時間がない、体も頭もフットワークは昔ほど軽くない。そんな中でも将来の自分のために、家族のためにと、グローバル時代に生きるべく自分らしい英語との向き合い方を上手に見つけているVERYモデル&ママたちに密着!それぞれの“頑張りすぎない”英語習得術を教えてもらいました。
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東原亜希さん「ずっとやりたかった英語始めました!」
撮影/佐藤航嗣〈UM〉
勉強する姿を子どもたちに見せたいと思った時、真っ先に浮かんだのは英語でした。学生時代から英語は得意科目。実家の近所のアメリカ人家庭と交流があったこともあり、耳にはその名残が。さらに私は間違った英語を話すことへのためらいや拒否反応は全然なく、カタコトの英語でも一生懸命話せば通じる!の精神なので、なんとなく英語は通じる。でもそんな「勢いEnglish」の先に進みたくて、一歩を踏み出した感じです。
今は車の運転中や家事をしている時にポッドキャストを聞いて耳を慣らし、シャドーイング感覚で口に出しています。番組に特にこだわりはなく、おすすめから選択。「6minute English」や「英語で雑談!Kevin’s English Room」はよく聞いています。週末に家族で映画を見るときは英語音声で鑑賞。今年は子どもたちと英検受験も計画中です。将来的には留学の手続きを難なくできたり、私ひとりで子どもたちをぱっと海外に連れていけたり。そんな姿を目標にしています!
春休みにLAへ家族旅行。Apple本社やスタンフォード大学を見学しました。「もっと話せたら!」と思う機会も多く、子どもたちも私も英語のやる気UP!(笑)。ポッドキャストは聞きながら口に出しています。
東原亜希さんの英語ヒストリー
・小学生時代、放課後はアメリカ人のご近所さんの家へ。簡単な英語でコミュニケーションを取って、クッキーなどお菓子作りやイースター、ハロウィンなどを楽しむ。
・中高でも英語は得意科目!
・結婚してイギリスで2年弱生活。語学学校には1カ月通う。
・下の双子たちも小学生になり、一緒に勉強することを決意!
・家事や移動中にポッドキャストを聞いたり、子供たちと英語音声で映画を見て耳を慣らしたり、真似して口に出したりしてキャッチアップ中。
芹名さん「留学感覚で2カ月の集中レッスンを受講」
撮影/遠藤優貴
あらためて英語をやりたい!と思ったのは、娘がインターに通いだした頃。英語が得意な夫から「1年とか長期間だとだらける、まずは短期間に集中した方がいい」とアドバイスされ、2カ月の集中レッスンを受けることに。内容はオンラインか対面で毎日1時間、先生と会話する形式。娘が寝た後やスクールに行っているひとり時間を利用しました。
先生は毎回変わり、興味のある映画を一本見て英語であらすじを説明したり、身の回りで起きたことを説明したり、先生のおすすめドラマを見て好きなフレーズをためたり。短期間なうえ、興味あるテーマでの会話だったこともあり気分転換のような感覚で、ダレずに乗り切れました。この2カ月のおかげで、〝海外の人と初めましての時に話せる!〟という自信も取り戻せました。今は、娘が英語モードの時(ままごとやなぞなぞ、プリンセスごっこなど)は英語で話したり、一緒に知らない単語を調べたりと遊びの中で英語に触れています!
娘がインターで学んだ内容を一緒に復習したり、知らない単語を調べたり。この前は「耳たぶ」を調べました(笑)。娘との日常会話の一部を英語にして、英語脳をキープしています。
芹名さんの英語ヒストリー
・中高と英会話スクールに。英語で話すことが楽しく日常会話はできるように。いっぽう文法や単語など暗記中心の学校の授業は苦手だった。
・大学4年でモデル業スタート。ショーがメインのため英語を話す機会が多く勘を取り戻し始める。
・雑誌メインになり英語を話す機会はゼロに。
・久々の海外スタッフとの仕事で英語が出てこずショック! 娘のインター入園もあり、再勉強を決意。
・1カ月の親子留学計画をコロナで断念。代わりに2カ月の集中講座を受講。英語の感覚と自信を取り戻す。
・現在は娘との会話の半分を英語に。娘と一緒に英単語を調べたり、英語の絵本を読んだりして英会話を日常の一部に。
申真衣さん「移動中に英語でポッドキャスト聞いてます」
撮影/倉本侑磨〈Pygmy Company〉
今は「喋れなくならないよう」キープすることを意識。普段は英語をほぼ使いませんが、いつか留学もしたいので、移動中はポッドキャストで英語に触れ、耳を慣らすようにしています。語学学習で大切なのは、まず時間を作ること、そして自分の目的に合った学習方法を選ぶことだと思います。人によって課題が違うので、自分の強化するべきは語彙なのかリスニングか、話すことなのかを分析して、それに合った方法を実践するのが効率的かなと。
ただし目標が高すぎるとモチベーション維持が難しい! 無理なく楽しめる方法を取り入れて、完璧を目指さないことも大事だと思います。私がポッドキャストで聞くのは、大好きなグウィネスのチャンネル。読むでも聞くでも、興味がある分野を選ぶのがおすすめです。
今、子どもと一緒に年1で受ける英検も同じ思いから。ママと一緒に受験して、ドキドキしながら合格発表を見て、ご褒美を買ってもらって…という体験までセットで英語学習を楽しんでもらいたいと思っています。
おすすめポッドキャストはgoop! 毎週のように更新されるので、無料で無限に聴けますし、内容もセレブの話やウェルネスの話、と親しみやすい内容で耳に入ってきやすい。移動中の時間を効率的に使えます。
申 真衣さんの英語ヒストリー
・中高は進学校でみっちり受験英語を勉強。書くのは得意!
・外資系金融に就職。英語面接で引っかかり英語研修を受ける。
・金融時代の10年間は週1で英会話教室に。
・第1子の産休後、英語が出てこなくてビックリ!
・転職して仕事で使う機会はゼロに。
・興味のある分野をポッドキャストで聞いたり英語ニュースを読んだりして英語をキャッチアップ中。
笹川友里さん「週1でオンライン英会話を継続中」
撮影/川﨑一貴〈MOUSTACHE〉
学生時代、英語はどちらかというと苦手科目(笑)。ですが夫との交際・結婚で、参加した式典や会食の場が全員外国人の方で、その時もっと楽しく会話できたらいいのに!と思った経験や、英語を話せたら感謝の気持ちを相手にきちんと伝えることができたのにという悔しい思いが原動力となり、英会話を始めました。ところが、初めて通ったスクールは留学指導の学校がやっている塾で、座学や教科書を使うレッスンが合わずに挫折。
次に通ったのはマンツーマンレッスンでしたが、フリートークがメインでなかなか頭に定着せず…。そして出会ったのが、週1でやる発音矯正のプログラム。発音やリズムの習得を中心に、ネイティブのように話すことを目指すトレーニングです。カッコいい!と思う状態を目指す実践的なトレーニングが私に合っていて、続けられています。
「GSET」は火曜夕方に固定。忙しい日は振替します。〝時々サボっても細く長く続ける〟という自分ルールを設定(笑)。使える例文いっぱいの「Real英会話」は隙間時間に眺めています!
笹川友里さんの英語ヒストリー
・中高時代、英語は「テストのために勉強する科目」。
・大学時代、社会人になってからも英語を使う機会は特になし。
・夫と交際を始めて、「英語を話せたらもっと楽しいのに!」と感じる機会が増える。
・結婚し、夫の外国人の友人との食事の際、通訳してもらうのが申し訳ないと感じることが増え「英語やるしかない!」。
・意を決して英会話スクールに! でも合わなくて2つ退会。
・出産してしばらくは英語学習をお休み。
・夫に同伴する式典や仕事で、「もっと英語を話したい!」という思いが刺激に。
・娘がスクールに行くようになり、週1オンラインの授業を受講中。
育休中ママの英語学習は“寝かしつけ後の1時間”に集中
もともと、上の娘はインターに行っており漠然と〝英語やらなきゃ〟と思っていました。2022年の11月末に夫が’24年4月からオーストラリアに赴任することが決まり、急遽、私も真剣に勉強を開始しました(笑)。英語に触れたのは大学受験が最後。まずは初歩的な参考書を買って文法を復習しました。そして12月頭からオンライン英会話をスタート。私が選んだのは毎日25分のレッスンができて低価格の「DMM英会話」、これを寝かしつけ後の日課に。勉強を始めて5カ月経ち、詰まることは多いものの、言いたいことを少しは言えるようになってきました。今では、メンタルの訓練も兼ねて、公園で見かける外国人の親子連れに話しかけたりしています。月1でお願いする外国人シッターさんとも前より通じるように。今の目標は、これから家族と住むオーストラリアで子どもの行く学校とちゃんとコミュニケーションを取ること、そして外国人の友人を作って現地での生活をエンジョイすることです!
Time schedule
〜19:30 子どもたちの寝かしつけ終了。
19:30〜20:00 英会話の予習。テーマを見て言いたいことを考えて文章を作る。学習用ノートにメモ。
20:00〜20:25 講師とオンラインで英会話レッスン受講。
20:25〜20:30 その日の復習。講師が指摘した文法と単語を確認。音読。
赤松さんの学習方法
☑︎ オンラインの「DMM英会話」で毎日25分のレッスンを
☑︎ 英会話の予習復習をする
☑︎ 子連れの外国人の方を見かけたら話しかける!
ワーママの英語習得術は“毎晩の英語日記”がカギ!
子どもをインターに入れたことがきっかけで半年前から英語の勉強を始めました。もともと英語は全く話せず(苦笑)、子どもと同じ速度で一緒に英語を覚えている感覚です。自分は細かくルールを決めると頑張りすぎてしまうタイプ。子どもにゆとりを持って接したいので、英語学習はゆるく取り入れることを意識。家ではBGMとして英語の童謡をかけっぱなしに。一番大事なのがアウトプットだと思うので、娘と一緒に大声で歌っています(笑)。今では歌詞もほとんど覚えました! 英語日記は短くですが毎晩書いていて、それが子どもの成長の記録にもなっています。また、お迎えの時にはインターの先生に一言でも話すことを習慣に。「これを質問する!」と準備していきます。最近、三者面談があったのですが、私の英語を聞いた夫に「半年前からすごく上達してる!」とびっくりされて嬉しかったです。今の目標はママ友作り。早く学校の先生たちや外国人ママたちと気軽に話せるようになりたいです!
青野さんの学習方法
☑︎ 英語童謡のCDをBGMに
☑︎ 寝る前に英語日記をつける
☑︎ 書籍『英会話はインド人に学べ!』でモチベーションUP!
☑︎ 育休中の5カ月間、チケット制オンラインスクール「Speak Up School」を利用
ママでも無理なく取り入れられた!
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取材・文/金澤 結 編集/翁長瑠璃子
*VERY2023年6月号「ママだって英語が喋れるようになりたい!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。