第2回
三男一女東大理Ⅲ合格!佐藤亮子ママがVERY読者に贈るお悩み相談。第2回のテーマは、「幼少時の習慣付けはどうすればよいか」です。(第1回はコチラ)
Q1
机に座る習慣をつけさせたくて、公文や学研教室を少しずつ始めたのですが、達成具合がわかりません。習熟度はどこをみたらいいのでしょうか? (幼稚園年少の男の子のママ)
A1
年少さんのうちから、あまり習熟度や達成具合を考えすぎないほうがいいと思いますね。とりあえず楽しく勉強していれば心配いりません。毎日5分ぐらい、鉛筆を持って何かを書いている、程度でいいのです。でも、子どもは上手にできると、次の段階に進むことが楽しいですから、習熟段階がはっきりしている公文などはいいかもしれないですね。
まだ年少なので、とにかく嫌がるようなやり方をさせないことです。ママが決めた量を有無を言わさずにさせるのはよくないですね。幼稚園の間はスピードが遅くても気にしないことも大切です。
6歳までは、一年単位で考えないことです。「6歳までの6年間でできればいい」とのんびり構えることです。
Q2
長男は毎日、通信教育のプリント問題をやっていましたが、足し算のページが嫌いで手をつけなくなりました。そのかわりに積み木や折り紙を楽しそうにやっています。基礎学習は小学校前にやっておきたいので、プリントをやってほしいのですが、無理強いはしたくないので悩んでいます。(幼稚園年中の男の子、幼稚園年少の女の子のママ)
A2
足し算はどの子も大嫌いですね。わが家の子どもも1ケタの足し算ができるようになるまで1年以上かかりました。やっては忘れ、やっては忘れます。時間が空くときれいに忘れるので、せっかく覚えたのがホントもったいない(苦笑)。
それで、なんとかして楽しくするために、プリントの枚数に変化をつけてみました。今日は10枚、明日は2枚、次の日は1枚、その次の日は3枚というふうに、毎日変える。たまには、「全くしない日」があってもOKです。でもそれが続くと全部忘れるので危険。まあ、全くしないのは週に1日だけですね。
でも、「全くしない日」というのも大事なのですよ。やはり、子どもも休ませて息を抜かせないとね。「いつかはできるようになるよね〜」と根気よく、1年はかかると思って気長にやることです。
ごほうびをあげるのも一つの手です。食べ物で釣るというのも効果がありますね。私はよく、チョコレートを使いました。子どもの前にチョコレートを3つ並べて、「プリント1枚やったらチョコレート1個食べてもいいよ」と言ってやらせました。(質問の)お子さんの場合、積み木とか折り紙を楽しそうにやっているようですけど、それならプリントを1枚やったら折り紙1枚やってもいいというふうにする。ごほうびというかゲーム感覚ですね。
続けるには毎日少しずつ。プリントの裏表に問題があったら、表だけでもいい。10問あったら1問だけでもいい。子どものやる気がなさそうなら、1問から5問まではママがやって、子どもは6問から10問までをやらせる。こうすれば、子どももだいぶ気持ちが楽になるみたいです。鉛筆じゃなくてクレヨンで書いてもいいとかね。子どもに勉強させるには小道具って大事なのです。楽しくやらせたら、いつの間にか覚えていますから大丈夫ですよ。
次回、第3回のテーマは、「自宅学習、勉強部屋はどうすればいいか」です。
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プロフィール
佐藤亮子 大分県出身。津田塾大学卒業。英語教師として勤務後、結婚。長男、次男、三男、長女の4人を出産。4人兄妹が東京大学理科Ⅲ類に合格したママとして、育児法や教育法で注目を集める。好評既刊『志望校に一発合格する過去問攻略法』(小社刊)が絶賛発売中。