愛情いっぱいの泣き笑い子育てエピソードに、共感したり、思わず涙してしまう、などファンの多い辻元舞ちゃんのブログがVERY誌面に登場。もちろん、イラストも舞ちゃんの描き下ろしです。
※本記事は過去掲載記事を元に再編成したものです。掲載中の情報は誌面掲載時のもので、変更になっている場合がございます。
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辻元舞の
「自分ファースト」でいこう!
VOL.06
❝マスター・オブ・イヤイヤ期❞
次男は今、2歳のイヤイヤ期真っ只中。とはいえ、やっぱり長男の時とは比べ物にならないぐらい可愛いものです。一人一人の気質もあると思いますが、母としての心構えもずいぶん長男に鍛え上げられたんだな、と実感する日々です。
長男の時は、もう暴れ馬のようで…(笑)。上に行くエレベーターしか乗りたくないと泣き叫び、帰りたいのに最上階から下りられなくなったり。泣き暴れる長男を抱きかかえた夫のTシャツを嚙みちぎったり。毎日が疲労困憊、意識朦朧、満身創痍。自我の芽生え、必要な成長過程。分かっちゃいるけど子がイヤイヤ期なら親はイライラ期。無理矢理押さえつけようとして悪循環に陥ったことも数知れず。乗り越えたと思った波がまた荒波になって返ってくる。当時は親としての器が毎日試されている気分でした。
そんな長男の壮絶なイヤイヤ期の中で少しずつ学んだのが、暴れ馬も荒波も押さえつけられないので上手く乗りこなすしかないということ。子供も親も成長のチャンスだと心の中で呪文のように繰り返し唱えながら、ひたすら受け入れる。例えば先日。次男がご飯前にバナナを食べたいと泣き叫び、仕方なくバナナを剝いてあげたら、皮を元に戻せと激怒され、暴れて折れたバナナをくっつけろとこの世の終わりのように泣き叫ばれても。自分でできないから剝いてあげたのに!自分が暴れて折れたんでしょ!このバナナどうするの!なんて怒ったらそこで終わり、地獄の幕開けです(笑)。ご飯前にお腹いっぱいになっちゃうんじゃないかと心配ですが、お母さんが一番楽な選択肢でいいと思うんです。うんうん。バナナ食べたかったね。皮も自分で剝きたかったね。折れてないバナナ食べたいよね。と折れたバナナをラップに包み華麗に冷凍庫に放り込み、新しいバナナを差し出すのみ!ただし次の日は、なぜ皮を剝いてくれないのと激怒される可能性もある。あぁ、イヤイヤ期って本当に理不尽(笑)。
あと普段から実行しているのは、選択肢を与えて自分で選んでもらうということ。ペットボトルの蓋自分で開ける?ママが開ける?エレベーターのボタンは自分で押す?今日の服これとこれどっちがいい?靴はどれがいい?今日は歯磨き誰にして欲しい?我が家の場合、些細なことでもなるべく自分で選択してもらうとイヤイヤも比較的穏やかです。
長男が作った数々の武勇伝も今では笑い話。今日も服を着たくない次男は肌着のタンクトップで笑顔で登園! この先もどんな伝説を残してくれるのか楽しみです。
今月の
舞・フェイバリット・タイム
運動不足は重々承知でしたが、つい後回しにしていました。だけど最近、体重は変わらないのに太って見える。歳を重ねるごとに筋肉の大切さを実感し始めたので、重い重ーい腰を上げてまたジムに通い始めました。行くまでは億劫ですが、行ってしまえばやるしかない。そして終わったあとは心も体もスッキリ。今度こそ継続するぞ!
【PROFILE】
つじもと まい
1987年生まれ、モデル、タレント。
モデルとして活躍するとともに、バラエティ番組にも出演するなど幅広く活躍。特技は水彩画・イラスト・ダンスと、多彩な魅力を放つ。プライベートでは3児の母としての一面も持ち、ライフスタイルが垣間見えるYouTubeも注目されている。
文・イラスト/辻元 舞 デザイン/大塚將生〈marron’s inc.〉 編集/フォレスト・ガンプJr.
*VERY2021年10月号「辻元 舞の「自分ファースト」でいこう!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。