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佐田真由美さん「話しやすい親になることがモットーです」

モデル佐田真由美さんインタビューは私服コーデで2

ViViをはじめ数々の女性誌で表紙を飾り、現在も人気モデルとして活躍を続ける佐田真由美さん。VERY世代は佐田さんを見て育ってきたというくらい、その活躍はよく知るところ。そしてモデル、女優として活動を続ける傍ら、ブランドディレクターとしてジュエリーブランド「エナソルーナ」を立ち上げ、今年で15周年を迎えました。その間、結婚と二度の出産を経験し、現在12歳と11歳の女の子のママ。「成長とともに、子育ての悩みの種類も変わってきました」と語る佐田さん。お受験に奮闘した未就学児時代や思春期直前の娘たちとの付き合い方、夫婦のコミュニケーションについてお聞きしました。

――VERY読者は未就学の子どもがいるママが多いのですが、佐田さんの当時の子育てってどうでしたか?

私は美化するタイプで、当時を振り返って「本当に素敵な日々だったよね〜」なんて言うと、夫は「いや、すごく疲れてたよ」とか「浮き沈みがあったよ」って(笑)。我が家は幼稚園受験をしているのですが、幼少期といえば、それが一番思い出深いですね。私にとっては自分が生きてきたステージとは違う場所での経験だったので。所作や礼儀などは経験者の義母に教えてもらいました。産後3年間仕事を丸っきり休んだので育児はたっぷりできたという自負があったけど、受験との戦いは本当に大変すぎて、今より10kgくらい痩せていました。

 

――しかも、年子なので2年連続ですよね。

その大変さもありました。先生方が先に入園した長女を見ているので、忘れ物や遅刻など絶対にミスしてはいけないと思ったし、次女も長女と一緒のところに行きたいと言うのもどんどんプレッシャーになって。でも、夫が「もし受からなかったとしても、園に選ぶ目がないんだよ」と言ってくれたことにすごく救われて。「そうだよね、ご縁だもんね」と思い楽になりました。

 

――今となっては経験してよかったなと思いますか?

それはもう、本当に貴重な経験でした。あんなに感激したことはなかったですね。二回とも合格の発表が怖くて見に行けなくて、夫に見てきてもらって電話を受けて。安堵して膝から崩れ落ちていました。

 

――入園してからはそんなに苦労なく?

慣れない世界なのでそれなりに大変でした。馴染むというよりも、とにかく目立たないように気配を消してましたね。つい最近まで10年間、ずっと髪も真っ黒だったんです。自分のせいで娘たちが色眼鏡で見られたくないし、気持ちよく通ってほしいから。子どものためなら何でもないなって。

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――娘さんたちが小学生になって、子育てで変化はありますか?

成長とともに悩みも変わってきましたね。落ち着いて楽になる反面、何でもできるようになるから放っておくと楽なんだろうけど、放っておきすぎると怖いなって。どこかでちゃんと見てるよというスタンスは取りながら、口を出しすぎて彼女たちの良さを失ってしまわないように、後ろから見守りつつ何かあったらすぐに出ていくようにしたいですね。特に心配なのは、SNS関係のトラブル。たとえば親に内緒でSNSのアカウントを作ってフォロワーもたくさんいて、知らない人とDMでやり取りしちゃうなんて話も聞くので、携帯を渡すなら最低限のルールは作りたいと思っています。

 

――娘さんとはよくそういう話はするんですか?

すごく話します。友達関係のこともよく話しますし。話しやすいお母さんになるのって難しいけど、それがモットーかな。私はあまり(親に)話せなかったんです。なぜなら全部ダメだったから。あれもダメこれもダメで、そうなると何も話せなくなるんですよね。嘘をつこうという心理になっちゃうから。たとえば、友人の岩堀せりちゃんはめちゃくちゃよく話す家庭なんです。ちゃんと引き締めるところは引き締めるんだけど、自由にする部分もあって、だから子どもたちは何でもママにオープンに話すから、私もそうなれたらいいなって。

 

――せりさんは、育児の先輩としても信頼できる方なんですね。

信頼してるし、すごくいい家族だなって思います。家族でよく話し合ってるんですよね。うちも夫がすごくお喋りだし、それを受け継いだ長女がずーっと喋ってて(笑)。だから会話は多いほうだと思うし、今後もそうありたいですね。

 

――オープンな雰囲気を作るには、まずは夫婦がしっかり会話する必要がありますよね。

そうそう、そこが一番大事ですね。子育てでも仕事でも、悩みがあったらまず夫に話すかな。

 

――せりさんとは若い頃からずっと仲良しで素敵な関係だなと思うんですが、女友達って出産や仕事のタイミングでくっついたり離れたりはなかったですか?

ViViで仕事をしている時は365日のうち350日くらい一緒にいて励まし合う関係で、苦楽をともにしてきたから、もう話さなくてもわかるんです。今はせりちゃんが海外にいるから、適度な距離感もある感じ。でも、たまに会うとべったりだし、家族ぐるみで仲良くしてます。会うと何でも話すけど、だんだん二人ともお酒で目がとろーんとしてきて、結局「何、話したっけ?」って(笑)。

 

――ママになってからの友達はいますか?

やっぱり学校のママ友ですね。そんなにたくさんじゃないけど、子どもも含めて深いお付き合いのママ友はいます。

 

――大人になってからの友達づくりは難しいと悩むママも多くて。

どうしても探り探りになる部分はありますよね。最初は子どもが仲良くしてるお母様と一緒に会いましょうということになって、話してみると気が合う方ってわかりますよね。そこで、また会いたいなと思って、どんどん親しくなる感じ。適度な距離感と適度な前向きさがあるといいのかな。壁を作ってるサインって気づかれるじゃないですか。それをしすぎちゃうと学校の情報もわからなくなっちゃうから、情報通な人を見つけることから始めたかな。

モデル佐田真由美さんインタビューは私服コーデで3

――これから先の子育てのビジョンや、娘さんたちに伝えたいことってありますか?

たとえば将来の話で、気軽に「モデルさんになりたーい!」って言われたりすると、モデルになったからってみんなが華やかな生活ができるわけじゃないし、努力しなきゃいけないし、明日どうなるかわからないんだよって。他のことなら「いいじゃん!」ってなるけど、モデルって言われるとつい厳しくなっちゃう(笑)。基本的に、人生なめちゃいけないわよっていうのはあるかな。

 

――母親じゃなくて、モデルの先輩としての顔が出てきちゃうんですね。

そうですね(笑)。あと、いつも夫と話すのは、職業柄どうしても物が溢れる家庭だから、物じゃないところで生きてほしいねって。物によって気持ちが浮き沈みする人間にはなってほしくないかな。

 

――ジュエリーが欲しいなんて言ったりもするんですか?

ありますね。小学生だけど情報過多だから、バレンシアガのバッグが可愛いとか言ったりして、私もつい一緒に盛り上がっちゃうこともあるけど、そうすると夫が「小学生でバレンシアガが欲しいっていうのは、ちょっとないかな」ってスパーン!と(笑)。お金の価値や、どれくらい働いたらこのくらい貰えてとか光熱費はどのくらいかかるとか、そういうことがしっかりわかるようになってから、自分で何を買うか考えてほしいです。今は一番多感な時期なのであれこれ欲しくなるのは仕方ないと思いつつ、いつかはわかってほしい。ジュエリーと一緒で、これを持ってるから幸せ、持ってないから不幸じゃなくて、自分だけの価値観を大事にしてほしいなと思います。

Profile

佐田真由美(さだ・まゆみ)
1977年8月23日生まれ。1980年、3歳の時にモデルデビュー。雑誌『ViVi』『GLAMOROUS』を経て現在は『otona MUSE』などファッション誌のモデルや俳優としても活躍のほか、自身のジュエリーブランド「enasoluna(エナソルーナ)」は2021年で15周年イヤーに突入。プライベートでは11歳、12歳の女の子のママ。

撮影/望月宏樹 取材・文/宇野安紀子
※佐田さんの衣装はご本人の私服です。お問合わせはご遠慮ください。

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