子育て奮闘中の今から愛せて、子どもが手を離れた未来はもっと愛が深まり身につける姿が想像できる。変わらない価値の〝黒小物〟はオシャレを支えるブレない軸。多様化する時代にママ目線で再選定、投資価値アリの「黒名品」を提案する連載です。今回は、『LOUIS VUITTON』の「ルイ・ヴィトン × 草間彌生」ナノ・スピーディをご紹介します。

LOUIS VUITTONの
「ルイ・ヴィトン × 草間彌生」
ナノ・スピーディ

モノグラム・パターンに重なる、無数のドット。2023年早々、世界各地で展開された特別なインスタレーションで、SNSでも大きな話題になった「ルイ・ヴィトン×草間彌生」のコラボレーションが、今回の黒名品。ルイ・ヴィトンはこれまでもソル・ルウィット、リチャード・プリンス、村上隆など、様々なアーティストとのコラボレーションによって名品を再解釈。止まらぬクリエイティブの可能性を打ち出してきました。

草間氏とのコラボレーションは、これが2回目。日本を超えて、21世紀を代表する最も成功した女性芸術家として評される草間彌生氏。バッグにちりばめられた無数のドットは、1㎜単位のこだわりで草間氏が配置したもの。自由なようにみえて、真似のできない精緻な世界。それこそがアート。その稀少な感性を鑑賞するでもなく、飾るでもなく、身に着けることで体感できるのがこのコレクションのありがたみ。モノトーンの〝ナノ・スピーディ〟ならさりげなく合わせることができ、身軽でありたい時代の気分にもフィット。お出かけもデイリーも、いつもと違う高揚感をスタイルにもたらしてくれる存在となるはず。語らずとも、一目で伝わる世界共通のマスターピース。多様性の時代に、投資価値ありの新銘品です。

撮影／花盛友里　取材・文／櫻井裕美　編集／羽城麻子
＊VERY2023年4月号「大切にしたいBlack名品」より。
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