やさしく揺れて赤ちゃんをあやしてくれるバウンサーは、育児の負担を軽減してくれる頼もしい存在。あってよかった!という先輩ママの声も多く聞かれます。ここでは、バウンサーの種類や選び方のポイント、いつからいつまで使うものなのかといった基礎知識のほか、おすすめの人気ブランドをご紹介。特徴を把握して、家庭にとってベストなバウンサーを見つけてください。
バウンサーとは?
バウンサーってなに?
バウンサーは、赤ちゃんが座ったり横になったりして使う育児アイテムです。大人が手で揺らしてあげるほか、赤ちゃん自身が動いた反動で揺れ動くのが特徴。弾むように揺れたり沈んだりする動作により、赤ちゃんがごきげんになるのを促します。赤ちゃんをあやす目的で作られているため、家事に育児にと忙しいママの手助けになってくれる、心強い存在です。
ハイローチェアとの違いは?どちらか1つでOK?
バウンサーは「あやす」目的で作られていますが、ハイローチェアは赤ちゃんを「寝かしつける」ことをメインの目的として作られた育児アイテムです。手動や電動でのスイング機能でゆらゆらと揺れ、赤ちゃんを眠りに誘います。基本的には簡易ベッドの役割をメインとして作られていますが、ハイロー“チェア”という名前のとおり椅子としても使えます。テーブルに合わせて高さを変えることが可能なほか、ハイローチェアにテーブルを取り付けることもできるため、バウンサーより長い期間使えるのがメリット。そのほか、軽量で持ち運びしやすいバウンサーと比べ、重量がありサイズが大きいのもハイローチェアの特徴です。それぞれ活躍する用途やシーンが異なるため、両方揃えても問題ありません。
バウンサーはいつからいつまで使うもの?
いつから使う?
一般的には首が据わる生後1~2カ月ごろから。新生児用のインサートが付いている場合もあるので、いつから使いたいかによって選ぶとよいでしょう。
いつまで使う?
対象年齢2歳ごろまでのものが主流です。寝返りやハイハイをしだすと抜け出したり思うように座ってくれないことが多いようで、早い場合は生後半年ほどで卒業する赤ちゃんも。
撮影/谷田政史〈CaNN〉 *【時間が足りないママたちへ】夏生さえりさんの育児エッセイが“共感できる”と話題!より
バウンサーはどんなシーンで使うもの?
お風呂に入れるとき
ワンオペで赤ちゃんをお風呂に入れるときは、バウンサーを脱衣所に持ち込み、入浴後にタオルや保湿アイテムなどを用意するときなどの一時的な待機場所として活用。目を離さないことが大前提ですが、赤ちゃんがごきげんで待ってくれる可能性が高いため、焦らずゆったりとした気持ちでお世話ができます。
家事や趣味の合間に
料理を作っているときにはキッチンから見えやすいリビングでバウンサーに座っていてもらったり、洗濯物を干すときは窓際に移動したりと、持ち運びしやすいバウンサーで、赤ちゃんの様子を見ながら家事を進めることができます。抱っこの代わりになるため、息抜きしたいときの手助けになってくれるでしょう。
旅先や外出先で
コンパクトになるタイプなら折りたたんで車に積めるため、外出先に持っていくことも可能です。旅行先の部屋で自宅と同じようにバウンサーに乗せ、大人はゆっくり過ごしたり、ピクニックではレジャーシートの上に乗せてリフレッシュしたりと、利便性の高さを実感できます。
撮影/須藤敬一 *話題の【手首バッグ】20選!乳幼児ママに嬉しい最新トレンドに注目より
気になる安全性は?成長に良い?
安全性
ママの息抜きや赤ちゃんの気分転換にも有効なバウンサーですが、気になるのは安全性。もちろんどの製品もしっかりテストを行い、安全基準をクリアしているものが販売されています。バウンサーにはベルトが付いていて赤ちゃんが落下する心配は少ないですが、思わぬ動きで抜け出す危険性はあるため注意が必要です。製品ごとに最大許容体重が異なるので、しっかりと説明書を確認しておきましょう。また、揺れることで身体への負担が気になりますが、赤ちゃんにとって心地よい、自然な揺れを再現してくれるため、揺さぶられ症候群になる心配はないと考えられます。
成長への影響は?
赤ちゃんがバウンサーに乗って喜ぶのは、感覚器官が刺激されて気持ちよくなるため。ごきげんになって笑うことは、成長にとってプラスになると考えられます。ただし、バウンサーはあやすことを目的とした「一時的な居場所」として作られているため、ベビーベッドとして長時間寝かせることには向いていません。あくまでも、あると便利な育児アイテムのひとつとして活用してください。
バウンサーの種類は?
バウンシングタイプ
バウンシングタイプのバウンサーは、赤ちゃんの体重や動きにより、自然な上下の揺れを楽しむことができます。シンプルかつ軽量で持ち運びしやすく、手軽に扱えるのが特徴。折りたたみ可能だと部屋を移動したり外へ持ち出せたり、より一層フレキシブルに活用できます。
ロッキングチェアタイプ
ロッキングチェアタイプは、大人が揺らして動かすゆりかごのようなバウンサーです。揺れをロックし、椅子として活用できるものもあります。バウンシングタイプに比べて大きく重いため、持ち運びには適していません。
電動タイプ
電動タイプは、スイッチを入れると自動で縦や横に揺れるのが特徴です。揺れだけでなく、バイブレーション機能や音楽再生機能などが搭載されたものもあります。手動のバウンサーに比べると高価で重量がありますが、電動タイプならではの魅力を重視するならおすすめです。
ハイチェアに付属できるトランスフォームタイプ
バウンサーのなかには、付属品を加えたり組み立て方を変えたりすることで、ハイチェアのように活用できるタイプもあります。成長に合わせて長い期間使用できるのが嬉しいポイント。
バウンサーの選び方
おしゃれママ愛用!人気のベビービョルンから選ぶ
バウンサーとしてまず名前が挙がる大人気ブランド・ベビービョルン。現在は下記の2タイプがラインナップされています。
ふたつとも機能は変わらず、シートカバーの素材や色、デザインが異なります。北欧ブランドらしいスタイリッシュなデザインで、インテリアになじみやすいのが魅力。成長やシーンに合わせて、3段階のリクライニングが可能で、重さ2㎏、折りたたむと幅は11cm程度になり、持ち運びに便利なのも特徴です。カバーは洗濯機で丸洗い可能と、お手入れしやすいのも嬉しいポイント。バウンサー選びに迷った時は、まずベビービョルンを選択肢に入れてはいかがでしょうか。
バウンサーBliss(ブリス)
メッシュ・3Dジャージー・コットン・ウーブンの4種類のカバーから選べます。
バウンサーBliss ¥27,500(ベビービョルン)
バウンサーバランス ソフト
コットン・コットン/ジャージー・メッシュの3種類。2トーンカラーが特徴です。
バウンサーバランス ソフト ¥27,500(ベビービョルン)
ベビービョルンのバウンサーが人気なワケが知りたいなら
軽さで選ぶ
リビングや脱衣所など部屋を移動するほか、外出先でも使用したい人は、軽さで選ぶのもひとつです。約3㎏以下と軽量なら、腰や体に負担がかかりにくく、女性ひとりでも楽に持ち運べます。折りたためるタイプだと、収納時にスペースを使わないのが嬉しいポイント。
お世話を助けてもらう電動タイプを選ぶ
手で動かす手間がかからない電動タイプなら、育児をよりスマートに助けてもらえます。手動バウンサーよりも高額ですが、数段階のスイング機能やミュージック機能など、赤ちゃんをあやすための機能が豊富に付いていることが魅力です。ただし、コンセントが必要な場合は使用場所が限られるため、使うシーンをしっかりと想定しておきましょう。
インテリアのひとつとして、おしゃれなものを選ぶ
存在感を放つバウンサーは、出来る限りインテリアに合うデザインを選ぶのがおすすめです。シンプル派の人は、ミニマムなデザインで、グレーやブラックなどのシックなカラーが◎。北欧テイストが好きな人は、まるで家具のような木製フレームのものを選ぶとインテリアになじみやすいでしょう。
他にはこんな点もチェックして
・素材
体温が高く汗をかきやすい赤ちゃんが快適に過ごせるよう、メッシュやコットンなど通気性のよい素材を選ぶこともポイント。
・おもちゃをつけられるか
目の前におもちゃがあることで好奇心をくすぐり、ごきげんタイムが長く続く可能性が高まります。
・清潔を保ちやすいか
吐き戻しやおむつ漏れなどで汚れがつくことがあるため、カバーを取り外して洗えたり、撥水機能付きのタイプを選ぶと衛生的に使えます。
インテリアとしてもサマになるおしゃれな最新バウンサー10選
サイベックス
レモ バウンサー
インテリアになじみやすいミニマムなデザインが魅力。赤ちゃんの動きに反応し、心地よく自然に揺れるように設計されています。人間工学に基づき、安全性と快適性を考慮した新生児用インレイ付き。月齢や季節に合わせてインレイを外すと通気性のよいメッシュ素材になり、涼しく快適に過ごすこともできます。付属品を買い足せば、ハイチェアのように使用することも可能。
レモ バウンサー ストーンブルー ¥20,900(サイベックス)
ergobaby
evolve バウンサー
赤ちゃんにフィットする専用インサート付きで、首据わり前から使用可能。足元のペダルにより、かがまずスムーズにリクライニング操作ができるのも魅力です。成長に合わせてバウンサーモードからチェアモードにチェンジできるため、長い期間使用可能なのも嬉しいポイント。
ergobaby evolve バウンサー ブラッシュピンク ¥30,800(DADWAY)
ストッケ
ステップス バウンサー
まるで腕の中であやされているように、やさしく揺れるバウンサー。小児理学療法士の協力を得て開発されたインサートが、新生児の姿勢をサポートしてくれるのも高ポイント。赤ちゃんの成長に合わせて、角度が4段階に調整できます。折りたためるため、収納や持ち運びにも便利。別売りのステップス チェアに取り付けることも可能です。
ステップス バウンサー ヘリンボーングレー / ブラックシャーシ ¥26,400(ストッケ)
カトージ
ベビーバウンサー bome(ボメ)
ベビーバウンサー bomeは、木の心地よいぬくもりを感じられる、ひと味違うデザインが魅力。ソファとしても使用されるマット生地で家具のような雰囲気を醸し出し、インテリアにそっとなじんでくれるアイテムです。広めのシート、揺れをロックするストッパー付きで、チェアとしても活用可能。
ベビーバウンサー bome グリーン ¥27,500(KATOJI)
ファルスカ
スクロールチェアOne
新生児期はやさしく揺れるゆりかごのようなバウンサーとして、その後はハイチェア、キッズチェア、チェアとして使い続けられる オールインワン アイテム。愛着を持ち思い出を刻みながら、一生モノとして活躍してくれるのが魅力です。飽きがこないシンプルで機能的なプレミアムモデル。
スクロールチェアOne ミモザイエロー ¥42,900(ファルスカ)
nuna
ベビーバウンサー LEAF grow with toybar
抱っこして赤ちゃんをあやしているかのような、横揺れ機能が特徴。シート素材はエコテックス繊維素材やオーガニックコットンを使用し、赤ちゃんにやさしい製品です。裏面に鏡がついた雲と、優しい音が鳴るうさぎと鳥の可愛らしいおもちゃで楽しませてくれるのも◎。体重60kgまで使用可能なため、ローチェアとして長く愛用できます。
nuna ベビーバウンサー LEAF grow with toybar ビスコッティ ¥34,980(nuna/KATOJI)
ピジョン
Wuggy(ウギー)
背面のベルトを引っ張るとピローが上下し、赤ちゃんに合わせて位置を調整可能。首据わり前の頭をしっかり支えてくれます。3層構造のメッシュシートにより、汗や湿気が蒸発しやすく、蒸れにくいのも嬉しいポイント。シートは洗濯機で丸洗いOKの速乾シートで、お手入れが楽ちんなのも魅力です。
Wuggy 3Dメッシュ ナイトオーシャン ¥29,700(ピジョン)
リッチェル
バウンシングシートN
赤ちゃんの動きに合わせて自然に揺れることで、あやし効果を発揮。背もたれの角度が3段階設定できるため、成長やシーンに合わせて使い分けができます。重量2.2kg、折りたたみ時は高さが10.5cmになるので、スマートに収納できたり、手軽に移動できたりと利便性の高さが◎。メッシュシートは取り外して丸洗い可能です。
バウンシングシートN ライトグレー ¥9,900(リッチェル)
munchkin
電動ベビースウィング
5段階の電動スウィング機能で自然な左右の揺れを再現。赤ちゃんが落ち着く12種類の内蔵音のほか、Bluetooth搭載でスマホから好きな音楽を流せるのも魅力です。多彩な機能がありながら、タッチパネル操作もリモコン操作も簡単にできるのがポイント。
munchkin 電動ベビースウィング ¥29,700(DADWAY)
mamaRoo5
マルチモーションベビースイング
手が離せないときは代わりに赤ちゃんをあやしてくれる、5つのモーションを5段階スピードで動かせます。4つの内蔵音を搭載するほか、Bluetoothで接続して好きな音楽を再生するサウンド機能付き。取り外し可能なリバーシブルトイボールが、赤ちゃんの好奇心をくすぐります。
mamaRoo5 マルチモーションベビースイング グレー ¥50,490(スマートトレーディング)
あると助かる!息抜きアイテムとして活用して
料理の支度や上の子のお世話、ちょっとした気分転換など、抱っこ代わりの赤ちゃんの居場所として貢献してくれるバウンサー。赤ちゃんからもママやパパの様子を見られるので、お互い安心して過ごせるのがメリットです。移動させて手軽に使うならコンパクトなもの、より手間をかけずあやしてほしいなら多機能な電動タイプなど、家庭にとって最適なバウンサーを選ぶのがポイント。あると便利なバウンサーを活用して、無理せず楽しく育児ができますように。
取材・文/小林 愛
*掲載中の情報は公開時のものです。商品は販売終了している場合があります。