4月からいよいよ小学校。幼児期の子育ても一区切り⁉と思いつつ気になる「小1の壁」。現小1ママたちへの取材でわかったのは、小1の壁は“放課後問題”に多く潜んでいるということ。今回は、地元密着型が多い公立小ママ4名に放課後の過ごし方を聞きました！遊びと習い事や勉強のバランスの取り方に注目です。

「今日学童に来ていません」
息子行方不明事件で
GPS対策を強化

フルタイム勤務Kさん
（小1、3歳男の子ママ）の場合

子どもの小学校入学を機に仕事量を増やし週5～6日サロン勤務／夫はシフト制なので平日休みのことも

4月早々、お友達と息子が学童に来ていないと連絡が。GPSを確認したら自宅と表示。どうやらGPSを付けているランドセルを家に置いて、お友達の家に行っていた様子。学童の先生がお友達のおうちを確認しに行ったところで保護。子どもはごく軽い気持ちでお友達の家にちょっと寄って、その後学童に行こうと思っていたらしいのですが、大事件に。現在、AirTagを鍵につけて持たせるなど、二重のセキュリティを考えています。

1週間の放課後スケジュール

▸ 入学式前から地元学童に行くことで、始業前にお友達ができた！
▸ 学童で宿題を終わらせてくるお約束

下校の早さと送迎の多さで
小1の壁を実感！習い事の送迎は
夫と分担して解決

フリーランスママKさん
（小1男の子、4歳女の子ママ）の場合

仕事はフリートレーナー／夫は自営業

日中は仕事しているのと、妹の幼稚園送迎、2人分の習い事の送迎や付き添いをしていると、夕食の準備や家事をする時間が全くなくなってしまい、子どもの就寝時間にまで影響してしまう事態に…。家族会議の末、少年野球送迎は、息子に野球を習わせたかった夫に任せることに。その間に家事を済ませたり、夕食の準備ができるのと、夫と協力体制がとれていると感じることも、放課後を順調に過ごせているコツです。

1週間の放課後スケジュール

▸ 土日も少年野球

オンライン習い事を
入れることでママも楽に＆
早生まれの悩みも解消

専業ママAさん
（小1男の子ママ）の場合

夫は平日ほぼ出勤で不在なことが多い

主婦だからこそ基本毎日一緒なので、とくに夏休みなど子どもに「今日は何するのー？」と毎日聞かれるのが苦痛でした。入学してからは1週間のスケジュールを壁に貼ることで、「〇曜日だから友だち呼んでいいよね」という聞き方に。また、3月生まれで大人数といると委縮してしまうことがあって心配でしたが、オンライン習い事を取り入れることで楽しく受講できています。送迎が必要ないのもありがたいです。ただ、1学期は今よりもさらにオンライン授業を詰め込みすぎてしまって…結果、ストレスに。回数を減らして今のバランスで親子ともに心地よく過ごせています。

1週間の放課後スケジュール

▸ 公園は子どもだけで。付き添うこともできるけど、今は距離をとって見守り中

「急に友達の家に行く問題」は
日頃の根回しとお礼ストックで
乗り切っています

フルタイム勤務Nさん
（小1女の子、3歳男の子ママ）の場合

マスコミ勤務でフルタイム＆出社多め／夫は在宅ワーク

保育園のころのお友達や、近所の専業主婦のお友達とは、4月からお互いどんな生活になるのか情報を共有。事前の根回しを大切にしました。一番気を使ったのは、学校で子ども同士約束をして面識のないお宅にお邪魔するケース。在宅ワークの夫からのラインで知り、連絡先を知らなかったので仲良しママ経由で連絡をとらせてもらい「本当に行っても大丈夫？？」と確認をしました。また、急に子どもだけでおうちに行かせてもらう日のために、お気に入りの調味料やお菓子をストック。子どもに持たせるようにしています。16:30には帰るお約束をして、休日の日はうちに呼ぶなど、最低限のルールとお礼の気持ちで良い関係を築けるようにしています。

1週間の放課後スケジュール

▸ 民間学童は1学期でやめました
▸ 長期休みやお友達と遊べない日のためにも、区立学童も併用

イラスト／カツヤマケイコ　取材・文／渡邊里衛　編集／羽城麻子
＊VERY2022年2月号「「小学生放課後問題」の乗り越え方」より。
＊掲載中の情報は誌面掲載時のものです。