妊娠中のプレママは、やっと我が子に出会える嬉しさ反面、きっと不安もいっぱいなはず。チームVERYのみんなの出産も10人10色。それぞれにエピソードがありました。みんなの出産記を読んで、自分のお産のシミュレーションに役立てば……。VERYweb限定連載で、チームVERYの出産体験を紹介していきます。
今回は、VERYで活躍するスタイリスト・横山麻里さん。2人目の病院選び、マタニティ生活、産院生活で役立ったグッズ、嬉しかったいただきものなどを教えてもらいました!
チームVERY出産体験記Vol.3〜スタイリスト・横山麻里さん40歳(5歳と1歳の男の子ママ)前編
お産方法に悩んだ2人目出産
34歳で1人目の男の子を出産しました。なんとなく、兄弟は欲しいなという思いはありましたが、初めての育児と仕事の両立に精一杯。綿密な計画を立てていたわけではないけれど、上はエネルギーあり余る男の子。私の体力的なことを考慮して、もし2人目を産むならできれば40代までに、という気持ちがどこかにありました。そして私は時間やスケジュールも不規則な仕事。授かった時がタイミングだね、と主人と話していたので、妊娠が分かった時は嬉しかったですね。
妊娠時、長男は3歳。園での集団生活にもすっかり馴染んでいて、私も主人も“子供がいる生活”というものに慣れていた頃でした。なので、心の準備としてはベストな時期だったかなと思います。
長男を出産後に引っ越しをしたので、長男を産んだ病院へ通うには少し遠くて。産院は、自宅からも通いやすい「東京マザーズクリニック」(東京都世田谷区)を選びました。ここは無痛分娩、特に完全無痛(分娩)を希望する妊婦さんが多く通う病院として有名なクリニック。1人目の出産は、自然分娩だったんです。それからもう4年経って、痛いとか辛い記憶がだいぶ薄らいでいましたし、特にこだわりがあるわけでもなく……。そのため、最初は無理に無痛(分娩)という選択をしなくてもいいかな、と考えていました。けれど、ママ友からも「ここ(東京マザーズクリニック)を選ぶなら、無痛(分娩)でしょう」と言われることも。完全無痛(分娩)での出産のためにわざわざ遠方から足を運ぶ妊婦さんもいる中で、自然分娩を希望している私は内心「いいのかな」「先生にも申し訳ないな」という気持ちもありました。通い始めてからもしばらく悶々としていましたが、ありがたいことにお腹の子も順調で、私もとっても元気。私らしく、と自然分娩に決めました。それはだいぶお腹が膨らんできた6~7ヵ月くらいの頃でした。
このクリニックは、妊婦さんしか通院しない病院なんですね。そういった意味でも、明るい雰囲気で看護師さんも皆穏やかで。感染症的な面でも、安心感はありましたね。
夏から冬にかけての妊娠期。あえてシルエットを楽しむ服選び
重宝したのは妊婦さん用の無印良品のタイツで、“イロチ買い”! これは、長男の時からのリピートアイテムです。スタイリストは、立ったりしゃがんだりする動きの多い仕事。締め付け感が全くなく、はいているのもの忘れるほど快適なはき心地で助かりました。もたつきの出ない絶妙な厚みもコーディネートの邪魔をせず、とってもお世話になりました! 素材も黒、グレーと2色揃えてヘビロテしていましたね。
上の子の時は、お腹を隠そう隠そうとしていて、同じワンピースを選ぶにしてもゆったりとしたものを選んでいたような気がします。けれど、2人目の時は逆で。もう妊婦生活は最後かな、と思って。このぽこんとしたシルエットをあえて強調するような、体にフィットするニットワンピースなどを着ていましたね。
2時間のスピード出産
予定日の1週間前、朝からお腹になんとなく“チクチク”とした感覚があったんです。ちょうど実母とランチをしている時にそのことを話したら、「病院に行っておいで」と。そのチクチクとした違和感がそれほど痛いものでもなかったので、「まさか、今日生まれることはないだろう」と思いながらも一応タクシーに乗って病院へ着くと、子宮口がもうかなり開いていた状態で……。看護師さんに「10分切ってるわよ」と言われてびっくり。
「私は、全然そんなつもりなくて(笑)。確かにたまに軽い痛みはあるけれど、長男の時はもっともっと痛かったぞ」と。でも念のため母と主人に連絡をして、長男の園のお迎えをお願いしました。
そうこうしているうちに主治医の先生から「これは分娩室入ったら2時間くらいですぐ生まれちゃうよー」と。その言葉の通り、すぐに動けないくらいの痛みがやってきたんです。そして、そのまま分娩室へ送り込まれました。
主人の立ち会いに関しては、「無理には(立ち会わなくて)いいよ」という話をしていました。1人目の時は早朝の出産でタイミングが合わなかったのですが、出産の光景を見るのが苦手そうでしたし、今回も無理強いはせずに。でも、分娩室に入ってしばらくして、激痛に耐えていたら、パッと手を握り私の額の汗を拭いてくれていました。主人は仕事を早く切り上げて、長男のお迎えの前に寄ってくれたんです。私はすでに痛みで余裕はなくて、まともな会話をした記憶はありません。けれど不思議と、顔を見ると安心感はありましたね。
病院に到着してから、約2時間のスピード出産。赤ちゃんを抱っこしている状態の時に、主人と長男、両親が分娩室に来てくれました。「ママすごい頑張ってたよ」と主人が長男に伝えてくれて、赤ちゃんを恐る恐る覗き込む長男を見て、嬉しさがジーンとこみ上げてきました。