VERY December 2021
VERY NAVY

VERY

December 2021

2021年11月6日発売

890円(税込)

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11月スタートの「VERYカーボンニュートラル検定」に挑戦!【yoriデザイナー 外村久美子さん】

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日頃、ご家族と地球環境のことを話すことはありますか? 今や子どもたちの方が、学校や習い事の場でこの話題に触れ、ママやパパに素直な質問をぶつけてくることも多いと聞きます。突然、地球環境やエコのことを振られても、フワッとした回答しかできなかったと反省するママもたくさん。でも、自分で本や資料を揃えて勉強するというのはなかなかスタートしづらいもの。そこでVERYではオンライン講座とテスト形式の検定で学ぶ『カーボンニュートラル(CN) 検定』を実施することになりました。ぜひたくさんの方のご参加をお待ちしております。その『CN検定』をひと足早くチームVERYのママたちに受けてもらい、その感想や、日頃のエコ意識、エコ活動についてお話を伺いました。今回は、関西発で今や人気が全国区に広がっているアパレルブランド「yori」のデザイナー 外村久美子さんです。

カーボンニュートラル

11月18日(木)、本格始動……の前に。
チームVERYがCN検定に挑戦!

No.3 yoriデザイナー外村久美子さん

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息子のほうが環境問題に興味があって
私が電気のつけっぱなしを注意されることも

編集部(以後、編)、外村さん(以後、T)
外村さんは、「カーボンニュートラル(以後、CN)」という言葉はご存知でしたか?
T
ちゃんとは知らなかったですね。長男がSDGsについて学校で習って、そこから興味を持ったようなんですが、そのなかで当然、温室効果ガス、特に二酸化炭素(以後、CO₂) の排出量の削減については、自分たちもやっていかなきゃいけないよねという話をすることがありました。でも、今回「CN」という言葉と意味を知って、ただ削減しなきゃ! というだけでなく、「CO₂の排出削減」についてのもう少し深掘りした知識を知れてよかったなと思っています。息子との会話も、もう一歩先の話ができるようになりました。
息子さんとはどんなお話をされたのですか?
T
CN検定では「温室効果ガスがこのまま適正量を超えてしまうと、動物、植物の生息域が変わる」ということに触れられていますよね。息子とは、動物、植物がかわいそうだよねという話から、人間だって分からないよ? 水不足が深刻になれば、水を求めて人間同士が戦争を起こしたりするかもしれない。それってすごく怖いよね。という話をしました。
お兄ちゃんは9歳(小3) ですよね。もう学校で習ったり、そういう話に興味を持たれるのですね。
T
そうなんです。学校で授業があったようで、息子から「SDGsのこういう本を買ってほしい」とリクエストがありました。私たちの時代より、今の子どもたちの方が学校でちゃんと教えてもらっているから、興味もあるし、詳しいんですよね。羨ましいです。私も子どもから教えてもらうことがたくさん。私がテレビや電気をつけっぱなしにしていると「ママ、SDGs!」と怒られたり(笑)。
カーボンニュートラル
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「受注生産」や「簡易包装」など〝新しい当たり前〟がエコにつながる

外村さんは、VERY読者にも大人気のアパレルブランド「yori」のデザイナーでもいらっしゃいます。エコとファッションって対局にあるもののように捉えられがちですが、服作りにおいて何か取り組まれていることなどはありますか?
T
素材などでも環境問題に取り組むことができるのかもしれませんが、お客様が服そのものを素敵だと思ってくださって、たくさん長く着ていただけないと、結局すぐ廃棄されてしまい、元も子もないと思います。yoriでは、2016年から受注会を始めて、まず生産の時点で無駄を出さないようにしています。服として気に入っていただき、少し待ってでもほしいと思っていただける服作りを心がけています。また、yoriはメイド イン ジャパンにもこだわっているんです。日本の職人さんや工場を応援したいという気持ちからなんですが、結果的には海外から輸送されてくるときのCO₂排出を減らすことにもつながっていますね。
確かに、以前のように「たくさん作って、たくさん売る」というのはちょっと違ってきているのかもしれないですね。セール廃止を打ち出すブランドも増えてきました。また、コロナ禍を経て、少しずつ消費者のマインドも変わってきたような気がします。
T
yoriではノベルティを作っていないんです。「○○○○円以上買ったら、ノベルティプレゼント!」みたいのよくありますよね? でも全員にそのノベルティが気に入って使ってもらえるとは限らないし、そうやって消費者心理を促し、もしかしたら無駄な買い物をさせてしまい、家で眠っている服やすぐに廃棄されてしまう服を生んでしまうかもしれない。それは避けたいなと。代わりに、その分はポイントとしてお客様に還元し、また気に入った本当にほしいアイテムをご購入いただくときに使っていただきたいなと思っています。
消費者としては何か変化はありますか?
T
そうですね。環境をはじめとする社会問題に取り組むアパレルブランドが増えてきているのはとても良いことだなと思います。買う・買わないの選択だけじゃなくて、どこで買うか、どのように買うかの選択肢が増えるということ。1つのお買い物で、地球も自分もハッピーになれたら嬉しいですよね。そのほかには、お出かけするときは水筒を持参していますが、やむを得ず外でペットボトルの飲料を買うときは、選択できるならラベルレスのものを。ラベルレスのペットボトル増えてきていますよね。それと、先日、コスメを買ったら、そのブランドさんでは箱を廃止していて。よく考えたら、使う側にとってはラベルも箱もいらないですよね? スーパーやコンビニのレジ袋や使い捨てカトラリーもそう。有料化されると聞いたときは、めっちゃ不便! と思っていたのですが、慣れるとそれが次の当たり前になる。そういうことって、まだまだありそう。それに気が付いて、新しいスタンダードを作って行くことが、私たちが地球環境のためにできることなんじゃないかなと思います。
本当にそうですね。これまでは、豪華で重厚感のある箱に入っていたり、立派なショッパーに入れてもらえると気分が上がったり、ブランド価値が高い気がしていました。でもよく考えると、中の商品とはまったく関係がない。この箱、何かに使えそう! と思って取っておくのですが、年末の大掃除で毎年捨てています……。
T
消費者もブランドをどこで評価するかが変わってきていると思うし、地球環境の点では意識を変えて行かなくてはいけないですよね。最近は、簡易的なのにスタイリッシュな包装のお店、増えていますよね。イソップさんなどは以前から布製の巾着にされていて、そのデザインも素敵だし、ブランドイメージも良いから、違う用途に再利用されている方をたくさん見かけますよね。
私もイソップやコスキチの巾着ショッパーはバッグのなかの小分けによく使っています!

\カーボンニュートラル検定に向けた自習ができる!/

※外部サイトへのリンクです。

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なぜ今「水素エネルギー」が注目されているのか
CN検定を受けたことで分かりました!

そういえば、外村さんのご自宅のガレージには、電気自動車用の電源があるそうですね。
T
はい。3年前に自宅を建てたときに、将来、電気自動車(以後、BEV) の時代が来るかもしれないと思い、設計士さんにガレージに電源を付けてもらいました。でも私も夫も、今乗っているクルマは、BEVじゃないんです(笑)。長く暮らせる家にしたかったので、将来、時代の変化があっても住みやすくしたいなと思って。
BEVにしなかった理由は?
T
まだ、BEV購入を選択するまでの情報が少なかったことがありますね。まわりにBEVに乗っているお友達も少なくて、実際乗ってみての生の感想が聞けなかったんです。数少ないBEVに乗っているママ友からは、1回の充電に時間がかかる……という話も聞いて。地球環境のこともとても大切ですが、クルマは生活必需品だし大きい買い物。不便や引っかかることがありながら買うのは何か違う気がします。ちなみに夫はディーゼル車。仕事でもたくさん乗るため、ディーラーさんから提案があってディーセル車にしました。メリットがあったり、せめて無理や我慢がないなら、新しい選択もどんどんしていきやすいなと思います。もちろん、将来的に充電場所などの拡充や技術進歩が進めば、BEVもその選択肢にぜひ入れたいなと思います。
カーボンニュートラル
よく耳にする「ハイブリッド車」は環境に良いクルマとして選択肢には入らないですか?
T
今回検定を受けるまでは、正直、環境に良いクルマの筆頭はBEVで、ハイブリッド車に乗り換えたからといって、すごく環境に良い選択をしているというイメージがなかったです。でも、検定のお勉強をしていく過程で、BEVはたしかにガソリンは使わないけれど、バッテリーを製造するときにものすごく電気が必要で、当然走るときも電気が必要。その電気を日本では主にCO₂が排出される火力発電に頼っていて、風力発電などCO₂の排出が少ない再生可能エネルギーが多い欧州とはそもそもが違うから、一概にBEVが環境に良い! とは言えないことを知りました。車が作られるときのことや、日本の電力事情は、考えたことがなかったですね。ちなみに、どのくらい乗れば、やっぱりBEVが良い! となるのでしょうか?
私もその疑問があって、先日、有識者の方にお会いしたときに伺いました。もちろん車種や乗り方、環境などに左右されるので、あくまで目安なんですが、ハイブリッド車とBEVで比較したとき、分岐点は、日本では走行距離が15万キロを超えたら、BEVのほうがCO₂の排出量が低くなるそうです。一般的な年間走行距離って5,000~1万キロくらいですよね(笑)。10年以上となると、その前に買い替える人も多そうです。
T
そうなんですね! もう100%近く再生可能エネルギーなんていう国もありますが、きっと地形、風土など日本には日本の事情がありますよね。国によって電力事情は違うのだから一概に比較してはいけないということなんですね。でも、検定で知ったのですが、世界の動きとして、今後、生産時のCO₂の排出量が多いクルマは、一部の国に輸出できなくなる可能性もあるとか。クルマの輸出が多い日本は困っちゃいますよね……。
そうみたいです。自動車輸出による貿易黒字は約15兆円だそうです。それが消失すれば、国の財政状況も厳しくなります。また〝CO2を出さずに作られた電気〟で電力をまかなっている国で車を生産しなければならなくなると、自動車産業で働く約550万人の雇用に影響する可能性があると言われています。自分たちの国が直面している問題を、もっと私たちも知らないといけないなと思いました。
T
こういうニュースって、普段あまり耳に入ってこないですよね。だから、今、日本では水素エネルギーが注目されているんだということも検定で知り、合点がいきました。いざ自分で勉強しようと思うとどうやって勉強していいか分からないですが、こうやってVERYで、そう年代のママたちと一緒に学べる機会はいいですね。

外村さんのアクション

ラベルがあるのが当たり前で、そこに疑問を持つことはありませんでしたが、ラベルレスボトルを目にするようになってあのラベルはただのデザインだったと分かりました。他にも、あって当たり前だと思っているものの中に削減できるものってありそう。
3年前に建てた自宅のガレージには、BEV用の電源を。今は、私はガソリン車、夫はディーゼル車に乗っていますが、次回以降はそれ以外も選択肢に入ってくると思います。
捨てずに別の用途に使えるショッパーは、ブランドに携わる身としてもとても勉強になります。yoriでも、POP UPショップのときのショッパーの見直しを検討中です。

Profile

yoriデザイナー

外村久美子さん

アパレルブランド「yori」のデザイナーであり、一方9歳と4歳の男の子のママとして関西で素敵なライフスタイルを送られていて、本誌でも外村さんのファッションやヘアメークなどを取り上げた企画は毎回大反響。

環境のこと、自分の言葉で語れる
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撮影/久保嘉範 撮影協力/田中幸恵 取材・文/嶺村真由子
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