朝、コーデがサッと決まれば、1日の滑り出しはもっと良くなるはず!どこに何があるか一目で〝見える可〟されていたり、朝の動線に沿って必要なものが適材適所に配置されていたり…そんな〝クローゼットのインフラ〟整備は時短オシャレへの近道。今回は、この春フルタイム復職したママが整備した効率性重視のクローゼットを拝見します。
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目線や動線を考え尽くした配置と
「着たら右に戻す」ルールで
服を循環
PROFILE
牧野智絵さん
大手薬品会社・営業職
MRで営業先は主に病院となるため、通勤服はジャケットありきのきちんと系。服を買うために働くと公言する大の服好きで、休日にメリハリのある華やかなスタイルを満喫。7歳と1歳の女の子ママで、この春第2子育休から復帰。整理収納アドバイザー2級所持。
Myインフラルール1
〝着たら右側に戻す〟
方式で服をローテさせ
タンスの肥やしを炙り出す
持っている服は循環させるのがポリシーなので、伸びやすいボリュームのあるニット以外はアイテムのカテゴリ別にハンガー掛けし、着たあとは各カテゴリの〝右側に戻す〟がルール。同じコーデが続くマンネリを防ぐことができ、またずっと左側に停滞しているアイテムは今の自分に不要なもの、と浮き彫りになるのもメリットです。
Myインフラルール2
クローゼットの中身は
コーディネートアプリに同期。
服の管理もコーデも効率化
手持ちアイテムの画像を登録すれば、画面上でコーデシミュレーションができる「XZ(クローゼット)」というスマホアプリを愛用。各ECサイトと連動させて購入したアイテムを同期することもでき、二次元上でもクローゼットを管理する感覚。隙間時間に次の行事のコーデを考えたり、服を買い足す際に手持ち服と照らし合わせて検討したりできるのが便利です。
Myインフラルール3
アイテムごとに最適化した
〝見える化〟収納で
小物選びも時短
ブランドバッグは湿気の少ない棚上に、保存袋で保管。買ったらすぐにこのチェキを作り貼っています。コレクション中のエルメスのカレ(スカーフ)は、MAWAのストール用ハンガーで見やすく。靴は玄関脇のシュークローゼットに。1歳児とのお出かけで使用頻度が特に高いスニーカーやミュールは、取り出しやすい手前の棚に後ろ向き収納しています。
Myインフラルール4
バッグINバッグ、靴下・ジュエリー…
動線に裏打ちされた〝住所〟で
朝の準備も劇的スムーズ
慌ただしい朝は少しでも行ったり来たりの無駄を防ぐため、身支度の動線に沿った適材適所な収納を。靴下はシュークローゼットのスニーカー近くに。ヘア&メークした後にバランスでつけるジュエリーは、よく使う組み合わせをセットにして洗面所に。またバッグの持ち替えに手間取らないよう、ボンポワンの巾着袋をバッグINバッグとして活用。帰宅したらそれごとクローゼットの定位置に戻し、翌朝選んだバッグの中に移し替えます。
【column】
インフラ整備のおかげで
どんなシーンも即コーデ!
フルタイム復職を助ける
効率性・循環性重視の収納
クローゼット整理に目覚め、整理収納アドバイザー2級の資格を取ったのは第1子の育休中のとき。復帰後、フルタイムで営業として働く新生活の慌ただしさは容易に想像できたので(笑)、せめて朝の身支度は効率良くこなせるよう、クローゼットのインフラを整えたい!と考えました。収納を整理整頓する目的は、そんな効率化はもちろんですが、自分で働いて買った服を大切に無駄なく着たい!という思いからでも。ミニマリストではないし、オシャレが働くモチベーションになっているので服は一定頻度で買いますが、これまでの経験上、自分が一度に把握・管理できる服の量はせいぜい50着まで。
マンションのクローゼットのキャパにも限りがあるので、それが自分にとってのベストな量と定義し、超えた分は不要な服をメルカリでこまめに手放すなどしてコントロールしています。この春は2人目育休からの復帰で一層バタバタな生活が始まるので、中身も仕組みも常に見直して、より使いやすいクローゼットを模索中。限られたスペースでもとにかく見やすく、小さなストレスや違和感があったらすぐに解決する工夫で、朝のコーディネートタイムのQOLがグッと上がると思います。
撮影/イ・ガンヒョン 取材・文/嶺村真由子 編集/引田沙羅
*VERY2023年5月号「【大特集】オシャレの見直しで、ロスタイムを減らしたい 私たち、生きる時間が足りなすぎる! 時短オシャレ考察 Part4 〝クローゼットのインフラ〟整備が近道」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。