今とは違う働き方に思いを馳せてみても、母として絡むさまざまな制約に、一歩踏み出すことを躊躇しがちなVERY世代。それぞれのライフステージで仕事⇔家庭を天秤にかける中、〝譲れないもの〟をクリアにし、自分らしい働き方を見つけたママたちも。今回は、子どもの幼稚園・小学校受験を視野に転職を決意したママの体験談をご紹介します。
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譲れないものをクリアにしたら一歩踏み出せた
〝今が一番いい!〟ママたちの
転職&復職エピソード
【譲れなかったもの】
子どもの教育に向き合える
ゆとり
伊藤綾子さん(40歳・娘6歳、息子5歳)
デジタルマーケティング会社の
時短勤務
➡︎大手IT通販会社のフルタイム勤務
前職の年子育休から復帰後、1カ月で決意。幼稚園受験を視野に、パパママが多い大手に
【こうして転職】「ビズリーチ」を使って転職準備。会社規模・勤務地・終業時間を重点的にチェックし、良さそうなものをピックアップ。信頼できるエージェントと契約して、よりベストなものを厳選してもらい今の会社と出会えました。
前職では年子の子を立て続けに出産し、通算3年間の産休・育休を取得。その後、時短で復帰したものの職場環境はメンバーも様変わりし、馴染みにくさを感じていました。職場で自分以外にママがいないという心細さや、そろそろステージを変えたいという欲求も手伝って、復帰後1カ月で転職への決意を固めました。それまでは対クライアント業務で売り上げや納期遵守のプレッシャーも大きかったことから、次の職場では子育てとのバランスが取りやすいことを一番に重視。最終的に、働くパパママが多く在籍する大手IT企業に狙いを定め内定をもらいました。
入社3カ月後には、共働きで子育てに時間をかけられる割合が限られているからこそ、行事など色々な体験をしてほしいという思いで保育園から幼稚園へシフト。現在はコアタイム以外の時間で子どもたちの勉強を見たり、幼児教室へ送迎したりと、子育て中でも臨機応変に働ける環境に感謝しています。2022年、長女の小学校受験を経験し、2023年は長男の小学校受験を予定。キャリアを中断させることなく、自分が納得のいく形で子どもたちの教育をサポートできるのは、子育て世代に理解がある今の会社だからこそと感謝しながら働いています!
【就職&就労用語豆知識】
コアタイム
フレックスタイム制でも一日のうち就業必須となる時間帯のこと。コアタイムを10時〜14時とした場合、この4時間の稼働はマストとなり、会議などをこの時間内に設定することが多い。
取材・文/川原江里菜 編集/引田沙羅
*VERY2023年9月号「〝今が一番いい!〟ママたちの転職&復職エピソード集」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。