VERY December 2021
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VERY

December 2021

2021年11月6日発売

890円(税込)

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【夫婦のセックスレス、避妊etc…】助産師YouTuber・シオリーヌさんが大人の“性の悩み”に答える

「妻だけED」「私たちのセックスレス」など、VERYでは、結婚後の「性の悩み」について何度も特集してきました。あれから何年経っても……やっぱり悩みは消えません。性教育YouTuberとして、日々若い世代の性の悩みや疑問に真摯に向き合うシオリーヌさんに、VERY世代の悩みにこたえていただきました。

※掲載中の内容はVERY2021年10月号誌面掲載時のものです。

シオリーヌ(大貫詩織)さん

助産師、思春期保健相談士、性教育YouTuber。1991年、神奈川県生まれ。総合病院産婦人科にて勤務ののち、精神科児童思春期病棟で若者の心理的ケアを学ぶ。全国の学校や地域のイベントで性に関する講演活動を行い、2019年からYouTubeで「性の話をもっと気軽にオープンに」をテーマに動画投稿を開始。著書に『こどもジェンダー』『もやもやラボ~キミのお悩み攻略BOOK!』などがある。

夫婦のセックスレス

──子どもが生まれてから、夫とセックスレスです。期間限定ではなくて、多分この先もずっとしたくない気がします……。よくセックスレス夫婦へのアドバイスとして、話し合えとか挿入しなくても、キスやハグ等のスキンシップを大切にというけれど、それも無理!というのが正直なところで……。

そもそも性の話題を夫婦で話し合う土壌ができてないご家庭が多いと思うのです。長年連れ添ったカップルであっても、セックスの話に限らず、真剣な話し合いができる関係性が作られていないこともあります。おっしゃる通り、セックスレスの話になるとよく、夫婦でコミュニケーションを取りましょうというけれど、話し合いをするにも「慣れ」とか「練習」が必要だと思います。日本では、自分の感情を冷静に言葉にして伝えるレッスンをほとんど受けずに大人になった人がほとんどです。夫婦喧嘩ではなくて話し合いがしたいんだと思っても、「話があるの」というと、何を言われるのかと身構えてしまいがち。はじめに、「あなたのことを責めているわけじゃなくて、二人の関係をより良くするために話したいんだ」ということを伝えるのが大事で、お互い心のバリアを外して、安心して話す場を作ることに慣れていく。その延長線上に性の話があるのだと思っています。

──「産後はそんな気分になれない」とホルモンのせいにする言い訳も子どもが成長するにつれ苦しくなってきました。「したい」と「したくない」の平行線で譲歩案はないような気がして。「したくないけど仕方なく応じる」という声もよく聞きますが、それでも続いていく夫婦って何なんだろうと思うことも……。

夫婦関係の「正解」は他人が決めるものではありません。セックスレスの定義に当てはまる関係性になっていたとしてもお互いが納得できているならそれでいいと思っています。でも、夫婦どちらかに我慢や不満があるのだとしたら、お互いが納得できる形を探る必要がありますね。それがなかなかハードルの高い作業であることは分かったうえで言っていますよ。難しいですよね。相手を傷つけないように「育児に忙しくて」と言ってみたり、本心を素直に話すのが難しいこともあるでしょう。「スキンシップを拒否すること=あなたを拒否しているというわけではない」と伝えることも大事です。性的な欲求も年々変化するのが当たり前で、この先も変わる可能性があるから、今の自分がどんな気持ちでいるのか、言葉にして伝えていく努力も大切だと思います。私は、夫に対して言いたいことは直接言っています。自分の心の内をすべてさらけ出すわけではないけれど、伝えたいことは言おうと思うと、自然に話し合いになります。結婚当初からできていたわけではなく、話す練習を何度もして試行錯誤するうちに今の夫婦関係になったように思うのです。

セックス中に
「NO」と言えない

──「セックスしたくない」「この行為は嫌」と思っても言えなかったり、やんわりとしか断れなかったりすることがあります。

夫婦や恋人同士であってもはっきりとNOを言うのって難しいですよね。私たち自身が家庭や学校教育で「嫌なことには嫌だと言っていいんだ」と教えられてきていないことも要因だと思っています。性教育の根底にあるのは、真剣に自分の体と向き合うこと。子どもたちが不当な我慢をしたり、つらい目にあうことのないよう、「自分のしたくないことはしなくていい」という権利は誰もが持っているんだよということを、大人たちが口に出して実践しないといけません。恋人、夫婦関係であっても「なんか嫌」「これはしたくない」という気持ちは大事にしていい感覚で、封じ込めなくていいんですよ。

 

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