ママが『がん』になったら?子どもは?仕事は?完治するケースがずいぶん多くなったけれど、その先の人生を見つめ直さざるを得ない、大きな病気です。今回は、乳がんの早期発見・治療につながる重要な生活習慣「ブレスト・アウェアネス」についてご紹介します。
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ママががんになったから、伝えたいことがあります
自分をもっと抱きしめよう!
検診だけでなく、知っておこう
「ブレスト・アウェアネス」
出典:Breast CancerRes Treat(2016)156:485-494
より詳細は、ピンクリボンフェスティバル公式サイトにて
https://pinkribbonfestival.jp/
ブレスト・アウェアネスとは、乳房を意識する生活習慣のこと。普段の自分の乳房の状態を自覚しておくことで、些細な変化にも気づくことができるようになります。変化を感じたら迷わず受診をする流れが大切ですが、その入口として主流になっているのがこの概念です。というのも、事実、乳がんに気づくきっかけは、触ったり見たりするブレストチェックが68%。乳がん検診では32%というデータも。
つまり、自分で気づくことができる可能性のある数少ないがんなのです。日本では毎年9万人以上が罹患していますが、早期に発見すれば90%以上の方が治ります。早期発見・適切な治療に繋げるファーストステップとして、大切なのが自分の意識。「がんを探す」のは難しかったり大袈裟で億劫になり習慣化しづらいので「自分の胸を把握する」イメージで。
〝9人に1人〟は他人事じゃない
VERY編集部のメンバーも
〝がん〟を経験しています
罹りたくはない病気だけど、年々身近になっているのも事実だから……もし隣のママががんになったら、受け止めて、受け入れて。
❝がんサバイバーママたちが
嬉しかったコトバとは?❞
◉担当医のコトバ──
「誰もが病気で死ぬわけだから、今病気がわかったからといってすごく不幸というわけではない」
ライター 関城玲子さん
◉思い詰めていた私に
担当医のコトバ──
「原因と結果が結びつくわけじゃないから、今までどおり生活していいよ」
読者 江 冴子さん
◉当時4歳娘のコトバ──
「『ママ、一緒にお風呂入ろ!』片方の乳房を全摘し、傷もある胸を見たら、怖がるのではないかと思っていましたが、全く気にしていませんでした」
読者 千葉かつらさん
◉病名を告げたときの友人のコトバ──
「もうがんになるのって珍しくないから、大丈夫! 私もいつかなる覚悟してる!」
編集 藤田摩吏子
◉治療後訪れたマッサージ師の
コトバ──
「手術、抗がん剤、放射線とフルコースできたことはそれだけやれることが多くてラッキーなことだったんですよ」
読者 永濱佳奈さん
取材・文/嶺村真由子
*VERY2023年11月号「ママががんになったから、伝えたいことがあります 自分をもっと抱きしめよう!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。