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【エルメスのシルバージュエリー】カジュアル派ママが“高価でも手に取りたくなる”理由

ファッションのプロであり、子育てを楽しむママでもある彼女。豊富な知識とロジカルな割り切りというフィルターにかけられたアイテムを紐解けば、カジュアル上手への道が開けるはず。今回は、私物のエルメスのシルバージュエリーのお話からセンスを拝借!

ファッションディレクター
小島令子さんのカジュアル塾 vol.3

今はブレずに
エルメスのシルバー一筋

「職業柄、常にアンテナを張りトレンドも取り入れていたのですが、子供が生まれたタイミングで買物という行為に物理的にも精神的にも距離ができました。すぐには買いに行けないからこそ、一呼吸置いてワードローブを見直す。すると自分の好きなもの、必要なものが明確になって、思考がすっきりしたんです。まさに物欲の断捨離(笑)。それでも切り捨てられなかったもののひとつが〝エルメス〟です。たとえデザイナーが変わっても〝らしさ〟を失わない確固たるセンスと信念。普遍的なデザインと堅牢なものづくりのおかげでオンリーワンのヴィンテージになるまで愛せるから、高価ですが手に取りたくなる数少ないブランド。なかでもシルバージュエリーは、合わない服を探すのが難しい!と思えるほどの偏愛アイテム。ダイヤモンドやゴールドの絢爛さがない分、子育て期もケアや人目を気にせずデイリーに気負わず着けられます。シーズナルなものはすぐに廃番になるので、人と被りにくいというのも集めたくなる理由の一つ。夫からの誕生日プレゼントはエルメスのシルバーに固定(笑)。自分でも買っていて、いつか娘たちに譲りたいと考えてます」

午年生まれとして、馬モチーフは不可避な宿命アイテム(左から1番目と右から2番目)。20年越えのブレスレットとリングは、セルフヴィンテージとして現役で活躍(左から2、3番目)。トゥアレグ族の装飾品をオマージュしたバングルはブランドの主張が控えめで使いやすい(右から3番目)。新入りのビッグサイズリングは傷がついていく過程も楽しみたい(右から1番目)。
*私物につき、エルメス ブティックへのお問い合わせはお控えください。

REIKO’s Coordinate

ジュエリーのボリュームが
華奢見えをアシスト

OUTER:Vintage
T-SHIRT:Brooks Brothers
RING:HERMÈS
BRACELET(LEFT):HERMÈS
BRACELET(RIGHT):Maison Margiela

手元を逆説的に女性らしく見せる重ね着け。主張のあるゴツめデザインを両手に盛っても自然と馴染み、どこか上品で洗練されたムードにまとまるのはさすがエルメス。イエローゴールドとミックスすると、こなれ感が倍増。

◉この記事の講師は

小島令子/REIKO KOJIMA

モードかつリアルなカジュアルスタイルが素敵とVERY誌面に登場するなり注目の的に。ヴィンテージショップでのバイヤー経験を生かし、2022SSよりセレクトショップk3のオリジナルブランドk3&co.のディレクターに就任。2児の母、身長156㎝。

撮影/魚地武大〈TENT〉 取材/遠藤彩乃 編集/藤田摩吏子
*VERY2023年3月号「ファッションディレクター 小島令子さんのカジュアル塾」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。

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