ、覗き見!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。