家事育児は〝手伝う〟から〝シェアする〟時代に。頑張るパパの悩みに応える新連載がスタート。RYUCHELL(りゅうちぇる)さんの愛ある叱咤激励と、ジェンダー論のプロ・東大人気No.1講義の瀬地山 角先生の分析を、ぜひ夫婦でシェアしてみてください。
▶︎【ryuchell(りゅうちぇる)】子育て悩みに<愛ある叱咤激励まとめ>
今月の悩めるパパ ①
古川敦史さん(仮)/41歳。IT系ベンチャー企業の役員。大学時代はラグビーで全国大会に出場した経験もあるスポーツマン。妻は大学の同級生。子ども好きで優しい印象のため周りからはイクメンと評判。
家事や育児、どこまで
やっても認められません
「5歳・3歳・1歳の子どもがいて専業主婦の妻に疲れが見えるので、平日は朝食、週末は洗濯、風呂掃除、夕食を自分が担当し、妻が一人の時間を取れるよう子どもたちと外出もしています。自分なりにサポートしていますが、妻に感謝されることはなく、やって当たり前という態度。世の中も家事育児を頑張る男性に対し、認めるよりも要求がエスカレートしているようで納得がいきません」。
りゅうちぇるさんの回答
感謝されたいって甘えすぎじゃない?パパとしての心構えが足りないのでは
家事育児で〝手伝う〟という
言葉は絶対に使っちゃダメ!
40代だと自分の父親があまり家事をしない世代なので、自分は手伝ってあげてる感覚があるかもしれないけど、それは大きな勘違い。あなたのおうちではママが家庭を回してくれるおかげで自分は堂々と仕事ができてるわけだし、その代わり自分ができる時はやるのが当たり前なんだって頭を切り替えるべき。あと、心のどこかで、自分は他のパパより頑張ってるって思ってない? なんで比べるの? 自分の子も他人と比べるの? そうやって比べてると、子どもも真似するようになっちゃうからやめたほうがいい。要は、自分はこんなにやってあげてるのにっていう気持ちが全部ママにバレてるんですよね。
そもそも子育ては仕事と違って報酬がないもので、やって当たり前。ママはその覚悟で毎日頑張ってる。感謝や労いの言葉は大事だけど、言われたいならもっと自分から言えばいいんです。ママが自分も言わないと気まずいって思うくらい、たくさん言うべき。愛と一緒で、自分がまず与える。パパがママに愛を与えることによって子どもに回って、子どもはお友達やまわりの人に伝えられるから、愛を回すイメージで。あとは、夫婦でもっとコミュニケーションをとって、「ありがとう」を言い合える関係にしたいと話し合うのも必要かな。面と向かって言うよりも手紙やLINEのほうが伝わりやすいかも。すべては子どもたちのためだと思って!
▶東大人気No.1ジェンダー論講義の瀬地山 角先生からパパへの回答はこちら!
【PROFILE】
RYUCHELL(りゅうちぇる) 1995年沖縄県生まれ。モデル、タレント、歌手、YouTubeなどマルチに活躍。妻のぺこさんと3歳の息子の3人家族。『こんな世の中で生きていくしかないなら』(朝日新聞出版 )を21年10月に刊行。
[衣装]Tシャツ¥4,950(フラミンゴ下北沢店2nd)ハーフパンツ¥3,190 スニーカー¥3,190(ともに原宿シカゴ 竹下店)靴下、ベルト(ともにスタイリスト私物)
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撮影/杉本大希 ヘア・メーク/megu スタイリング/曽我一平 取材・文/宇野安紀子 イラスト/N.Ryosuke 編集/井上智明
*VERY2021年10月号「【新連載】りゅうちぇるのパパの子育て悩み相談室」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。