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3児の母・SHELLYさん『同じ親に育てられても“同じじゃない”』ってどういうこと?

※このコラムはVERY2023年12月号(2023年11月7日発売)に掲載されたものです。

私自身も三姉妹育ち(三女です)、今三姉妹を育てています。姉たちと「うちの親ってこんな感じだったよね」という話をすると、「そうだっけ?」と意見が割れて答え合わせにならないことがよくあって。同じ時代を生きて、同じ親に育てられたと思っても、実際は親への印象はそれぞれ。メンタルヘルスの専門家、ガボール・マテの言葉に「自分や兄弟の親は同一人物ではない」というものがあるのですが、同じ親でも一人目と三人目ではスタンスも、その時の仕事や家の状況、抱えていた問題もさまざまで、同じなようで違ってくるものなんでしょうね。

例えば自分には厳しかったのにきょうだいには優しかったとか、いろんな感情が生まれる場合もよくありますよね。うちの姉妹は今でも仲良しで、昔を振り返ってお互いに癒し合ったり共感することもできるけれど、そうではないきょうだいもたくさんいると思います。でも、「あの時は辛かった!」と親やきょうだいにぶつける必要はないのかもしれません。私も、家族のことで心に引っかかっていたことがあったのですが(そのことは姉妹には共有していませんでした)、カウンセリングに行ったとき「その時のあなたに声をかけてあげるとしたら、何と言いますか?」と聞かれて。戸惑いながら答えていくうちに、涙が止まらなくなったんです。言葉にしたら心が軽くなって、消化できた気がしました。きっと過去、家族関係ですれ違ったり、傷ついたりしたことはみんな大なり小なりあると思うんですね。それを家族に伝えても「そうだっけ?」ってなったり。今、家族といい関係性を築けているのなら、無理やり蒸し返さずに一人で荷物を下ろして、傷を癒すこともできるんじゃないかなと感じます。

そうして自分をリペアレンティングしつつも、自分の子どもたちには荷物を抱えさせたくない、と思うのが親心。というか、そのためにリペアレンティングしている気がします。できるだけ三人が、みんな同じように愛されたという実感を持って欲しいよね、とパートナーともよく話しています。でも今は三人目に何かと手がかかるから、上二人に我慢させることが多いのも事実。「赤ちゃんには手がかかるからママの体がふさがることも多いけど、心のスペースは一緒だよ」と上の二人に常に伝えるようにしています。

とはいえ、今朝も早くから勃発した上二人の姉妹喧嘩に、私の怒りは爆発寸前…。私たち世代にはあるあるかもしれませんが、うちの親はとても厳しかったし、親に生意気な口をきくことは絶対に許されませんでした。「私が子どもだったらもうとっくに怒られてるよ!」ということを娘たちが繰り広げるたび、「私は許されてこなかったのに!」とインナーチャイルドが暴れだして…。わーっと怒りたいのを飲み込んだら今度は不機嫌で冷たい態度を娘たちに取ってしまって、娘たちを送り出してから自己嫌悪。不機嫌な最中も「お〜いアラフォー、5歳相手に何してるの? 何年生きてるの?」ってどこかでは俯瞰で見ている私もいるのですけどね。まだまだリペアレンティング、道のりは続くなぁと感じています。

◉SHELLY|シェリー
1984年生まれ、神奈川県出身。14歳でモデルとしてデビュー以後、タレント、MCとして幅広く活躍。7歳と5歳1歳の娘の母。

この度、我が家にペットがやってきました! 長女念願の「レオパ」。飼いやすいと話題ですが、この子はペレットをなかなか食べてくれず…結局生き餌のコオロギも飼うことになっています…。

撮影:須藤敬一 取材・文:有馬美穂 編集:羽城麻子
*VERY2023年12月号「シェリーの「これってママギャップ?」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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