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コウケンテツさんインタビュー「僕が男性料理家と呼ばれることへの違和感」

コウケンテツさん

コウケンテツさんインタビュー企画、「『僕も、毎日ご飯作るのしんどいよ』って声に出して伝えたい! 」はご覧いただけましたでしょうか。夏休みと見長引くコロナ禍で、外食もままならない今、「3食ストレス」にお疲れのママも多いはず。ざっくばらんに話してくださるコウケンテツさんの食卓に潜む「〜ねばならない」マインドをリセットすべきという新しい気づきは、毎日ご飯を作り続けるママたちの気持ちをぐっと軽くしてくれました。

今や大人気の家庭料理研究家、コウケンテツさんですが、独立したての頃は「男性料理家」という存在自体が珍しく、世間の反応に違和感を覚えることもあったとか。今回、男性が家庭料理を作ることについてお話を伺いました。

男性シェフは一般的なのに、
家庭料理は女性のもの・・・?

「母も料理を仕事にしていましたが、我が家は小さい頃から食に特化した家庭で、『市場に行ってご飯を作ろう! 』と家族みんなで作って一緒においしいものを食べることが日常の環境で育ちました。そして、料理家の道に進むわけですが、独立して上京した当時は男性の料理研究家自体がまだ珍しく、『男の人が家庭料理?』と言われることがよくありました。シェフや板前さんは男性が多く世間的に認められているのに、こと男性が家庭料理を紹介するとなると『?』となる人が多い。その根底には家庭料理=女性が作るものという固定概念があって、違和感を持たれていたのかもしれません。そのせいか最初の頃は、携わる仕事も『彼の胃袋を掴むご飯』といった、男性のために女性が料理を作ることを前提にした、男性ウケのいいがっつりした料理をご紹介するような企画が数多くありました。でも、時代の移り変わりとともに、テレビは男性のタレントさんが家庭料理を紹介するコーナーが人気を博したり、男性料理家もだんだんと増えてくると、世間が、男性が家庭料理を作ることに違和感を持つこともなくなってきました。この価値観の変化を肌で感じた経験から、家庭の食卓のあり方も男性女性の区別なくもっとフラットなものに変わっていったらいいなと思います」

料理ができなくても、
食卓に関わることはいっぱいある

「毎日のご飯作りだって女性が作らなきゃいけないわけじゃない。もっと家族みんなが積極的に参加してほしいと思います。海外では、料理をしないパパやおじいちゃんは後片付けを担当、率先して食器洗いをするなど、家族の食卓に関わっています。そう、料理をしない、できなかったとしても食卓に関わることはたくさんあるんです。最初はキッチンに立つことに腰が重いパパも、ぜひ参加して家族に感謝される機会を持ってほしい。きっと社会や仕事では得られない喜びを味わえるはずです。子どもたち世代も性差関係なく料理に興味をもったらどんどんチャレンジしてほしい。これからの時代、なんにもせずに食事が出てくるのをただ待ってるだけなんて論外だと思う。職業や役割、様々なことについて男性、女性の区別がなくなっていくジェンダーレスの時代を心地よく生きていくために、まずは家庭の食卓でママ、パパ、子どもがそれぞれ役割を担って楽しいおうちご飯の時間を共有すること。それは子どもの成長にはもちろん、家族みんなにとってとても有意義なことだと思います」

Profile

コウケンテツさん

料理研究家。手軽でおいしい家庭料理を提案、テレビや雑誌、講演会など多方面で活躍中。30カ国以上を旅し、世界の家庭料理を学んだ経験も持つ。3児の父であり、育児にも日々奮闘。親子の食育、男性の家事・育児参加、食を通して人と人とのコミュニケーションを広げる活動に力を入れている。昨年開設したYouTube「Koh Kentetsu Kitchen」も大人気。

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