「やりたい」と言ったから始めたのに、「今日は行きたくない」と言ったり、やめたい理由にモヤモヤしてしまったり。励ます?休ませる?やめる?親としてどう向き合うべきか、専門家の先生にアドバイスをいただきました。
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親の“心構え”を教えてください!
case1
6歳女の子ママ
ダンス
Q.どうしてもダンスがやりたいと言い出したので入会したものの、習い事が多すぎるのもよくないかと、スポーツ教室をやめるという決断をしました。毎月違うスポーツに取り組む習い事だったので、続けることでこれが好きというものに出会えるまでやろうという当初の目論見が外れ、本人がやめたいと言ったわけでもないのに本当にやめてよかったのかなと少しモヤモヤと後悔が残りました。
A.これが好き、というものに出会えた。もともとの目的は達成されていますよ!(小川先生)
いろんなスポーツをやる中で、やりたいものを見つけられたんですね。親が出会わせた中から見つける必要はありません。ダンスの何に惹かれたのかよく聞いて応援してあげましょう。
いろんなスポーツをやる中で、やりたいものを見つけられたんですね。親が出会わせた中から見つける必要はありません。ダンスの何に惹かれたのかよく聞いて応援してあげましょう。
case2
6歳女の子ママ
ダンス
Q.幼稚園の課外活動で17時スタートのヒップホップダンスを張り切って習い始めたものの、「お腹が減るからやめたい」と言い出しました。結局1カ月ほど様子を見てやめましたが、事前に「帰宅が遅いからご飯も遅くなるよ。本当に続けられる?」と意思確認をし、「やるなら1年は続けようね」などと約束すればよかったのかなと悩みました。
A.ご飯が本人にとって重要なのでしょう。「たしかにね、ママもそこは盲点だった」と受け止めてあげて。(小川先生)
理屈で我慢を約束させても意味はありません。ただ、工夫の余地はあったかな。始める前に夕飯の時間を遅らせる練習をしたり、おやつを持たせていいですかと先生に聞いたりして、子どもが「これならがんばれそう」と感じさせてあげるのも手です。
理屈で我慢を約束させても意味はありません。ただ、工夫の余地はあったかな。始める前に夕飯の時間を遅らせる練習をしたり、おやつを持たせていいですかと先生に聞いたりして、子どもが「これならがんばれそう」と感じさせてあげるのも手です。
教えてくれたのは…
教育家/見守る子育て研究所®所長
小川大介先生
教育家。子ども本来の力を見つけ出す「見守る子育て」を提唱し、講演、人材育成、文筆業と多方面で活動。
取材・文/八重沢友香子 編集/清水 環 画像/AdobeStock
*VERY2025年4月号「習い事スランプ期の向き合い方」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。