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辻元 舞さん「夫とはとにかく話し合い。はじめは家事を全可視化しました」


撮影/須藤敬一

2人のやんちゃ盛りの男の子の育児に奮闘するVERYモデル・辻元 舞さん。実は、子育てをするうえで大事にしていることが夫とのコミュニケーション。長男の産後にパンクしてしまったことがきっかけだったのだとか。

—2人目を出産して大変だったことはありますか?

長男の赤ちゃん返りがめちゃくちゃすごくて。次男が2歳ぐらいまでは、とにかく長男優先で過ごしました。「〇〇(弟)はお兄ちゃんのこと大好きなんだよ」ってずっと言い聞かせて育てて。「大好きだから一緒に遊びたくておもちゃを取っちゃうんだよ」って。全部大好きだからで押し通してましたね(笑)。そうしたら、僕は弟にとっても好かれているお兄ちゃんなんだ!って自覚し始めたようで、次男が叱られていたら絶対にかばいにきてくれるんです。弟が泣いていると「弟のほうに行ってあげてもいいよ」って言ってくれたり、彼にはいわゆる余裕があるなって気がします。これはやっておいてよかったなと思うことですね。それから、「お兄ちゃんだから」っていうのは言わないように気をつけてます。私たちが言わないようにしても、外ではよくお兄ちゃんなんだからって言われるみたいで。家の中でくらい「お兄ちゃんなんだから」とか「男の子なんだから」は言わないようにしようと、夫と話し合って決めました。

 

—夫婦で話し合いをするんですね! 実際には子育ての悩みの3分の1ぐらいは夫婦の悩みである気がするのですが…。

実は…それを彼に言ったことがあります。「子育てが大変なんじゃなくて、あなたとする子育てが大変なんですけど」って(笑)。

 

—そのときの夫さんの反応は?

それが、伝えたら「そういうふうに思ってたんだ! そういうところが大変だったんだね!」と素直に受け止めてくれて。言わなきゃ本気で気づかないんだ……って(笑)。以来、その都度、口に出して言うということを意識してます。それの繰り返しですね。私に余裕があっていろいろやってあげ続けちゃったりすると、またやらなくなっちゃうし、それでも諦めず、ちゃんと伝え続けるようにしています。

 

—夫さんとはどんなタイミングで話し合いをしてるのですか?

基本的には寝かしつけたあととか、保育園に送ったあとですね。私は元々そういうタイプではなかったんですけど、夫がすごくコミュニケーションを取ろうとしてくれるタイプで。隙あらば、電話して「舞ちゃん一緒にランチ食べよう!」って言ってくれるんです。なので時間を決めてというより、隙間時間にコミュニケーションを取っていますね。

 


撮影/西崎博哉<MOUSTACHE>

 

—モデル以外にも、制作活動や締切りのある仕事も多いと思いますが、どうやって自分の時間を確保しているのですか?

両方同時にやろうとするとどちらも中途半端になってうまくいかないことがわかったので、メリハリをつけて、今は子どもと遊ぶ時間、と。その後は夫に子どもを託して、私は部屋を出て、子どもたちから見えないところで作業する時間、と決めています。子どもと一緒の空間にいると、一緒にいるのになんでかまってくれないの?って思うようですが、存在を感じられないと平気みたいなので、ママはお仕事行くね!と別の部屋か、マンションのロビーに行くなどしています。マンションの住民の方々も私がよくロビーでなにか描いているのを知ってるから、頑張って!と声をかけてくださるなど応援してくれます(笑)。

 

—夫さんが寝かしつけをするようになったんですね!

そのためにプレゼンをしました。「私は今こういう時間を作りたいです。そしたらもっと仕事の幅を広げられると思うし、家庭も豊かになると思います!」って(笑)。夫とは「この先どういう仕事がしたくて、今何が大変で、何が一番できてないか」などよく話し合います。そうしたら「これは俺が寝かしつけしたら舞ちゃんは家を出てじっくりやれるね」って言ってくれて、一人で考えるよりも二人で話し合ったほうがスムーズにいくこともあるんですよね。最初は子どもたちも「ママは?」って泣いたみたいですけど、3日もすればもう慣れちゃって「ママ、今日はお仕事? おやすみ!」って(笑)。子どもの適応能力ってすごいですよね。

 

—夫さんは最初から協力的だったのですか?

最初からいろいろやってくれていたわけではありませんよ。長男を出産した頃は全然伝わらなかったです(笑)。「家事って洗濯、食器洗い、掃除だけでしょ?」って言われて、「え!?」って思って、全部細かく書き出しました。“保育園のオムツに名前を書く”とか、“ゴミを出す”だけじゃなくて、“家中のゴミを全部集める”とか、名もなき家事と言われるものもすべて。「あなたがやっているのは、これとこれだけです」「私はそれ以外全部やっています」って(笑)。可視化すると、夫は「家事ってこんなにあるんだ! 初めて知った!」という反応で、本当に悪気なくわかってなかったんだなって驚きましたね。

 

—そうだったんですね! 男性にとって可視化は効果的なようですね。

そうみたいです。うちは夫婦ともに個人事業主なので、常に何かを生み出し続けなきゃいけない環境だから、家族カンパニーのビジネスパートナーみたいな関係で、寝かしつけたあとによくミーティングみたいな会話をしています。夫が「舞ちゃんは本当は何がしたいの?どうしていきたいの?」と聞いてくれるので、自分がやりたいことって何だろう?って考えるようになりました。それを実現するためには夫婦の協力体制が必要だと二人で思えたから「家族の未来のために、子どもの笑顔のために、いま絵を描く時間が必要です。寝かしつけ、お願いします!」って(笑)。夫も「わかった。絵を描くときは自分が寝かしつけをするから」と理解してくれて。今、自分が何に困っていて何が必要なのかを二人で共有して、二人で解決する。プラスの話し合いだから、お互い嫌な気持ちにはならないし、同じ目標地点を二人で見ているので、お互いのモチベーションにもなっています。夫と話し合うことで、最近やっと「自分のやりたいことをする時間」をぐっと増やせるようになってきた気がします。

 

取材・文/渡邊里衛

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