生活リズムも価値観も自分優先ではなくなったけれど、本当は誰にでもあるずっと好きなこと。ハッピーオーラ満載の関根麻里さんは、父から受け継ぐ愛のある趣味が、笑顔の糧となっていました。
※掲載中の情報はVERY2022年08月号掲載時のものです。
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❝たくさん笑って育つ「楽しさ貯金」が
父から受け継いだ哲学です❞
生ライブの熱量にゾクゾク、
お笑いなのに涙が出るほど
昔から〝お笑いといえばまりちゃん〟と友人に言われるほどお笑い好きな私でしたが、本格的な趣味になったのは高校生の時でした。原宿の交差点で芸人さんが自らチケットを売り込む〝チケ売り〟に声をかけられた友人に誘われ、地下にある小さなライブ会場を訪れた時、間近に迫る臨場感とパワーに生の舞台ってすごい!と感動。ただ笑って楽しむだけでなく、尊敬に近い憧れを抱くようになったんです。それからインスタントカメラを片手に通い、芸人さんと撮った写真を現像してあの舞台は良かったぁ~!と振り返るのが生きがいに。悩みや試験など辛いことがあっても、カレンダーに書き込まれたお笑いライブの日を見ると楽しみが勝って、乗り越えられました。私が生まれた時に育児書を読み込んだという父が考えた教育方針に〝楽しさ貯金〟というものがあり、その意味は「たくさん笑って育てること。辛いこと以上に楽しい思い出を作ること」。大人になってからこんな方針で育ったんだと知りましたが、楽しむという心の拠りどころがある強さを、父が作ってくれたんだと感じました。私自身も母になって、生のライブを見にいくことはなかなか難しくなりましたが、寝かしつけた娘たちの間で笑いを堪えながら流れ星さんやアンタッチャブルさんをスマホで見たり、佐久間さんのイラストを使ったお笑いは娘たちも大好きで、一緒に鑑賞します。たまに行けた舞台では、始まる前から幕が上がるだけで涙が出るほど心動かされて、楽しさ貯金を今も貯めています。
下の娘はイヤイヤ期。「ママもう
ムリー!」って叫んでます
楽しさ貯金も底が見えそうになるのが2歳になる次女のイヤイヤ期です。超がつくいたずらっ子で水をわざとジャーッとこぼすのがブーム。水ならまだしも、ジュースはベタベタになるから車でされたらたまったもんじゃありません。一体、何回着替えるの!と思いますし、余裕があれば冷静でいますが、忙しい日は許せなくなっちゃう。我慢しないでママもうムリー!と叫んでいます(笑)。そんな時に思い出すのが、お世話になった助産師さんの言葉。育児は、育てるに自分の自で「育自」の意味もある。できなくて当たり前、自分も育っていくものという意味だそう。二人育児に関しては2歳なので、私もイヤイヤ期。イヤイヤしたいんです。
義実家ともしょっちゅう
ビデオ通話で交流しています
義理の両親はすごく素敵な方々で。韓国と日本をお互い行き来していましたが今は難しいので、メッセージグループを作り写真や動画で近況をアップし、ビデオ通話を頻繁に繫いで交流しています。画面越しで騒ぐ娘たちに私がぎょっとしても、2人の男の子を育てあげた義母は、なんて静かなの、可愛いわと穏やかで心が軽くなります。韓国語のメッセージは基本的に翻訳機で翻訳して送っているのでタメ口になっているかもしれませんが…(笑)、義両親は優しく迎えてくれます。日々、楽しいことも辛いことも色んなことが起きますが、こうして話のネタになって面白く変換できたらプラマイゼロ。人生、楽しめたほうが得だと思うので、今日も私は楽しさ貯金と話のネタができた!と笑い飛ばしていきます。
PROFILE
●関根麻里さん
せきねまり・タレント。ボストンのエマーソン大学を首席で卒業後、愛くるしいルックスとキレのあるコメントでバラエティから教育番組まで幅広く活躍。父はタレントの関根勤さんで、夫は歌手のKさん。6歳と2歳の姉妹のママ。
撮影/渡辺謙太郎 ヘア・メーク/上野由可里 スタイリング/繁田美千穂 取材・文/高橋夏果 編集/矢實佑理
*VERY2022年8月号「ママですが、これが好き!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。