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竹内由恵さん「子どもにも、好きなものを見つけてほしいです」

生活リズムも価値観も自分優先でなくなったけれど、本当は誰にでもあるずっと変わらず好きなことをインタビューする連載「オトナになっても好きなこと」。本誌では、ボクシング観戦が趣味だと教えてくれたタレントの竹内由恵さん。Web版では、静岡に移住して感じた子育てや夫婦の在り方について伺いました。

 

子育てで感情が忙しない今が楽しい

 

——SNSで発信されている子育ての日々が印象的です。悩むことはありますか?

子育てはもちろん、毎日いろんな課題があって悩みもありますが、子どもって本当に可愛い。だんだんおしゃべりが上手になって、私の言っていることを真似している姿を見ると感動もありますし、イヤイヤ期も笑えてしまいます。

——読者の方の中には「イヤイヤ期が辛かった」ということをおっしゃる方もいらっしゃるのですが、笑って見ていられるのって、すごいですね

きっと今、忙しい生活を送っているわけではないからかもしれません。じっと見守る時間があるような気がします。それに見守っている自分も、大人になったなと感じられて、子どもと一緒に成長できている実感が、楽しいんです。

静岡に越してきたのはまだ子どもがいない頃でした。都会より自然に囲まれた生活を望んでいたのに、いざ越してきたら友人もいませんし、時間が余ってしまって心にぽっかり大きな穴が空いてしまったんです。子どもができて、もちろん大変なことはあるのですが、あのときの孤独感は、今はない。感情が忙しない今の方が楽しいと思えます。

——2人目を妊娠中ですが、何かご準備されていることはありますか?

今、いろんなママたちの話を聞いたりしている最中です。これから幼稚園に息子が入ったら、今のように静岡と東京の仕事の行き来をどうやりくりしていこうとか。私のように地方に移住したアナウンサーの友人や先輩はいるので、連絡を取っています。
ひとつ決めているのは、妊娠中の今もですが2人目が生まれても、自分のやりたい仕事は挑戦していきたいです。家庭とのバランスは見ながらではありますが、静岡と東京を仕事で行き来しているスタイルを気に入っていて。そんなに甘くないかもしれないけれど、やりたいと思う心があればできると信じています。

 

私の働き方について、夫と衝突したこともあります

 

——仕事と家庭のバランスが充実しているように感じます。何か、ご夫婦で話し合ったりしているのでしょうか。

今やっと家族も満足した形で落ち着いていますが、正直、夫婦で意見がぶつかったことはあります。振り返ると、私の仕事は朝早く始まって昼頃に終われば、夜までかかることもある。定時のないイレギュラーな働き方ですから、戸惑うのも無理もありませんよね。

——イレギュラーな働き方とは、具体的にどのような働き方だったのですか?

乳児期のとき、静岡から子どもを連れてこまめに上京するよりは、まとめて仕事をした方が効率的だと思い、仕事が多いときは週4日ほど実家に滞在していました。平日は夫の仕事が忙しく私がワンオペになるので、その選択肢に違和感を覚えていませんでした。
ある日、夫から「働きすぎじゃない?大丈夫?」と言われて、驚いたんです。働きすぎの感覚がなかったので、私も「どうして?」となってしまい……

——夫婦で感覚が違っていたということでしょうか。

そうなんです。でも、話し合いを重ねていくうちに、夫は、私が静岡が嫌になって、東京に帰ってしまうのではないか、と心配していたことに気づきました。
そこからは働き方に関しても、夫に私の価値観だけを押し付けないことを意識するようにしています。仕事で東京に行くときは、今回はこうしようと思っているなど方針を報告して、家族の中でバランスが崩れるようであれば調整。必ず、夫も私も家族同じ屋根の下で過ごすことは大切にしたい、お互いの気持ちは一緒であることを確認し合っています。

 

息子にも、これが好きってことを見つけてほしい

 

——将来、息子さんにも伝えたいと思うことはあるのでしょうか。

働く環境に関して言えば、現在は、共働き家庭だったとしても、主に女性が時間を気にしながら仕事をしているという状況が多いかと思います。子どもが子育て世代になったときに、この状況が改善されていればいいなと思います。この日は私が遅く働くから、家のことはよろしくね、と夫に任せる。また別の日は私が家事育児を担当する。すでにそういうご家庭もあるかもしれませんが、それが当たり前になるといい。〝働く時間を男女の区別なくとらえられるようにする〟ということは、社会全体の課題として挙げられるのではないかと思います。
これは母親が接し方によってはその未来に繋げられる気がしていて。息子に私が働いている姿も見せていきたいと思っています。こういう仕事をしているんだよ、と気持ちや状況をシェアしながら、息子に仕事において男女差がないことは伝えていきたいです。

——息子さんに将来こうなってほしい、などの理想を描くこともありますか?

これが好きってことを見つけてほしいなと思います。安定よりも何事も楽しんで前に進んでいってほしいです。
私自身、仕事をしているときが楽しくて、仕事が楽しいと思えることは幸せだなと感じています。周りの目を気にせずに、自分の気持ちを拾い上げて実行する力を持って欲しいなと思っています。

プロフィール

たけうちよしえ●タレント。テレビ朝日を退職後、結婚を機に生活基盤を静岡に移し、仕事と家庭のオンオフを充実させた生活がSNSでも話題。第2子妊娠中の今も、TV番組やポッドキャスト「竹内由恵のT-Times」など活躍の幅を広げている。

撮影/佐藤航嗣<UM> 取材・文/高橋夏果

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