夏休み中の塾や学童。頑張る子どもたちに美味しいお弁当を!と思いつつも、更新が難しいお弁当のアイデア。今回は、彩り次第でパッと華やぐお弁当の盛り上げ方を、大人気のケータリング「ドラ ザ フード」の松島さんが伝授!
困ったときは『彩りおにぎり』が活躍!
おにぎり弁当
Yoshie’s Point
ふりかけや乾物を使うと
簡単に見た目が華やぐ!
海苔で模様を作るよりも、混ぜごはんの素やふりかけに頼った方が味も決まるし彩り豊か。手軽に毎日違うバリエーションを作れるので、子どもも飽きません。小さなお弁当箱でできることは限られるから、形にも工夫が必要。俵型よりまんまる型の方が、意外と配置がしやすいです。
こんな組み合わせもおすすめ!
「青のり×しらす」、「大葉×ほぐした梅干し」、「オリーブ×鮭フレーク」も夏におすすめの組み合わせ!
副菜は頑張らない!“のっけるだけ”で美味しいお弁当3選
焼き魚弁当
Yoshie’s Point
炊き込みごはんなら
隙間も気にならない
おかずを敷き詰めなくても具入りのごはんが救ってくれるので、余白が気になりません。ついでに旨みもUP! 夏はとうもろこしごはんもおすすめです。手軽に缶詰のコーンを使うのもアリ。タラや一口カツ、唐揚げなどがメインのお弁当の時もこの手法が使えます!
冷めても美味しいワンテク
米2合に対して酒を大さじ1程度まわしかけて混ぜると、時間が経っても風味豊か。さらにバターを加えれば、旨みが倍増します。
焼きそば弁当
Yoshie’s Point
目玉焼きをON!
屋台気分で子どももワクワク
焼きそば弁当の日に副菜ゼロでも寂しくならないコツは、大きめに切った彩り野菜を混ぜ込むこと。にんじん、ピーマン、コーンなどもいいですよね。目玉焼きはたまご焼きよりも簡単だし、実はお弁当にとっても便利。開けた時に、わあ!と喜ぶ声が上がるはず。
早く冷ましたい時は
お弁当は冷ましてから蓋をするのが基本。箸を容器の下に置き空気の通り道を作ると、冷めるのが格段に早くなります。
豚肉炒めのっけ弁
Yoshie’s Point
ザク切り野菜で彩りと
食べ応えの一石二鳥
生姜焼きやホイコーローなど、冷めても美味しい豚肉はお弁当にもってこい。冷ました(最低でも粗熱を取った)ごはんをお弁当箱に敷き詰め、おかずをのせてどんぶり風に。野菜は大きめに切り、汁までたっぷり盛りつけて。
“隙間”を埋める「赤緑黄色の簡単副菜」6選
プチトマト代わりの赤色
ラディッシュの酢漬け
「朝作っても、食べる頃にはいい感じにしんなり」
酢(大1/2)、砂糖(小1/2)、塩少々を混ぜ合わせ、ラディッシュを薄くスライスしたものを加えてよく和える。
パプリカの焼き浸し
「そのままでも、具材としても! 使い勝手のいい差し色副菜」
パプリカ(2個)は縦にカットし、サラダ油で炒める。軽く焦げ目がついたら出汁(100㎖)、砂糖(小1/2)、醤油(小1/2)を加えサッと煮詰める。
ブロッコリー代わりの緑色
きゅうりとワカメのナムル
「きゅうりの種をとると水が出にくくお弁当向き」
乾燥ワカメ(10g)を水で戻し、食べやすくカット。きゅうり(1本)は縦半分に切ってスプーンで種をこそいでから細切りに(水分が出ないよう)。にんにくチューブ(小1/4)、ごま油(大1/2)、塩少々を加え、よく和える。
オクラの出汁浸し
「時短なら白出汁でも! 青菜に変えても美味しい」
出汁(300㎖)、酒(大1/2)、砂糖(小1/2)、醤油(大1/2)、塩少々を混ぜ合わせ、保存容器に入れる[a]。ガクをとって茹でたオクラ(10本)を[a]に漬け込む。
たまご焼き代わりの黄色
ゆでたまごの塩麹漬け
「Amazonで見つけたたまごカッターが便利です」
冷蔵庫から出したたまごを沸騰したお湯で8分ほどゆで、熱いうちに殻を剥いて塩麹で和え、2、3時間つけ置く(一晩つけたらより美味しい! おつまみの場合は6分半茹で、半熟を味わって)。
※お弁当に入れる時は、中まで加熱してください。
切り干し大根のカレー炒め
「子どもウケ抜群な洋風の味つけ」
切り干し大根(乾燥30g)を水で戻す[a]。胡麻油で[a]と水気を切ったツナ(1缶)を炒めたら、カレー粉(小1/2)、塩(小1/4)を加えて混ぜ合わせる。
Dora The Food主宰
松島由恵さん
料理家。建築業界で勤務後、ワインと食べ物好きが高じて退社、ドラザフードを開業。広告・雑誌へのレシピ製作、ケータリングなど食まわり全般で活躍。JSA認定ソムリエ、国際中医薬膳師。
撮影/川原崎宣喜 料理/松島由恵 取材・文/藤井そのこ 編集/太田彩子
*VERY2023年8月号「見た目が8割! お弁当の盛り方アイデア」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。