ご飯をただ「食べる」のでなく
「いただく」ことを感じて育ってほしい……
鈴木六夏さんと〝バーミキュラ ライスポット〟
こころざしの共通点
「ファッションに無頓着な男の子に興味を持たせるには、着ていて〝気持ちいい〟ということが一番。だから、大切にしているのは〝素材〟の良さ。さらに、ボタンを留める〝ひと手間〟をかけることで身だしなみに意識が向くように、シャツにこだわるブランドにしました。食育も同じことですよね。素材そのものの美味しさを感じられる味覚を育むことが一番。そのために、野菜なら泥を洗う、皮をむく……などひと手間が大切なことだと体感することも、食育だと思います」
「縫製のよいシャツ作りを目指し、日本の工場をいろいろ見学しました。そこで技術力は高いのに衰退している工場が多いことを目の当たりに。この事実は子どもたちの将来の職を奪うことでもあり、この日本の技術を守りたいという思いに。そこで微力ながらも、私のブランドが日本の縫製にこだわることで、まずはお母さんたちにその意識を持ってもらいたいと考えました。〝バーミキュラ〟を作る愛知ドビーも、まさに家業の製造業の衰退を救いたい一心で、社長・副社長の兄弟でホーロー鍋の開発に至ったそうです。今や、それが日本をはじめ世界のキッチンで愛用されています。こんな成功例を励みに、私たち大人が日本の技術を守り発展するよう応援し、子どもたちに繋いでいきたいです」
「素材や縫製にこだわったシャツを、どうやって子どもたちが着てくれるか? お母さんが着せたがるか? を考え、洗濯してすぐ乾き、ノーアイロンで着られて、衿にワイヤーを入れることで着こなしが簡単にサマになるように工夫を凝らしました。〝バーミキュラ ライスポット〟も、火加減が難しいホーロー鍋を誰でも簡単に扱えるようにポットヒーターを搭載。どんないいモノも、人に使ってもらってこそ。だから、今の時代、機能性も必須だと思います」
洋服をただ「着る」、のでなく「着こなせる」大人に育ってほしい。そんな想いをこめて男の子のブランド〝two eleven〟を立ち上げた鈴木六夏さん。「素材や縫製の良さ」「世界に誇れる日本のモノづくり」などを、未来の日本を背負う子どもたちに伝えたい……という考えは、「世界一、素材本来の味を引き出す鍋」を目指す、バーミキュラのコンセプトに相通じるものがあります。「服育も食育も、日々の積み重ねから育まれるもの。〝バーミキュラ ライスポット〟に出会い私の意識も変わり、息子にもいい影響を与えられると思います」