日頃、ご家族と地球環境について話すことはありますか? 今や子どもたちのほうが、学校や習い事の場でこの話題に触れ、ママやパパに素直な質問をぶつけてくることも多いと聞きます。突然、地球環境やエコのことを振られて、フワッとした回答しかできなかったと反省するママもたくさん。でも、自分で本や資料を揃えて勉強するというのはなかなかスタートしづらいもの。そこでVERYではオンライン講座とテスト形式の検定で学ぶ『カーボンニュートラル(CN) 検定』を実施することになりました。たくさんの方のご参加をお待ちしております。その『CN検定』をひと足早くチームVERYのママたちに受けてもらい、その感想や、日頃のエコ意識、エコ活動についてお話を伺いました。今回は、本誌ライターの高橋志津奈さんです。
11月18日(木)、本格始動……の前に。
チームVERYがCN検定に挑戦!
No.1 VERYライター高橋志津奈さん
キャンプでの使い捨て食器をやめて、
子どもにも効果が見えるようにしています
編集部(以後、編)、志津奈さん(以後、S)
編
志津奈さん、環境問題について日頃から考えていらっしゃいますか?
S
もちろん地球環境に良いことは微力ながら一個人としてやっていかなければと思っていますが、詳しいほうではないと思います。私なんかより、子どもたちのほうがよっぽど詳しくて、高校生の娘は学校の授業で、小学生の息子はアフタースクールで、社会問題や時事問題の一環として環境問題について習っているようです。息子が通うのは英語でコミュニケーションをとるアフタースクールなのですが、先日なんて「ママ、二酸化炭素って英語で何て言うか知ってる?」と聞いてきて(笑)。どうやら、二酸化炭素の排出について習ったようで、大切なキーワードとして、二酸化炭素の英語の綴りもしっかり習ったようです。私たちの時代と違って、自然にこういうことを教えてもらえるのはうらやましいですよね。
編
そんなお子さんたちと、地球環境のために何かしていることはありますか?
S
我が家は夫を中心にキャンプにハマっているのですが、以前は紙皿や紙コップを持って行って、大量に使ってゴミにしていましたが、夫が使い捨てではない割れないお皿とコップで、さらに最終的に廃棄するときには土に還る素材のものを買ってきたんです。そうすると、今までは、すぐに誰のお皿なのかコップなのか分からなくなって、じゃあ新しいお皿を使っちゃえばいいみたいな感じだったのが、自分のお皿、コップを各自大事に使うようになりました。さらに、家でも毎週の資源ごみ回収の日に空になったペットボトルの量に驚いていたのですが、それを子どもにも見せて、できるだけマイボトルを持って出かけるようにしました。どちらも目に見えてゴミの量が減るから、子どもにも分かりやすかったと思います。
編
読者ママさんたちからも、子どもにエコのことを教えるってなかなか難しいという声が聞かれます。でも目に見える方法で、問題点と効果を示してあげるって良いかもしれないですね!
S
そうですね。うちでは、せっかく学校やアフタースクールのおかげで、エコに興味を持ってくれているので、「我慢」とか「面倒くさい」などネガティブなイメージをつけないようにしていきたいなと思っています。おつかいを頼んだとき、息子が「これ持って行くんだよね?」とエコバッグをドヤ顔で見せてきたら、「よく気がついたね~!」と褒めるようにしたり。いや、褒めると言うと私が完璧にできているようですが、私のほうがエコバッグを忘れることが多くて、子どもたちのほうがしっかりしています(笑)。
CN検定を受けて知識がつくとエコについて考えるクセがつきます
編
今回『CN検定』を実際に受けていただきましたが、志津奈さん、カーボンニュートラル(CN) ってご存知でしたか?
S
正直、知らなかったです。何となく、環境問題に関するワードだよなぁ……くらい。しかも、編集部に「CN検定、ぜひ受けてみてください!」と言われて、まずCNって何なのか調べたのですが、なんでエコ検定ではなく、CN検定なんだろう? という疑問が湧いてきて。そして、実際に受けてみて分かったのが、ただ単純に「エコ」について考えるより、もう一歩踏み込んだ感じ。これから考えて生活していく課題を投げかけてくれているような気がしました。
編
と言うと具体的には?
S
このCN検定のなかで印象に残っているのが、クルマを作る、運ぶ、使うなどライフサイクル全体で考えると、二酸化炭素の排出量は、日本では電気自動車もハイブリッド車も〝ほぼ同じ〟ということ。てっきり電気自動車は環境に良くて、そう遠くない未来、日本でもガソリン車やハイブリッド車に代わって、電気自動車がシェアを広げていくんだろうなと思っていました。
編
私も同じくです。電気自動車のバッテリーを作るのにたくさんの二酸化炭素が排出されるということ、そして、走るのに使う電気自体を、日本では二酸化炭素を多く輩出する火力発電に頼っているからなんですよね。
S
国土の関係で、ヨーロッパなどのようには風力や太陽光発電には頼れないらしいですね。言われてみればそうだけど、つい電気自動車=エコなクルマと、分かりやすい部分だけで判断していました。今回CN検定を受けて、クルマだけにとどまらず、その物、その行為がエコかエコじゃないかで判断するのではなく、ライフサイクル全体を考えながら、私自身や夫、子どもたちとできることを考えていきたいなと勉強になりました。
編
本当にそうですよね。
S
先ほどお話ししたキャンプでのお皿やコップの話。じゃあ、使い捨てをやめたからエコなのかな? 洗うときのお水は? 洗剤は? とか考えてしまいました(笑)。使い捨てじゃないお皿やコップを買ったからエコだ! で終わらず、次は洗うときのお水は最小限にしよう、できるだけ環境に良い洗剤を選んでみるのも手かな? と子どもたちに声かけをしていけたらいいのかなと思います。
編
インタビュー前の雑談中に話してくれた靴ブランドさんの話。もう一度していただけますか?
S
あ、そうそう。このCN検定を受けるちょっと前に、みんなが大好きな某有名シューズブランドのプレスの方とお話しする機会があって。最近、さまざまなブランドが、サスティナブルな素材使ってます! みたいの多いじゃないですか。だから、「こちらのブランドも、そういう素材とかで靴を作っていたりするのですか?」と聞いてみたんです。そうしたら、そのブランドさんでは製品そのものにはサスティナブルな素材などは使っていないのだけれど、本国イタリアの工場の電気は、すべて再生可能エネルギーでまかなっているそうで。サスティナブルな素材を使っているからエコで良いブランド! と決めつけるのではなく、製品の伝統は守りながらそういう貢献の仕方もあるのだと感じました。これもCNについて、ザックリとでも知識が身についたことにより、新たに気づけたことですね。
志津奈さんのアクション
Profile
高橋志津奈さん
本誌ライターとしてファッションページを中心に活躍。VERY編集部のファッショントレンドハンター。雑誌以外でも、さまざまなブランドとコラボ商品を発表するなど、抜群のセンスを誇る。プライベートでは女の子2人と男の子1人のママ。
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撮影/木村 敦 ヘア・メーク/川村友子 取材・文/嶺村真由子