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羽田美智子さん「52歳は新たなスタートのタイミング」

過去に体調をくずした経験や自粛期間を経て、何年も長く愛せるもの、体にいいものだけを取り入れて“おいしくしく、楽しく、ゆっくり暮らす”に辿りついた羽田美智子さん。そのきっかけとなるルーツをはじめ、羽田さん流ライフスタイルのお話をお聞きしました。

 

一生愛せる物を長く使う。

自分のお気に入りの物だけに囲まれて暮らすことの

豊かさを年齢とともに実感。

 

©高村瑞穂

 

若い頃は見た目のオシャレさや、流行に目が行きがちだった時期もありました。いつか家庭を持つかもしれない将来のために、わざわざ5客セットの食器を出会うたびに手に入れたり。ふと気づくと、結局使わないまま収納場所に困って処分してしまったものもあるくらい。準備はしないほうがいいんだって思いました(笑)。年齢を重ねるにつれ、無理しないでその時々に合わせればいいんじゃない?、肩の力を抜いて生きていくことのほうが楽!と思えるようになって。それからは、お気に入りのものだけを必要な分だけ自分に取り入れるように落ち着きました。

 

土鍋や土瓶、一生使えるものが好き。

使い込むほどに土の力って凄い!と実感

 

最新の優秀な家電が今はたくさんあるけれど、やっぱり私は、ごはんを炊く時は土鍋、お湯を湧かす時は鉄瓶など一生使える物が好き。鉄瓶は女優の原沙知絵ちゃんと一緒に河童橋に買いに行きました。扱いも難しくないんですよ。実家の母が結婚以来55年使っている天ぷら鍋があったのですが、ついに壊れて変えたところ「味が変わっちゃった」と話していて。使い込むほど味わいも深くなるって本当なんだと実感しました。自然の力って偉大ですよね。素材を美味しくいただくには、昔からあるものがやっぱり優れているんだなって思います。

調理器具だけでなく、家具や食器やカーテンも考え方は同じ。一生愛せるものに出会った時に必要なだけ揃えることが私のルール。むしろ椅子やお皿がお揃いでなくてバラバラのほうが、味わい深いし逆にオシャレだったりするものだなって。

 

体を壊したことをきっかけに、

食の大切さに開眼。

 

健康が資本の仕事なので、常に元気でいなくちゃと思ってはいましたが、体を壊すまでは何でもお腹に入ればいいやって、何も考えない食生活をしていたら、いよいよ40代で体調を崩しました。じんましんが出たり、体がサインを出してくるんですよね。どこの病院に行っても、休むことと栄養のあるものを食べるように言われ、とにかく睡眠をきちんと取ることの大切さを再確認。食品添加物の恐さにも気づかされました。以来、雑穀米を炊き、同時にお味噌汁や酵素スープ、ぬか漬けなどの発酵食品を取り入れた食事を意識するように。特に私の年齢になるとこれだけで充分だし、むしろ体にいいことも知りました。

©高村瑞穂

 

なるべく手間暇かけずに体にもいいものにアンテナを張り巡らせ、各地から取り寄せるように。また、自分だけでなく皆さんにも発信していきたいなという思いが、オンラインショップ“羽田甚商店”を始めるきっかけでした。オススメはぬか漬け。きゅうりやなすなどももちろんですが、豆腐を入れるとスモークチーズのようななめらかな味わいになるんです。しかも、ぬか床を触っていると肌もキレイになるので、ダブルでオススメです。

 

今年は人生の分岐点と言われる52歳。

本を出版するきっかけに

 

若い頃、仲良くしてくださった先輩方から「52歳に備えて」と言われていました。マヤ暦という古代から使われていた13年周期の暦では、5回目の周期が始まる52歳が人生の分岐点なんだそう。それまでの生き方、過ごし方でこれからの人生が変わる岐路でもあり、体力的にも変化を実感する年齢が今年。更年期もそのひとつですよね。若い頃は人ごとのようにずっと先のことと思ってお話を聞いていましたが、気がつけばその歳に。特に今年は自粛生活だったこともあり、家で過ごしている最中に、これまでの自分が出演しているドラマの再放送などもいやというほど(笑)見たことで、自分の集大成に自然と区切りをつけられた気がします。

私自身の新たな人生を出発する分岐点をきっかけに、自身の本を出版することになりました。若い頃は自分中心でものごとを考えていましたが、段々と人が喜ぶ顔を見ることが好きになり、人生の先輩として前を進み、先に生きた自分が話すことで皆さんの役に立っていきたいと思うようになりました。ぜひ手に取っていただきたいなと思います。

「羽田さんに聞いてみた、小さな幸せの見つけ方」

羽田美智子さん書籍書影

羽田さんが52歳を節目に出したかったという書籍。肩の力をうまく抜けたという今、VERY世代にも伝えたい暮らしの工夫が丁寧に書かれています。¥1,400+税(宝島社)

 

取材・文/鍋嶋まどか

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