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モデル牧野紗弥さん「子ども1人1匹ペットを飼うことにした理由」

小5の娘を筆頭に小3、年中の息子と3人のお子さんがいるモデルの牧野紗弥さん。コロナ禍の自粛生活を機に、「子ども1人1匹」のペットを飼うことに決めました。そして昨年、長女がオカメインコ2羽、長男がブリタニースパニエル(中型犬)を選び、牧野家の一員に。ペットを迎え入れることにした理由や、飼ってからの生活の変化についてお話を伺います!

――そもそも、どうしてペットを飼おうと思ったんですか?

 

昨年の自粛生活中、全員が家で過ごすようになり、それまで家族1人1人にあったプライベートの時間がなくなり“丸見え”の生活になったとき、家がなんだかギスギスしているな、と感じたんですね(笑)。つい私も夫も子どもたちの勉強に過干渉になり、子どもたちもそれまではお友達と話したり学校で発散できたものができなくなって、逃げ場を失っているように思いました。そんなときふいに、せっかく自粛生活でみんな家にいるのだから、子どもたちが前々から欲しがっていたペットを飼うのはどうだろうと。息子の先生が「他者愛は10歳までに養われる」とお話しされていたことも思い出しました。

 

――他者愛ですか。

 

はい。もちろんそれは家族の中で育まれれば一番いいけれど、みんな生活が変わって変化についていくために余裕のないなか、何か違うものに頼るのもありかなと思ったんです。家事を外注するのと同じではないかもしれないけど、他者への愛だって、親だけが教えなくちゃいけないものではなくて、頼れるものには頼ってもいいのではと。

あと、ウィズコロナの生活で、マスクをずっとつけたままですよね。顔を隠しているし、リモート授業など画面を見ている時間も増えていき、何か大事なものが抜けていくのではと漠然と不安に思っていました。これからもっと、人が画面の中でアバター化していって、相手の顔だけでなく性別や人種も知らずに仕事したりということも進んでいきそうですよね。そういうなかだからこそ、コミュニケーション能力や想像力が大事だなと思っていて…。

 

――実際飼ってみて変化を感じますか?

 

インコは5月、犬は9月に我が家に来たのですが、それぞれ子どもたちがリフレッシュする方法を見つけられたな、というのがまずあります。我が家は、椅子や家具をいろんな場所に置いたりして、目線を変えて気分転換できるようにしていたんですね。それと同じで、自粛生活でストレスを感じていた息子がペットを飼ったことで、落ち込んだり怒られたときの気持ちの逃げ場としての選択肢が増えたな、と感じています。

 

――そもそもどうしてインコと犬を選んだんでしょう?

 

オカメインコの名前はオットとコナで、娘さんが自分の名前を絡めて名付け。

インコと犬を選んだのは本人たちです。自分で責任を持ってほしいし、せっかくだから自分の好きな動物をと思って選ばせました。娘は花鳥園で鳥を見ていいなと思ったらしいのと、お友達がインコを飼っていて。息子は犬が欲しいと言っていたので、保護犬を見に行ったのですが、幼児がいるとダメとのことで、ペットショップで迎え入れました。できれば毛が抜けづらい犬種がいいな…と少し誘導はしました(笑)。まだ一番下の子は未就学なので命に責任を持つのは難しいと思って、来年くらいかなと思っています。

 

――インコちゃんたち、肩に乗ってますね、かわいい(その後もインタビュー中ずっと牧野さんの肩に乗ったまま)! 実際のお世話はどのようにしていますか?

 

オカメインコは夜だけケージに入れ、昼間は家の中で放し飼いにしています。インコの飼い方については、飼っているお友達に娘が聞いてきました。いろんなところでうんちをしてしまうので、その都度見つけたら除菌しながら拭き取っていく感じ。娘が朝起きてケージのシートを替え、餌をやり、掃除をして、落ちたうんちも拾います。そして夜寝る前に捕まえてケージの中へ。

 

犬はアニー。「女の子なのに、太郎とか三郎とかつけようとしていたので、流石にそれはと思い(笑)、私が三択で用意した中で決めてもらいました」

息子は、餌やりと2回の散歩です。毎朝6時に起き身支度をしてご飯を食べ、6時半から7時まで散歩して、7時5分には家を出るという生活で、これまでより30分早起きになりました。あとは帰宅後、習い事などの前にもう一度散歩です。本人がいないときのご飯と病院に連れていくのは私ですが、そのときも「代わりにあげておくね」「ありがとう」というやりとりをしています。

 

――すごい! お子さんたち、えらいですね。

 

自分たちが好きで飼ったとはいえ、えらいなと思うので、よく褒めています。息子は散歩に毎朝1人で行くのですが、さすがにすごく寒いときや前夜遅く帰ったときはかわいそうなので、一緒に起きて「毎日やっているなんて尊敬する!」と言いながら一緒について行ったり。インコのうんちを拾うのも娘1人にさせるのはかわいそうだから、家族でサポートはしていますね。

飼う前は、もっときょうだいで世話をなすりつけ合うかと思ってたんです(笑)。でもそれもなくて、「今日できないならやっておくね」とチームワークができていて。

 

――小学生の息子さん1人のお散歩は心配ではなかったですか?

 

防犯意識については最初にすごく伝えました。もともとバス通学していて、バスの乗り降りなどで話しかけられる機会が多いなかで、どう振る舞うべきか息子なりにわかっているようです。知らない人に名前や学校名を言わないとか、大人みんなが優しいわけではないことも伝えています。犬のおしっこなどの始末の方法は、最初についていって教えました。周りには1人でお散歩行かせてるの?とびっくりされたり、いろんな考え方の人がいると思うのですが、3年生にもなればできると思います。

 

――小学生でも責任を持って飼えるんですね。

 

もちろん、「習い事に行くのが〇時だから×時までに散歩に行ったほうがいいよね」とか一緒に決める必要がありますが、決めてしまえば小学生でもできると思いますよ!

 

<2回目>は、子どもたちの成長ぶりと親子の間に生まれた新たな会話、そして夫の変化までさらにお話を伺います!

 

 

取材・文/有馬美穂

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