今とは違う働き方に思いを馳せてみても、母として絡むさまざまな制約に、一歩踏み出すことを躊躇しがちなVERY世代。それぞれのライフステージで仕事⇔家庭を天秤にかける中、〝譲れないもの〟をクリアにし、自分らしい働き方を見つけたママたちも。今回は、夫の転勤に左右されない働き方を勝ち取ったママのエピソードをご紹介します。
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譲れないものをクリアにしたら一歩踏み出せた
〝今が一番いい!〟ママたちの
転職&復職エピソード
【譲れなかったもの】
夫の転勤に左右されない
働き方
立松世奈さん(30歳・娘2歳)
保険代理店のパート
➡︎コンサル会社のフルリモート
勤務&副業でフリーweb制作
転勤族で非正規になった経験から、住所不問のフルリモート職と副業のweb制作、二足の草鞋を
【こうして転職】サイトは「リクルート」を活用。自分だけでリサーチすると視野が狭くなるのでエージェントの力を借りて自分の要望とマッチする会社をリサーチ。2歳の娘を寝かしつけた後、自己分析や企業研究をして面接対策を。
結婚を機に激務だった大手損害保険会社の営業職を退職。その後、長女を出産し子育てに専念する中で、「娘の手が離れた後、自分には何が残るか」を考えるようになり、一時保育を利用しながら週3で保険代理店のパートで仕事を再開しました。やがて〝もっと責任のある仕事がしたい〟と思い始め、正社員を目指すように。我が家は3年ごとに夫の赴任が生じる転勤一家で「場所に左右されずに続けられる仕事」が企業を選ぶうえでの第一条件。
子連れでその条件を望むのはなかなかのハードルでしたが、根気よく転職活動を続け今の会社に出会いました。面接で「夫の転勤が生じた場合、フルリモート可でなければ入社できない」と意思をはっきり伝えたところ、数年間の転勤中はフルリモートOK、と融通を効かせてもらえ、晴れて内定。同時期に、自分のキャリアを断絶させない更なる予防線として、webデザインのオンラインスクールに通い、HPデザインの受注を開始しました。二足の草鞋を履く生活は思ったよりもハードですが、自分のキャリアと真摯に向き合って自信がついた気がします。
【就職&就労用語豆知識】
業務委託
企業から受注する特定の業務の成果物や役務の提供に対して報酬が支払われる仕事形態。基本的に時間で拘束されることはなく、働く時間や仕事の進め方は自分の裁量で決定できる。
フルリモート
完全在宅で出社することなく自宅やシェアオフィスで仕事が可能。通勤時間の削減はもちろん、住む場所を問わず夫の転勤などで住居が移る可能性のあるVERY世代にも大きなメリットが。
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▶︎【育児と仕事でパンク寸前】フリーランスママが“移住”に踏み切った理由とは?
取材・文/川原江里菜 編集/引田沙羅
*VERY2023年9月号「〝今が一番いい!〟ママたちの転職&復職エピソード集」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。