VERY November 2021
VERY NAVY

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November 2021

2021年10月7日発売

890円(税込)

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VERYモデル原田夏希さんの「たった2分?!の水中出産体験記」

ひとつとして同じエピソードのない“出産”。どんなふうに産みたいかも、人それぞれ。チームVERYの出産体験記をweb限定で公開しています。今回はモデル・原田夏希さんの「水中出産」のお話。あまり聞く機会のない珍しいお産方法「水中出産」とは、一体どんな感じなのでしょうか?

*これは個人の体験談であり、全ての方に当てはまるわけではありません。

 

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一昨年、2人目を中目黒の育良クリニックで出産しました。1人目の時も同じ産院で水中出産を勧めてもらっていたものの、勇気が出なくてアクティブバースに。その時はつかまるための縄が上から垂れているような和室で、バランスボールに乗ったりいろんな体勢を取りながら、最後は横向きになり、片方の足を助産師さんに上げてもらって産みました。

 

産後のケアなどに大満足し2人目も育良というのは決めていたのですが、1人目の時の自然分娩で生きた心地がしないくらい痛かったので、また同じ和室でのアクティブバースだと次にどうなるか想像がつくのが、かえって怖く、まったく新しいことをしたくて今度は水中出産に決めました。

 

 

ハワイ留学中の夫が成田についた途端、陣痛が…

 

1人目の出産は37週の時。2人目も陣痛が早く来る予感がしていたので、当時ハワイに留学していた夫のお休みを、予定日の3週間前からとってもらいました。

そしていよいよ37週に入り、ハワイから成田に着いたと夫から連絡をもらった途端、お腹が痛くなってきたんです!

1人目の時も7時間と早かったので、とりあえず早く来てと言われ、合流してすぐ、育良クリニックへ。

 

到着して診察したら、大して痛くないのに子宮口は7cm開いていました。まだ本格的な陣痛は来ていなかったものの、そのまま泊まることに。

そして翌日の11時ごろ、いよいよ陣痛が強くなり、お産となりました。

 

 

水中出産は、ジャグジーのようなお風呂の中に入って行うのですが、温水に入ると副交感神経が優位になり、陣痛が遠のく場合が多いそう。なので最後の段階30~40分ほど過ごす予定でした。

 

それまではバランスボールなども置いてある脇で待機。そしていよいよとなって、陣痛が引いた瞬間に水着でプールに入りました。

水着は着ても着なくても大丈夫で、自分で用意するんです。私は写真も撮るだろうからと、ブラと、スカートだけをはきました。

 

水に入り、いきんで!と言われていきんだら1回目で破水。

そして、2回目でいきんだら…生まれちゃいました。

 

水の中の我が子と対面! 自分で取り上げました

 

水の中で、まず髪の毛が見えて、顔が見えて。水圧で血は出ず、一枚膜が張っている中に赤ちゃんがいて、すごく神秘的でした。目をパチパチしたり泳いだりする子もいるようですが、うちの子は目を瞑ったまま静かにしていました。

 

11時から本格的にお産が始まって、出てきたのは13時20分。プールの中には2分しかいられず、助産師さんには「30分くらいはいられると思ったんだけどごめんね!」と最後に謝られるくらい安産でした。

 

臍の緒が繋がったまま水から上がり、自分で抱っこして分娩台に移動。すごく暖かいしフニャフニャだ〜!っていう感じでしたね。

出産中は血は出なかったものの、立ち上がった瞬間に結構出てきて、足元はちょっとしたホラー映画状態になっていたので、あまり見ないようにしました…。

 

バースプランで、夫に臍の緒を切らせたいとだけ書いたので、その通り夫が切ることに。夫は外科医なので怖がる様子はなかったですが、臍の緒を切るのはもちろん初めてで「意外と硬いんだね」と言っていました。

 

夫には最後、水に入った瞬間に一緒に水着で入ってもらいました。感染予防のため、生まれて呼吸をさせるまで赤ちゃんは水中から出してはいけないので、いきんでいる最中私が浮力で浮き上がってしまうのを支えてもらったり、夫につかまったり。

 

でもとにかく2分くらいであっという間に生まれ、その後の処置でみんな慌ただしくしている中、1人でずぶ濡れだし俺これからどうしようってワタワタしていたみたいです(笑)。1人目の時はとにかく感動感激!という様子だった夫ですが、2人目の時は「よかったよかった」と安堵感が強かったよう。

 

 

自然分娩より痛みは少なかった気がします

 

1人目の時と比べても、痛みはだいぶ和らいでいたかなという気はします。破水したのもわからず、お湯の温かさで痛みが紛れていて。

もちろん、痛いことは痛かったのですが、この程度だったっけ?まだ痛くなるよね?という感じ。1人目と比べたら全然ましでした。

 

上の子は 2歳3ヶ月だったので、何がなんだかわからないけどお世話を焼きたがったり。その時はあまり意識していなかったのですが、その時の動画を見返すと、上の子が下の子を触ろうとするのを、私が手で制したり遠ざけたりすごくしていて…。

生まれたばっかりの子を守らなきゃ!という気持ちが強かったんだと思いますが、もう少し上の子に上手く対応できたら良かったなとちょっと反省しました。

 

和室に泊まって、家族旅行気分!

 

育良クリニックはご飯も本当に最高で、美味しいしボリュームもたくさんありました。 1人目も2人目も出産の途中でお昼ごはんを食べているんですけど、陣痛が始まって赤ちゃんが下に下がってくると、胃が空くんですよね。そうすると久々にいっぱい食べられるんです。

こんなにご飯が美味しく食べられるのは久しぶり!と思うくらい食べられて、産んだ後のお祝い膳も美味しくて。本当に最高の5日間でずっとこのご飯を食べていたかった(笑)。

 

お部屋は和室で、お布団を敷いて大人1人と子供も泊まれたので、4人川の字で寝ました。

入院したというより、旅館でお泊まりしたみたいな感覚で、それもすごく良かったです。当時は出産1時間半後くらいから誰がお見舞いに来ても何も言われませんでしたし、私はいっぱい人が来ても気にならないタイプだったので、入れ替わり立ち替わり集まって、座布団を出してワイワイ過ごすのが楽しかったですね。

 

シャワーの間などは赤ちゃんのお世話をお願いできましたが、基本的には母子同室です。すぐおっぱいを分娩台であげられましたし、私は完母で育てたいなと最初から思っていたので、おっぱいのケアをしっかりしてくれるのも頼りになりました。

深夜2時だろうと3時だろうと泣いたらおっぱいのあげ方を丁寧に教えてくれて、おかげで退院後もスムーズでした。

 

助産師さんには、「1回水中にしたら陸に上がる人はいないよ」と言われ、水中出産なら我が子が出てきた瞬間を見れるのが、忘れがたい経験になるからかな、と思います。

個人的にはお風呂が大好きな人にはおすすめです! お風呂に入るというのは日常的な行為なので、出産という一大事の時にも同じようにすることで、どこか心落ち着けていられる気がしました。

 

ちょっと変わった出産方法を選ぶと、もしかして色々と周りに言われることもあるかもしれませんが(私も言われました!)、産むのは自分。自分の体や赤ちゃんの状態を見て相談しつつ、方法を選ぶ余地があるのなら、ママ自身の希望で決めるのが一番いいのではと思っています。

 

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取材・文/有馬美穂 写真嶌原佑矢

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