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お年玉の使い道や電子マネーの管理…「子どものお金教育、何からはじめる?」

お年玉をもらったり、学校に通い始めたり、子どもに初めて〝自分のお金〟を持たせたら、何かとトラブルが発生しがちに…。そんな時、子どもに何と言い聞かせたらよいか、先輩ママ&お金の専門家からヒントをもらってきました。

◉今回アドバイスを頂いたのはこの方!

株式会社イー・カンパニー代表取締役
ファイナンシャルプランナー
キャリアカウンセラー

八木陽子先生

2005年よりお金教育などを普及する「キッズ・マネー・ステーション」を主宰。現在は全国の小・中・高等学校にて授業や講演を行う。『10歳から知っておきたいお金の心得』(発行/えほんの杜)を監修。

【episode 01】

子どものお年玉「とりあえず銀行に預ける」じゃダメですか?

小学校1年生の子どもが、祖父母や親戚からもらっているお年玉。合計すると1万円以上になるので、直接渡すには大きすぎる金額だと思い、毎年子どもの口座に貯金しています。最近、お金があればお菓子やおもちゃを買えると理解し始め、「どうして銀行に預けるの?」と聞いてくるように。お年玉はどう扱ったらよいでしょうか?
(K.Kさん、38歳、主婦、8歳の男の子と6歳の女の子のママ)

【先輩ママcomment】

全て貯金するのではなく、少しだけ金額を決めて手元に置いてあげるのはどうでしょうか? 我が家では、お年玉を一定の金額貯金し、残ったお金はその年の夏祭りや普段欲しいもの用に親の管理のもと家に置くことにしています。そして、必要になった時子どもの財布にお金を入れて自分で支払わせていますよ(A.Kさん、45歳、主婦、9歳の男の子のママ)


自分がもらったものだから自由に使いたいという気持ちも理解できるので、今どうしても欲しいものを1つだけ購入させています。〝お金を使う〟という経験もさせたいので、お年玉を持ってお店へ行き、支払いやおつりのやりとりも全て子どもに。そうすると、子どもも満足するようで、「残ったお金は大事に預かっておくね」と言っても納得してくれます(M.Iさん、40歳、主婦、11歳の男の子と5歳の女の子のママ)

◉八木先生からのADVICE!

全額貯金だと、〝どうして自分のお金なのに全部使えないのだろう?〟という素直な気持ちが不満となっているのでしょうね。「自分の好きなものを記念に買いたい」という気持ちももっともなので、一部は子どもが自由に使える分としてあげてもよいかもしれません。それに、銀行の仕組みをざっくりと教えつつ「お金を貯めておくと、値段の高いものを買うこともできる」など、貯めることのメリットも話すと子どもも納得しやすいです。

【episode 02】

子どもに電子マネーを持たせたら、勝手に友達におごってた!?

小学校2年生の息子はサッカーチームに所属。練習帰り、息子の友達がコンビニで電子マネーを使い、チームメイトにお菓子やジュースを買ってあげてしまっていたということが発覚しました。現金なら、財布の中身をチェックすれば減り具合を把握できますが、電子マネーだと残高を把握しづらく、子どもが何にお金を使っているのか見過ごしてしまいがちに。電子マネーを子どもに持たせる時、どう言い聞かせるべきでしょう? また、安全に管理するコツはありますか?(Y.Sさん、41歳、WEBライター、10歳と6歳の男の子のママ)

【先輩ママcomment】

よく聞く話ですよね。子どもに渡す前に「電子マネーはお金。働いたお金を入れているんだよ!」とはじめにしっかりと伝えました。その上で、本人だけでなくお友達が困っている時には使ってもOKと話しています。ただその際は、必ず何をいくらで購入したかなど、私に報告することもルールにしています(M.Iさん、39歳、会社員、13歳の女の子と10歳の男の子のママ)


小学2年生だと、電子マネーを管理するのはまだ難しいかもしれませんね。低学年のうちは、電車代は電子マネー、飲食代は現金と分けて使用させ、所持金を持たせすぎないように気をつけていました。使った現金は、レシートを見ながら誰と何に使用したか、その日の様子とともにヒアリング。そうすることでお金の使い方だけでなく、子どもの交友関係もわかり、後日保護者の方にお会いした時に話しやすかったです。そういう場で、持たせるお金の相場を決めておくと、トラブル回避につながり安心かもしれません(H.Oさん、39歳、主婦、12歳と10歳の女の子のママ)

◉八木先生からのADVICE!

子どもに電子マネーを使わせる時は、見た目はただのカードだけど「親が働いてもらっているお金なのだ」と理解させるのが大事。電子マネーを渡す時、ぜひママに実践してほしいことがあります。一、電子マネーの使用目的を話す。二、オートチャージはしない。三、残高を確認。四、使用履歴をこまめにチェック。五、お金は親が働いて得ていると伝える。この五つを「電子マネー五箇条」として、覚えておきましょう。

【episode 03】

子どもが人前でお金を見せびらかしたり、自慢してしまいます

両親が自宅に遊びに来ていた時のこと。小学1年生の息子が唐突に、お年玉やお祝いでいただいた2万円を棚から取り出し「2万円も持っているんだ! うちはお金持ちなんだよ」と自慢したり、私や母に「お金あげる!」と渡してきたり…。普段、息子は小銭ばかりを集めているため「1万円札を持っていることはすごいこと」だと思ったようでした。このことで、母から息子へのお金の教育が必要だと指摘を受けたこともあり悩んでいます。どう教えたらいいでしょうか?(A.Hさん、40歳、会社員、6歳の男の子のママ)

【先輩ママcomment】

「お金そのものの本質から教えてあげたらどうでしょうか。お金はただの「道具」であり、そのものの価値ではなく、使い方が何より重要だと子どもにわかる言葉で伝えるのも大切だと思います」(M.Nさん、44歳、会社役員、17歳の男の子と14歳の女の子のママ)


「小学2年生だと、「私なら「お金は大事なものだから、人に見せたりあげたりしてはダメなんだよ~」と素直に伝えた上で「大好きな○○(息子の名前)のために△△(両親など)がくれたお金だから大切にしまって、本当に欲しいものができた時に使おうね~」と言うと思います」(A.Kさん、45歳、主婦、9歳の男の子のママ)

◉八木先生からのADVICE!

確かに、その場では焦って止めたくなる話ですが「お金は大事なもの」「お金をもらうのはありがたいと思っている」など『お金の価値』については理解しているのではないでしょうか。ただ「いくら持っている」などお金の話を大っぴらに話すのはNGなことなのだと、マナーを教えてあげたらよいと思いますよ。

【episode 04】

初めての募金で、子どもが「全財産を寄付する!」と言い始めました

小学校1年生の娘が、学校で初めて「赤い羽根募金」に寄付をすることに。「自分は欲しいものを全部持っているから、困っている人のために全財産を寄付したい」と言いだしました。その優しい心は褒めたいところですが、娘の貯金は6万円もの大きなお金。我が家では1万円までが妥当と判断しました。どう伝えたらよかったのでしょうか?(R.Tさん、25歳、公務員、7歳と0歳の女の子のママ)

【先輩ママcomment】

「寄付を一度にたくさんするのは素敵なことだけど、毎年続けるのが大切だから、無理なく続けられる金額がいいのでは」と話します。我が家はユニセフが初めてでしたが、学校から配布された募金封筒に、お金の流れが書いてあったので一緒に読みました。「この金額寄付すると、ワクチンや栄養治療食が○人の子どもに届けられるね!」と話し合いながら決めています。毎年「今年は何を届けてあげられるかな?」と話し合うのが楽しみにもなっています(H.Oさん、39歳、主婦、12歳と10歳の女の子のママ)


1円も1万円も変わらず、寄付するのが大事なことだと先に伝えたらどうでしょう。その後、1万円だったら何ができるかなど、人の助けになることを具体的に話すのも大切だと思います。それでも6万円寄付したいとお子さんが言ったら、素晴らしいですね(A.Tさん、41歳、ライター、13歳の男の子のママ)

◉八木先生からのADVICE!

奉仕の精神はとても素晴らしく、たくさんの人を助けたいという気持ちは褒めてあげたいですね。ただ、お子さんがまだ小1とお金を管理するのは早い時期だからかもしれませんが、「モノの価値観」についてはまだよく理解できていないのかもしれないですね。キャッシュレス化も進み、目で見てお金を使うことが少ない分、寄付したい金額は何をどのくらい買うことができるほど大金なのかを教えてみてはどうでしょう。お小遣いで、自分で駄菓子などを買う体験をさせると、段々と価値観が養われていきますよ。

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イラスト/103 inc. 取材・文/上原奈緒 編集/髙田彩葉
*VERY2021年10月号「子どものお金教育、何からはじめる?」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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