夜な夜な授乳のボーッとした頭で、遅い朝食をとっていた先日の朝。何とはなしに見ていた『ノンストップ』で特集されていたのは、「頼もしいパパ」企画。
7月に2人目を出産した私。今年8才の長男出産時には、育児参加する夫は「イクメン」呼ばわりだった。8年も経つと、育児グッズしかり、育児を取り巻く意識も色々と変わっているのを実感する。パパへの、「もうお手伝い育児は卒業してよ!」というママたちの声は、SNSの浸透とともにどんどん大きくなってるような。
…そんなことを考えながら見ていると、
「生後1ヶ月バースデーのお祝いでいちばん嬉しいのは、
バッグでもジュエリーでもなく半日のママ自由時間。」
という文字がバーンと。
欲しい欲しい、自由時間! 今、ちょうど生後1カ月。
コロナもあり外には出づらいけど、好きなカフェでデカフェのコーヒー一杯でもいいから息抜きがしたい。ヨレヨレのパジャマじゃなくて、ワンピースを着て出かけたい!
小学生の長男も、夏休みにどこへも行けずかわいそうだが、ずーっと一緒というのもお互いに大変なものだ。産後じゃなくても、自由時間が欲しいと思っているママはたくさんいるはず。
理想は、自由時間もロエベのバッグも欲しいところではある(笑)。
よく見たらこの言葉、『出産前の友だちよりも心配な友だちの夫に贈る100の言葉』からの引用だった。VERYで出したあの本か!
出演者の千秋さんは、「ママ友の子どもを預かったら、『産後初めて大人だけでお茶できる』って泣かれてびっくりした」と話していて。自分時間を持たないまま早何年、なんていうママが確かに周りにいっぱいいるだなと実感。
あとはコレ、「妊娠中はにおいに敏感だから飲み会の日は要注意だよ」も、わかる。
においどころか、臨月では多分かなりホルモンバランスが乱れ切っていて、飲み会で(夫は会食と呼ぶ)0時を過ぎることが続いたときには、家出したっけ(苦笑)。
膝を打ちたくなるワードが次々出てくるこの本、早速手に入れ、夫にも読ませてみた。
個人的に、これこれこれ!と刺さりまくったワードは
「帰宅後や週末の家での時間は
自由時間じゃないよ、
家事・育児が夫婦半々になる時間だよ。」
仕事から急いで帰ってスーパーに寄りご飯を作り、息子に食べさせた後くらいに帰ってくる夫に、毎度毎度言い続けていた言葉。
夫としては「疲れて帰ってきたから家ではもう何もしたくない」のは本音で、2時間前に帰宅できている妻は、自分より2時間少なく働いてると思ってるのかもしれない。
でも違うよね? もう違うって声を大にして言っていいよね? 焦りながらお迎え行ってスーパー行ってご飯作って子供に食べさせてお風呂入れて寝かしつけるとか、労働ですからー!!
労働だなんて言ったら眉をひそめる人もいるかもしれない。でも働くのと同じくらい大変。時には働くより大変かもしれない。イヤイヤ期の2歳くらいの子をなだめすかしながらまあまあちゃんとしたご飯を作るとか、結構な無理ゲーじゃないですか? 個人的にはポテサラだって何だって買って帰ればいいと思うし、それだって大変じゃないですか?
だから小さい子のいる夫よ、家庭で働いている妻のもとへ早く帰って、家庭の戦力になって欲しい。小さい子のいる男性をおいそれと飲み会に誘わないで欲しい。
この本、夫どころか、夫の会社に配ってまわりたいです。そんな気分。
宋美玄先生の医学的な解説もあったり、産前から産後までのよくあるトラブルとか、陥りがちな精神状態について具体的な言葉で網羅してある。それでいて、デザインもソフトでおしゃれだからか、肝心の夫も拒否反応なく読んでくれた。
あとは「夫だけが今まで通りの生活を送っていた場合、子供が2歳になる頃には妻からの愛情が3分の1になる」というデータも紹介されてたりして、納得してもらいやすかったようだ。
ママたちの言葉も、具体的だけど優しめ口調で編集してあるから(とはいえママ目線では心の叫びが聞こえる気がした・笑)、夫の心にも素直に入ったみたい。ホントは怨念めいた言葉もいっぱいあったと思うけど(笑)。
読んだ夫の変化といえば…。
・赤ちゃんのお風呂後、クリームを塗ったり着替えまで一貫してやるように
・帰宅前のLINEが「帰る」→「何か買ってくものある?」に
・なんか、褒めてくる(笑)
褒められただけじゃ納得はしないけど、悪い気もしない(笑)。
自分の夫だけじゃなくて、まさに友だちの夫に、いやすべてのプレパパに、是非とも読んでいただきたい。産前産後のプレゼントに紛れ込ませるのも、アリだと思います。
出産前の友だちよりも心配な友だちの夫に贈る100の言葉
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