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毎週、親子の楽しい遊びをご紹介しているVERYweb「こども遊び研究所」。今回は、赤ちゃんが眺めて楽しむモビールの選び方です。
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眺めて遊ぶモビール
子どもは遊ぶことが仕事とはいえ、自ら積極的に遊ぶようになるのはおすわりができる頃からだろうと思います。両手で積み木などを使って器用に遊ぶようになっていきます。興味があるものの方へ自ら進んでいくということも増えていきます。
とはいえ、目に映るものの全てが新鮮なわけですから、それまでだって赤ちゃんは世界に興味津々です。そんな寝て過ごす時間の多い赤ちゃんにおすすめなのが「モビール」です。
モビールは天井などから吊り下げ、空気の流れに合わせ揺れ動く様を楽しむインテリアの一種です。アメリカの彫刻家アレクサンダー・カルダーが発表した芸術作品がその発祥です。
赤ちゃん向けのものではベビーベッドに取り付ける「ベッドメリー」や、マットと一体になっている「プレイジム」と呼ばれるものなど機能的なものが多いですね。赤ちゃんが手を伸ばして遊べるようなものもあります。
新生児の目の焦点距離は20cmくらいだそうです。これはちょうど授乳時のママの顔が見えるくらいの距離。色の認識は白黒から始まり、赤やオレンジ、緑…と少しづつ認識できる色が増えていきます。赤ちゃん向けの玩具に原色を使ったものが多いのはこのためです。
赤ちゃんの発達に合わせるならば、寝て過ごす時間が多い時期には白黒やコントラストの強いデザインのものや、シマシマなどのはっきりした模様のものが良いですね。
なんとなーく赤ちゃんってキラキラしたものが好きなんだなぁと感じたことってありませんか?キラキラしたものは赤ちゃんの視力でも認識がしやすいのだろうと思います。同じ理由でコントラストの強いものにも興味を示します。
ところで、赤ちゃんってリビングなど大人の空間で過ごすことが多いと思います。ベビーベッドはリビングに設置しているというご家庭も多いのではないでしょうか?
僕のモビールの一番のおすすめは「大人も満足できるインテリアとしても素敵なもの」。要するにママの好みで自分のために選ぶのが大切ってこと。リビングはみんなの場所ですし、人を招くこともある場所です。そして自分の時間を楽しむのもリビングですから、ママの満足はとっても大切。
ゆらゆらと揺れ動くモビールの動きは赤ちゃんからはぼんやり見えているとしても気になるもの。目で追いかけて楽しむだろうと思います。動くものは気になりますからね。万が一落下しても赤ちゃんに当たらない場所に設置してください。
自分で作ってしまえば、気分や子どもの成長に合わせていつでもデザインを変えることだってできます。厚紙、竹ひごなどの軽い棒、それに糸があれば割と簡単に作れちゃいます。僕は娘が赤ちゃんだった頃に洗濯バサミを使って「洗濯物」のモビールを作りました。良い思い出です。
モチーフと紐の接続に小さな洗濯バサミを使えば、簡単に交換もできますから、模様替えも楽ちんです。大人も子どももそれぞれ満足できるモビール、ぜひお試しください。
遊んでみた様子は、ぜひ#takeruide #VERYこども遊び研究所 のハッシュタグをつけてInstagramにアップしてくださいね!
\教えてくれたのは/
◉井出武尊さん Takeru IDE
2004年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。子どもと遊びの企業にて多数のプロジェクトに携わり、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場のデザインを手がける。幼少期における表現活動の重要性を感じており、遊びのプログラムの開発、ノウハウの提供、情報発信などに幅広く従事。子どもの表現教育のためのミュージアム設立が目標。2021年1月現在、5歳の娘と毎日遊ぶ様子がSNSを通じてママたちの関心を集めている。Instagram:@takeru_ide33