「どんな料理にも合うように……」そんな理由でシンプルな食器を選ぶことも多いですが、今、料理好きファッショニスタを中心に注目度が上がっているのが〝ソンベ焼き〟という色柄が個性的なベトナム食器。その魅力を探ってみました。
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\What is SÔNG BÉ/
ベトナム食器SHOPオーナー坂野さんに
おすすめの理由を聞きました!
ソンベ焼きは旧ソンベ省があるベトナム南部を中心に一般の家庭や食堂、屋台で使われていた庶民のお皿なんです。だから素朴で温かみがあって、日本の家庭料理にもぴったり。価格も作家物と比べるとそれほど高価ではないため、日常使いもしやすいと思います。
絵柄は、大きく分けると2つ。中国福建省からこの陶器が伝わったといわれており初期は中華っぽい絵柄が多く、その後フランス統治時代には色鮮やかな花模様が主流に。中華系の絵柄はシックで使いやすいですし、フレンチ柄は一見難しく感じますが、アジアの文化の要素もしっかりあるから、和食器と合わせても浮くこともなく、一枚食卓に加わると華やかになるんです。今はほとんど作られていないため、買い付けは現地の家庭で眠っているヴィンテージを発掘してくる感じ。絵柄も手作業で一枚一枚違うので、自分の好みにピンとくるとっておきの一枚に出合う楽しみもあるかもしれませんね。
◉教えてくれた人は
333、tayオーナー 坂野高広さん
仕事でベトナムを訪れた際、ソンベ焼きに魅せられ、都内2店舗、ホーチミン市内にベトナム食器を中心に扱うショップをオープン。買い付けも自ら行う。
「おうちごはんのオシャレ度が
ワンギア上がるという声続々!
フランス統治時代にもたらされた技術を使った絵付けが素晴らしい1950~’70年代のもの。
青色、緑色、茶色など落ち着いた色を用いた中国の影響を受けた絵柄。
中華系を中心に、フレンチ系もコレクション。さまざまな文化がミックスしている感じがオシャレだし日常の食卓に使いやすいんだと思います。スタイリスト・「THE NEWHOUSE」ディレクター/新居由梨さん
絵柄だけでなく形がちょっとずつ違うのが味になる。鍋の季節には取り皿にも。
comment
休日、夫との晩酌。手持ちのシンプル皿との相性抜群!(竹中さん)
元々好きな日本の作家物の食器に色合いが馴染みつつ、アクセントになる取り皿を愛用中。料理家・フードスタイリスト/竹中紘子さん
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撮影/五十嵐 洋 取材・文/嶺村真由子 編集/石川穂乃実
*VERY2022年11月号「ベトナム食器「ソンベ焼き」がスタメン皿に急浮上!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
*サイズの単位はすべて㎝。編集部調べ。掲載商品はすべて一点物のヴィンテージのため、在庫は常に変動します。