FOLLOW US

  • 今日のコーデや撮影オフショットを毎日更新

    @veryweb.jp

  • 週3回VERY的トレンドまとめを配信中♪

    @oa-veryweb

  • 限定プレゼント情報も♡

    @VERY_web

  • VERYWEBの最新記事をチェック

    @veryweb.jp

子育ての中にある、 “ベストタイミング”を逃さない!

(Topic / 02)

子どもの目の健康だって、意識を向けるべきベストタイミングがある!

虫歯と同じように、近頃は親の心がけ次第で防いだり進行を遅らせることができるとわかってきたのが「近視」。年齢ごとに、親が気をつけてあげられることがたくさんありました。

両親とも近視なのですが、0歳の息子に気をつけてあげることはありますか?
0歳児ママ/金 奈民さん (35歳) 長男5歳、次男0歳7カ月

2018/09/jins06_MV002.jpg

寝るときは昼寝も含め真っ暗な環境を徹底

近視は遺伝の影響が大きいだけでなく、環境も大きな要因となるので、家庭での心がけ次第で改善できることも。まず赤ちゃんが眠るときは、昼寝であっても遮光し、真っ暗な環境を作ること。明るいと目を閉じていてもボヤッとしたピントの合わない残像が網膜に映り、ピントを合わせようと眼球が伸びるため、この状態が結果的に近視のリスクを高めるという説があります。
※現状は仮説としての内容です。エビデンスについての研究は現在進行中

2018/09/jins06_mv03a.jpg
2018/09/jins06_MV003.jpg

外出し一日2時間程度太陽光を浴びる習慣を

日常的に外出をする年齢になったら、目の健康のためには毎日約2時間、外で過ごし太陽光を浴びるのが理想。太陽光に含まれる「バイオレットライト」は近視抑制作用が期待されている光。屋内ではほとんどの窓ガラスがUVとともにバイオレットライトもカットしてしまうので、紫外線対策を万全にしつつ積極的に外出を!

2018/09/jins06_mv04a.jpg
2018/09/jins06_MV004.jpg

近くを見る作業は長時間続かないよう注意

絵本を読んだりお絵かきをしだしたら、作業は極力場所を決め、正しい姿勢で30分を目安に、をこの時期にぜひ習慣づけて。定期的に近くから目が離せるよう外で読書をしたり、あえて使う道具を不便なところに置いてみるのも手。また寝かしつけるとき薄暗いところでの読み聞かせも近視の原因に。目をつぶらせて、音だけを聞かせてあげるのが理想です。

2018/09/jins06_mv05a.jpg

3歳になりiPadやテレビにも興味が出始め、目への影響が気になっています。
3歳児ママ/保谷絢子さん(35歳) 長男3歳

2018/09/jins06_MV005.jpg

疾患の早期発見にも繋がる3歳児健診は必須

幼児は視力が低下していても不自由なく、見えにくさを訴えることがないため、親も気づかないことが多いものですが、幼児の近視が増えているため必ず自治体の3歳児健診を受けて。送られてきたキットを使い、家庭で簡単な一次検査をしたのち、必要に応じて二次検査、眼科の精密検査を。弱視や斜視などの早期発見に繋がることもあるので、ぜひ忘れずに。

2018/09/jins06_mv06a.jpg

就学前健診で近視と診断されました。普段の生活で心がけるべきことは?
6歳児ママ/平田沙耶華さん(35歳)長女10歳、長男7歳、次男5歳

2018/09/jins06_MV006.jpg

近視の場合はすぐに処方箋で適切なメガネを

就学前健診で視力に異変があれば、眼科で処方箋をもらってメガネを。見えないのに裸眼で過ごすと、遠くにピントを合わせようと眼球が伸び、近視をさらに悪化させます。また子どもは近くを見る「近業」が続いても疲れたという自覚症状が出にくいので、親が意識することが大事。近くにも遠くにもピントが合う遠近両用レンズという手も。バイオレットライトを通すレンズをオプションでつけるのも◎。
メガネ:上(KRF-16A-348 34)¥5,000 下(KRF-16A-347 76)¥5,000(ともにJINS)

2018/09/jins06_mv07a.jpg

中学生はコンタクト+メガネで近視の進行抑制を

近視の場合は、自分自身で管理ができる中学生以降、調節緊張をやわらげるために遠近両用のコンタクトレンズを取り入れても。ただしコンタクトだけでは目に負担がかかる可能性があるので、必ず帰宅したらメガネに切り替え、併用することが大切です。近視が進行するのは18歳頃までと言われているので、抑制の対策をするならこれまでの時期に行うことが重要と言えます。

聞いたのは…

石川まり子先生

田園調布眼科院長、田園調布小学校校医、めぐみ幼稚園園医

0歳から始められる〝眼球を伸ばさない〞生活で近視から子どもの目を守って

子どもの近視は重大な病気ではない、と考えている子育て世代も多いですが、小学生や未就学時から近視がスタートすると、目の構造が出来上がる18歳頃までに強度近視に進行する可能性が高いので、発症を未然に防ぐこと、なったら進行を遅らせることが重要です。まず子どもが近視と診断された場合は、すぐに眼科を受診し、処方箋をもらいメガネを作って。見えづらいのに遠くを見ると、目がピントを合わせようと眼球を伸ばしますが、この状態は近視を進ませるだけでなく、網膜剝離や緑内障などさまざまな重大な疾患の原因になる可能性が。最初はピントの調節による一時的な仮性近視(調節緊張)ですが、この状態が続くとやがて本当の近視に発展するので、上の表のような眼球を伸ばさない生活習慣を徹底することと、近視抑制に効果があると期待されているバイオレットライトを屋外でなるべく浴びることが大切。幼少期の視力の低下は親でも気づきづらいので、小さな変化を見逃さないことが子どもの目の健康において重要な鍵を握っています。

お問合わせ先/JINSカスタマーサポートセンター 0120-588-418 https://www.jins.com/jp

イラスト/CHINATSU 取材・文/沼田珠実 デザイン/平岡規子

この記事もおすすめ

MAGAZINE

May 2024

May 2024

2024年4月6日発売

1000円(税込)

【VERY NaVY 2024年5月号】4月6日発売!

2024年4月6日発売

1060円(税込)