お花やグリーンのある生活を楽しむ家庭が増えている一方で、初心者は何から始めれば? という声も。そこで、東京・自由が丘の人気フラワーショップ「ブリキのジョーロ」さんに、おうちグリーンを素敵に取り入れるコツを教えてもらいました。
◉Buriki no Zyoro 自由が丘/木村武史さん
勤続10年。ガーデニング全般担当。「お庭のことなら何でもきいてください!」と頼もしい木村さんは2児のパパ。
Q1.ベランダやお庭で植物を育てたいとき、どのタイミングで始めるのがベスト?
ほとんどの植物は春(3月頃)がおすすめ。真夏(7〜8月)と真冬(12〜2月)の時期は避けた方がよいでしょう。ただし、バジル、レモングラス、タイム、ミントなどのハーブ類は成長が早く、7月頃でも育てやすいです。
Q2.観葉植物を元気に育てるためのポイントは?
暖かくなってきたら、日当たりと風通しを確保し、質の良い用土&肥料を準備しましょう。用土は、観葉植物専用の用土がおすすめです。5㎜くらいの粒状の土なら、根を張るとき空気が入りやすく根腐れを防ぎ、また、水はけも良いので。目が細かい土はNGです。
Q3.今、人気のオシャレなグリーンは?
葉の模様が独特で存在感のあるカラテアやスペースを取らずにグリーンを楽しめるとあって注目のハンギンググリーンが人気です。”森林サボテン”の愛称を持つリプサリスや紅葉が美しいリプサリス・ラムローサは特に人気が高く、水やりは月1回しっかりやれば、週2〜3回の霧吹きでOKです。
Q4.初心者や子どもでも育てやすい、お手入れ簡単で丈夫なものは?
ヒマワリやアサガオなど、種をまいてから1年で咲き切る季節の一年草は、花が強く開花後のお手入れがないため、初心者でも育てやすい。また、水やりの頻度が少なくても育つ、サボテンなどの多肉植物もおすすめです。
Q5.日当たりがあまり良くなくても育つ植物は?
理想は日当たりのよい窓際ですが、耐陰性のあるシダ類やセロームは、室内でも育てやすいです。シダ類は日陰でも育つので、屋外でも育てられます。
Q6.土を使わずにおうちグリーンを楽しむなら?
チューリップ、ヒヤシンスなどの球根やサボテンの水耕栽培なら気軽に始められておすすめです。サボテンは土を落とし、球根用の花瓶へ。根腐れしないように、根のギリギリまでの水位をキープすることがポイント。
Q7.寄せ植えをする場合の育て方のコツは?
水やりの頻度が同じくらいのものを寄せ植えにすると育てやすい。植物の色合わせは、同系色で揃えるとまとまりがでます。花だけではなく、グリーンやシルバーリーフなどもバランス良くいれましょう。
Q8.上手に育てて美味しく食べるための、ベランダ菜園のコツは?
育てたい野菜と一緒に相性の良い「コンパニオンプランツ」を植えるとよく育ちます。違う種類の植物を混植することで相乗効果が生まれる植物同士のこと。例えばトマトとバジルは風味を良くしてくれるし、ナスとニンニク、チャイブ、玉ねぎなどの香りの強いものは害虫予防にもなります。
Q9.虫がつきにくい木や植物は?
レモングラス、ラベンダー、ローズマリーなどのハーブ類やユーカリ。ハーブには、”エッセンシャルオイル”と呼ばれる天然の芳香物質が含まれていて、忌避効果があります。丈夫なのでお手入れも簡単です。
Q10.ドライにしても楽しめる植物は?
ユーカリ、ミモザ、かすみ草、バンクシアなど、もともと硬い花が適しています。綺麗なドライフラワーを作るには、新鮮なうちにドライにした方が形も色も綺麗なままキープできます。
Buriki no Zyoro 自由が丘
目黒区自由が丘3-6-15
☎ 03-3724-1187
HP www.buriki.jp/
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撮影/イ ガンヒョン(Buriki no Zyoro) 取材・文/Viktoriya 編集/太田彩子
*VERY2021年4月号「おうちグリーン、はじめの一歩」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。