日増しに上がり続ける価値に、今や買うのにも大きな覚悟が必要となったジュエリー。でもいつか買うなら、一日でも長く共に時を刻める今日がまさに買いどき。今回はおしゃれママが愛してやまない、一生ものジュエリーを拝見します。

みんなが買っているのはブランドの【地金リング】！

頻繁な手洗いと消毒が習慣になった昨今、俄然注目が集まっているのが扱いが楽で、比較的買いやすい地金リング。単一素材だからこそ技術やデザインの自由度が増し、ブランドごとにキャラ立ちしたバリエーションが豊富。好みや手持ちのジュエリーとにらめっこしながらあれこれ選ぶのもまた楽しい。重ねづけにも向く華奢さが魅力のもの、インデックスリングにも最適なガツンとしたボリュームのものと人気が二極化！

みんなのヘビロテ地金ジュエリーを
見せてもらいました！

スタイリスト・安西こずえさんの『カブらない選び方』

〝多頭飼い〟のインパクトを最大限に活かしたスタイリング。向かい合うように重ね、間にクロムハーツのシルバーを噛ませてさらに一癖加えるのが安西さんらしい！
ニット￥5,500（スタイルミキサー／バロックジャパンリミテッド）リングはすべてスタイリスト私物

会話が生まれるエッジィな
ハイジュエリーやクロムハーツMIX

「ジュエリーは人とかぶらず、自分が身につけて楽しくなるものが好き！　指が細く、実は華奢なものをつけると女っぽい手元になりすぎてしまうのが苦手で、リングは大ぶりなものが好みです。母娘二代で（！）愛用しているブランドのクロムハーツは、気がついたら自分でも定期的に買い足している定番。それをベースに、そのときの気分で会話のネタになるようなキャッチーなハイジュエリーをMIXしています。人とかぶるのがとにかく嫌なので（笑）、ネックレスも基本は重ねづけ。自分だけのつけ方にアレンジできるのもジュエリーの魅力だと思います」

安西こずえさん　スタイリスト

VERYをはじめ、数々のメディアで活躍する人気スタイリスト。比類なきカリスマ性でタレントからの信頼も厚い。自身のブランド「mikomori」デザイナーや、他ブランドとのコラボも多数。

スタイリスト・大久保節子さんの『自分だけの視点で選ぶコツ』

ティファニーのモルガナイトやセツコ＆オーのピンク系グラデーションのカラーストーン、ミオ ハルタカのダイヤモンドのスワンなど、儚げでロマンチックなラインナップ。
ブラウス￥22,000（ポム アムステルダム／ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム）リングはすべてスタイリスト私物

おもちゃみたいなモチーフを
本物の素材で再現したジュエリー

「ジュエリー好きな母に育てられ、父が母に節目ごとに贈る姿を見てきたこともあり、ジュエリーは私の中で身近であり特別な存在。誰もが一目で価値を測れるものより、秘められた贅沢や自分だけの思い入れを込められるものを選んでいる気がします。特に好きなのは、〝このおもちゃみたいなデザインが本物だったらなあ♡〟という夢が具現化したような遊び心あるジュエリー。そんなアイテムとの出会いがあるたびに熟考を経て、願掛けできるタイミングにえいっ！と購入するのが私のパターンです（笑）。縁あって手元にきたジュエリーは、しまいこまずにデイリーに身につけて、宝石がくれるときめきを思い切り楽しむのもポリシー」

大久保節子さん　スタイリスト

「setsuko sagittaire」デザイナーとしても活躍。甘さとモードが共存した独自のセンスに多方面からコラボのラブコールが。こだわりを凝縮させたジュエリーライン「SETSUKO&O」をローンチ。

海外在住ママの【個性をきかせたつけ方】って？

「ディテールには拘りながら、パッと見はシンプルな地金ジュエリーは子ども中心の生活において満足感と安心感を得られる名アイテム。ペルレはあえて対称につけたくて同じものを2つ、ココ クラッシュはサイズとゴールドの色を変えて買い揃えました」
ニット￥6,600（スタイルミキサー／バロックジャパンリミテッド）リングはすべて私物

Bijou de M

「端正な丸玉のパールは遊びのあるデザインでも品と清潔感が。ビジュードエムのパンチの効いたデザインが好みです」
ダブルタッセルネックレス［淡水パール］￥58,300　チョーカー￥105,600　バングル￥78,100［ともに淡水パール×SV925（K18GPコーティング）］（すべてビジュードエム／ビジュードエム ギンザシックス）

miilly360さん　主婦

NY在住。2児の母らしいコンサバで品のあるジュエリーの選びと合わせが真似しやすいと評判。来春の本帰国を前に日本のママ友間でも浮かないスタメンジュエリーを見直し中。@miilly360

人気アカウントの【毎日ジュエリー】は？

Cartier

「かつて平成の歌姫がこぞってつけていたラブブレスですが、日替わりでつけ替えるものだけでなく、今後自分の基盤となるジュエリーを探し求めたとき、日常使いに適したミニマルなデザインや、加齢を感じる手首を引き締める硬質で適度なボリューム感など…今その魅力に改めて開眼！　コードブレス感覚で、手首＋1㎝の15サイズに」
ブレスレットは私物

Pomellato

「若いときには何度試着してもしっくりこなかったヌードは、手の関節やシワが目立ち始めた今不思議と似合うようになったジュエリーのひとつ。昨年クラシックサイズのスカイブルートパーズを買って魅力にハマり、今の肌に合ったプラシオライトのマキシを最近追加」
ニット￥36,300（スローン）リングはすべて私物

「地金の色がミックスされたリングは、ジュエリー同士を繋ぐ架け橋的存在。グリーンとホワイトのゴールドを使用したハムのリングは、キラキラしすぎないローズカットのダイヤモンドパヴェがオツ。その昔購入し、経年変化でゴールドの色がまろやかに落ち着いたトリニティは、今また気分。ジュエリーに投資してよかったと思える逸品です」
リングはすべて私物

Pepperさん　会社員

リアルなセレクトに、発見と共感が凝縮した人気アカウント。今年、独自の切り口でジュエリーを語る投稿をまとめた『わたしのジュエリー365日』（CCCメディアハウス刊）を出版。@pepper_1496

ジュエリーライターの【先を見据えた投資ジュエリー】

「単品ではもちろん、自分だけのデザインリングを作る感覚で重ねても楽しめるエタニティ。どこから見てもキラキラするフルエタを選ぶのが満足度を上げるこだわりです（笑）。かっちりと組まずに、一粒石のリングと合わせて隙間ができるくらいルーズに重ねるのが好みのバランス」
リングはすべて私物

Pomellato

「色石きっかけでハマったヌードは、2年ほど前に出会ったパヴェダイヤにもまた一目惚れ。数十年後きっと一番似合うそのときは、もう仕事をしていないし…！と将来を見据え、マキシサイズを清水買い。と言いつつも、既にフォーマルからスウェットにもマッチする懐の深さでフル活用中です」
リングは私物

Cartier

「若く華奢な手にはまだ早い気がして保留にしているうちに廃盤になってしまったヌーベルバーグ。どうしても諦めきれずにセカンドハンドで購入。いつか似合うときが来るはず、と欲しいと思ったものは先物買いしておくのも手。トリニティは5連＋7連の合わせ技もお気に入り」
ジャケット￥48,400　ワンピース￥29,700（ともにプルミエ アロンディスモン）リングはすべて私物

沼田珠実　VERYライター

VERYライター。ジュエリーの深い知識と歯切れの良いアドバイスに〝大物買いするならまずはたまみさんに相談〟というスタッフも多数。圧巻のジュエリーアカウント@mami_my_jewelryも必見。

宝石商がすすめる“外商買い”オーダージュエリー

予算をフル活用し、自分史上最大サイズが狙えるコストパフォーマンス。30万円台以下を中心としたジュエリーを扱うA JEWELRY BOXと、ルースからフルオーダーできる外商の2つの窓口を持つ。

「若いときの華奢な手や体形に似合う控えめサイズは往々にして歳を重ねるほど物足りなくなるもので、〝宝石はなるべく大きいものを〟とお勧めします。値は張っても大事に扱えばお婆ちゃんになるまで楽しめ、ゆくゆくは家族に受け継ぐこともできるので、半端なものをいくつも買うより結局は賢い選択になるはず。ブランドや流行に左右されないGIA鑑定済みのハイクオリティなダイヤや、明確な品質基準がないだけにぜひ信頼できる販売元から購入してほしい色石は、節目買いに選ばれる30代の方も増えています」

櫻井彩子さん　宝石商

母の代から続く宝石商。〝宝石にブランド料は不要〟と、高品質なジュエリーを適正価格で販売。外商以外にもSNSを通じたアクセスしやすい営業スタイルが人気。@ayakosakurai__jewelry