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『ガハハ育児語録』出版から8年!VERYモデル・神山まりあさんの【子育て現在地】

8年前と現在の神山まりあさんとディーンくん

2018年、自身の子育てエッセイ本を上梓したVERYモデル・神山まりあさん。当時2歳だった息子ディーンくんも今年で10歳。悩みの種や心揺さぶられる瞬間など、年齢とともにそのフェーズは移り変われど、笑ったり泣いたり、今日も母として全力で生きる子育て現在地をお届けします。

*このコラムはVERY2026年4月号に掲載されたものです。

号外!まりあ新聞
神山まりあの
ガハハ育児語録2.0

2018年、人生の目標のひとつであった自著を出版する機会をいただいた。その名も『ガハハ育児語録』。妊婦中から出産の記録、執筆時は2歳だったディーンのイヤイヤ期の様子、夫とのパートナーシップからファッションまで、当時31歳だった私のすべてを詰め込んだ一冊だった。実は遡ること24歳の頃、本が書きたいと相談したとある編集者の方に、「あなたは人生経験がまだ足りないから、本を出すのは早い」と一蹴されてしまったことがあった私にとって、それは喜びも思い入れもひとしおの、まさに宝物のような存在になった。さて、出版から8年経った今、私は何を思うか。子育てステージも大きく変化し、『ガハハ育児語録2.0』を書きたいと思い、まずはこの連載で、今私が日々感じている幸せや悩みをお伝えしようと思う。ガハハ第1弾で書いた言葉は今でも覚えている。

子育てって楽しくて大変で、幸せで苦しくて。その全ての感情に、ありのままでいること。それが幸せにつながるんだと信じています。

8年前のエッセイのために撮り下ろされた神山まりあさんとディーンくん
Nooooooooooo!!
2018.Age2
同じアングルで撮影した現在のふたり
Mommy I Love you...!
2026.almost Age10

1枚目は’18年出版の書籍『ガハハ育児語録』のため撮り下ろされたまりあの子育て中のひとコマ。飾らないありのままを綴ったエッセイ文同様、子育てのカオスが集約されたような自然体すぎる一枚は当時大きな共感を呼び、同年、朝日新聞のVERY15段広告に、「子育てって、青春だ!」というコピーと共に一面で掲載された。2枚目は近影。ディーン、大きくなったね(涙)。

もう、赤ちゃんじゃない

もう少し大きくなったら楽になるのに…ずっと考えていた乳幼児期。現在9歳。大人への憧れも持ち始めたディーンは、ときどき頼もしさまである。べったりママの足にしがみついて泣いたり笑ったりしていた姿はもうなく、手に入れた身軽さと引き換えに、ときどきたまらなく寂しくなる。でもきっとそれも、子育ての一部。寂しさを感じられるくらい、幸せな子育てができたってことなんだ。この気持ちは今の自分を肯定してくれるね。そんなことを思いながらパソコンに向かっていると、「マミー、今日ね学校でね…」とディーンがまとわりついてきた。そうか、この子にとってお母さんの存在って実は何ひとつ変わっていないんだな。こちらの感情がアップダウンして、勝手に寂しがっていただけなのかもしれない。温かくて、まだフワフワしてる息子は少し汗臭い。赤ちゃんじゃない、だけど心はへその緒があるみたいに繫がってる。そう思った瞬間、胸の奥があったかくなって、ぎゅーっと抱きしめた。でもやっぱり臭くて、「…早くお風呂入りなさい」と加えてしまった。

神山まりあさんファミリー

公文、やめたい!

インターに通い、普段英語をメインに話すディーンは日本語が苦手だ。そのため自分で希望して毎週公文で日本語を習っている。あるとき、公文の宿題が嫌で泣き出した。「日本語できなくてもいい、カタカナも漢字も、覚えられない」とゴネるディーンに「やらなくていいよ、無理にやらせるなんて可哀想だよ」と寄り添う夫。そんなパパに泣きつく我が子の姿を黙って見つめる、実は体育会系出身の私。これが教育の考えの差か…。私だって、本人からしたら外国語のような日本語のプリントを無理強いするのはもちろん忍びない。でも簡単にやめたいと言うクセがついたら、いずれ苦労するのはディーン本人なのだ。そう思い、プリントから一旦離れ、気持ちも落ち着いたディーンに語りかける。「ディーンの夢は?」「まだ分からない」「どの夢にだって、勉強が必要になるときが来るの。あなたは日本人なんだから自分の国の言葉を知っていないと、生きづらいときがあるかもしれない」「僕、英語のほうがいい」「自分で日本語ができないって思ったから公文やりたかったんじゃないの? 自分で決めたなら最後までやり通しなさい。最後までやってできなかったら、それでもいい。でもやり通さなかったら、できない自分に気づいたとき絶対に後悔する。お金や物はなくなることがあっても、知識は誰にも盗まれないんだよ。泣いても悔しくても苦しくても、自分に負けたくなかったら、最後まで続けな。それで、自信満々に夢を叶えな!」と、思わず根性論で畳み掛ける母なのだった。その夜、ディーンは公文をやらなかった。だけど、次の日学校のリュックに公文のプリントをしまっているのを母は見た。ちょっとバツが悪くて、学校でプリントを済ませてくる作戦にしたようだ。あれから1年、今でもやめずに毎日プリントをこなしている。ディーンはもう、泣いていない。

神山まりあさんの家族写真

ダンスと挫折

ディーンはダンスが大好き。ゼロから始めたダンスレッスンも5年目になり、今では「特技:ダンス」と自負するまでに。そんなディーンが、スクールで一番ハイレベルのクラスに昇級した。家族中で歓喜し、初レッスンに送り込む。だがお迎えの時間、出てきたのは予想に反してボロボロと涙を流す汗だくの我が子だった。どうやら、新しいクラスの壁はなかなかに高かったようで、自信もプライドも粉々に打ち砕かれたのだろう。「悔しい」と何度も言いながら、膝から崩れ落ちるほどに泣いている。そんな息子を「よく頑張ったね」と抱きしめ、こんな感情をもたらしてくれたダンスレッスンに感謝の念が生まれた。人生において大事なことは「負けない気持ち」だと体育会系出身の母は思う。大事なのは、ここからどう動くか。逃げることも、立ち向かうこともできる。公文の一件から、彼は何を学んだだろうか。ディーンの口から出た言葉は、「マミー、教えてくれない?」。胸熱すぎる成長の証しだった。10年ぶりのダンスに動かない足腰で一緒に踊り続ける。いや、めちゃめちゃ難しいじゃん。あの頃覚えて一緒に踊ったアンパンマンマーチとはわけが違う。教えるどころかロボットのようにぎこちない母を爆笑しながらも優しくリードし、自信ポイントが回復したようだった。今日はできた、今日は全然できなかった、を繰り返す週末。それでいい、諦めないことに意味があるんだよね。同じようにダンスを習い始めた私から見ても、その上達は確実に伝わってくる。そして取り戻した自信も。彼にとっては人生で初めてに近い挫折。それは苦しくも、とってもありがたい経験だったのだ。

ドレスアップしたり外食時の神山まりあさん家族

まとめ

母としての悩みはライフステージごとに変化していく。そう。親である限り、私たちはいつも何かに悩むんだと思う。それでも、子どもが今これから強くなろうとしている瞬間、私が一緒に落ち込んじゃいけないんだよね。きっと子どもは、親の優しさや強さに包まれたい一心で、私たちを頼ったり相談するんだと思うから。だからこそ、心にガハハをセットしておいて、いつでも抱きしめられる準備をしておきたい。いつかの編集さんが言った通り、24歳のときの私はこんな感情をまだ何も知らなかった。子育てっていつも予想外の出来事や感情の連続だけど、それが、いい。「悩むことも、つらいことももちろんあるけど、笑っていればきっと!」。そんな私のガハハ記録、第2弾。

文・写真・構成/神山まりあ 取材/桃井真由 編集/引田沙羅
*VERY2026年4月号「号外まりあ新聞」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。
*ご愛読ありがとうございます。本連載はまりあの独断のもと作られています。

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