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44歳・高垣麗子さんが毎晩していること「むくみ解消のマッサージが日課です」

新刊エッセイ『わたしの好きのかたち』が好評のモデル高垣麗子さん。「モデルは細いことが重要」と言われがちだった10代、20代のころから様々なダイエット法を試した高垣さんに、産後の体型戻しの秘訣や、撮影前にいつもしている「むくまない」ための体のケア法を教えていただきました。

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撮影前に「いつもしていること」とは?

 

──読者の中には、若い頃より体重が落ちづらいなど、体型の変化に悩んでいる人も多いです。高垣さんが意識していることはありますか?

皆さん忙しいのは承知の上ですが、やっぱり寝るのがいちばんです。私自身、睡眠不足になるとむくむし、頭もすっきりしません。20代なら気合いでなんとかなっていたけれど、今はもう、少しでも長く寝ないととにかく冴えないんです。育児や仕事など、やることがたくさんあって本当に大変だと思いますが、洗濯ものが畳めなくても、洗いものをしていなくてもとりあえず、30分でも長く寝てください。ダイエットやスキンケアを考えるのはその後かなと思います。

 

──エッセイには撮影前の体のケアなど、高垣さんがいつもしているお手入れ法も満載です。

私はとてもむくみやすいタイプです。同じ姿勢でずっといると血行が悪くなってむくみの原因になるから、座りっぱなしなど、ずっと同じポーズでいないことも心がけています。歯みがきをしながら簡単にストレッチをして硬くなっているところを伸ばすとか、生活の中でできることをしています。よく使っているのは「セルライ子」というマッサージ棒です。ちょっとネーミングは??なのですが、ふくらはぎや、太もものむくんでいるところをこれでコロコロするとすっきりします。持ちやすいし、痛すぎず適度に圧がかかるので使いやすいんです。お値段も私が買ったときは1400円くらいでした。これが本当にいいんですよ。お風呂上がりにも使っているし、撮影現場に持っていくこともあります。

 

産後の体型戻しに効果的だった方法

 

──出産後、体型が変化したという悩みも多いようです。

私も体重が15キロくらい増えました。道で知人とすれちがっても私だと気づかれなかったほどです。あとから相手がUターンして戻ってきて「もしかして麗ちゃん??」って聞かれたり(笑)。当時はずいぶん体が大きくなっていたんですよね。産後、二か月くらいで仕事復帰を決めたので、体重を戻さなくてはと思ったのですが、体もまだ本調子ではなかったし、子どもの世話でどうしても睡眠不足になるのでむくみやすく、なかなかうまくいきませんでした。色々試した末、私に合っていたのは「食事の内容」を変えることです。食べることは大好きなので、量はあまり減らさないようにして品数だけ増やしてみたんです。豆皿が好きでいっぱい持っていたので、食卓に10枚くらい並べて、そこにちょこちょこと煮物、揚げ物、お浸しなどを盛り付けて少しずつ食べるようにしました。そうすると一定量でも満足感があるし、色々な食材を摂ると体の調子もよくなって、体重も自然に落ちていきました。私の場合、サラダだけ、ささみだけなどと食事制限する方法はうまくいかなかったと思うんです。当時は一日20から30品目くらい色々な食材を摂るようにしていました。

 

──ほかにも日常の中でできそうなことはありますか?

子どもがいるので、時間に限りはありますが、なるべく一日30分は、歩くようにしていますね。幼稚園に送った後に撮影がなかったら、そのまま60分くらい歩いていることも多いです。それも毎日絶対やるとは決めていなくて、雨の日や体調が悪い日は無理しません。今日は、歩けるなと思ったら二駅分くらいなら歩いて移動することも。「絶対にやらなきゃ」と思わず、生活の中で長く続けられることをしようと思っています。

 

 

ダイエット中はドッグフードさえおいしそうに見えて……

 

──高垣さんが10代、20代のころ、雑誌モデルには「痩せている」ことが求められる時代だったので、体重管理が大変だったといいます。

当時は雑誌の編集長からも「お願いだから痩せてくれ。あと7キロくらい」なんて言われることもありました。でも「今から7キロ痩せろ」ってけっこうな数字ですよね。でも、まわりのみんなも細かったし、私は顔の輪郭も丸顔だったから、モデル数人で並ぶと気になって痩せなくちゃ、といつも頑張っていました。ダイエット本も何十冊も買って、りんごダイエット、こんにゃくダイエット、にがりダイエット、レコーディングダイエット……。流行りのダイエットはほとんど試したんじゃないかな。言われた通りにやっても、なかなか体重が落ちないと「なんで?」と焦っていました。それでも真面目にやるので痩せてはいくのですが、体重が減ると、今度は冷え性になったり、風邪を引きやすくなったり、肌荒れしたり。人がおいしそうにご飯を食べているのもうらやましく見ていました。うちのわんこたち(雑誌にもたびたび登場した柴犬のさくらとぽてこ)がドッグフードをカリカリ食べている音を聞いて「いいなぁ」って思ったほど。もう、ちょっとギリギリですよね(笑)。頑張りすぎた結果、カロリー計算も体重管理も大嫌いになってしまって、体重計は捨てました。体重などの数字より、見た目や体の健康のほうが大事だなと気づいたんですよね。いくら短期間で体重を落としたとしても、体調が悪いと健康的に見えず、見た目にも響きます。やるとなったら、徹底してしまう性格なので、試行錯誤や失敗も繰り返して、ダイエットは楽しく健康的にやらないとうまくいかないな、と学びました。ダイエットも仕事も、結婚も離婚も、色々経験して失敗もしたことが結局は学びになっています。大変なこともあったけれど、体験したからこそ気づけることが多いなというのが今の実感です。

高垣麗子さんの新刊エッセイ

 

『わたしの好きのかたち』(光文社)

 

 

シングルマザーで、モデル。彼女の暮らしにちりばめられた「好き」を集めました。

様々なファッション誌をはじめとした媒体で長年多くの人に愛され、第一線で活躍するモデル・高垣麗子が自ら綴る日々の記録。娘と過ごす時間、仕事への想い、家族との思い出、離婚のこと……いくつもの転機を悩み迷いながら乗り越え、選択していくなかで残った大切なもの。意外にも不器用で涙もろい姿に、思わず共感してしまうこと間違いないフォトエッセイ。

 

PROFILE

高垣麗子(たかがきれいこ)

1979年、東京都生まれ。『プチセブン』専属モデルとして1994年にモデルデビュー。以後、ファッションモデルとして『JJ』『AneCan』『STORY』など女性誌を中心に幅広く活躍。食べることが大好きで、発酵食品マイスターなどの資格を持つ。2017年に出産、一児の母。

 

取材・文/髙田翔子

へア&メイク/森野友香子(Perle management)

撮影/秋山博紀

※衣装はすべて高垣麗子さんの私服です

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