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【小学生ママ必見】生活習慣や宿題のイライラ「先生の先生」に解決策を聞いてみた!

「子育ては待つことが大事」、子育て本でよく見かけるフレーズです。わかってはいるけど、つい口出ししてしまう。逆に、何もせずに見守っていたら余計困ったことになったり。〝待つ〟とは具体的にどんなステップを踏めばいいのでしょうか?今回は、小学生ママたちの悩みを「先生の先生」として活動する庄子寛之先生に聞きました。

*掲載中の内容はVERY2023年4月号誌面掲載時(取材は1月)のものです。

「先生の先生」として講演を行う小学校指導教諭
庄子先生に聞いた!

小学生ママたちは、
〝規則正しい生活習慣を〟
〝勉強や課題をちゃんとやって〟
とイラつく!

自分と違って消極的な
息子が心配になります。

授業参観に行った際、先生の「これできた人〜?」「これは何だと思う〜?」という問いかけに、「はいはいはーい!」と元気よく手を挙げる子がいる中で、息子は控えめにちょこっと手を挙げるだけ。私自身が職場でも自分の意見をアピールすることに慣れているのもあって、息子の姿がちょっと心配になりました。(7歳男の子)

手を挙げて発言しなかった、の「しない」に注目するのではなく、ノートはちゃんと書いていたとか静かに席についていたなど、できていたことに目を向けて我が子を認めてあげてください。今できなくても来年にはできるかもしれないし、子どもの頃は苦手でも大人になったらできる人もいれば、その逆もありますよね。一人の優れた子を見て我が子もそうなってほしいと思ってしまうけど、その子なりの良さを見るのが重要だと思います。

先回りして「宿題やった?」
と声をかけてしまいます。

宿題が終わったら自分から持ってくる約束ですが、持ってくる前に「宿題やった?」と聞いてしまいます。娘はちゃんとやっていることも多く、「また先回りしてしまった」と反省します。ちゃんとやっている娘を信じてあげたいのに、このままでは子どもとの信頼関係が崩れてしまうのでは?と心配です。私が我慢して余計な声かけをしなければいいのですが、時間がない時などはどうしても待てずに聞いてしまいます。(7歳女の子)

「宿題やった?」と聞くのは悪いことではないですが、「どうせやってないでしょ」という態度で聞くのは良くないですね。やったと言われたら「言われる前にやれてさすがだね」、やってなくても「じゃあ、これからやろうね」と言えるように親が心の余裕を持っておくこと。極論、やらなくても叱られるのは子どもだからくらいの気持ちで。

小学生になっても
マイペースな息子にイライラ。

起床から朝ごはん、支度などとにかくのんびりで、声をかけても「今、やってる!」と焦る様子もありません。入学当初はまだ1年生だから仕方ないと思っていたけど、1年経っても変わりません。小学生になってまで親が色々手伝うのも良くないと思い見守っていますが、夕食を食べるのも遅くて「早く食べないと下げちゃうよ!」と言ってしまうことも。マイペースを待っていていいですか? どうしたら時間の感覚を身につけられますか?(7歳男の子)

まず「小1ならこのくらいできる」という親の固定観念を崩すこと。小学生でも発達段階はそれぞれですし、できてないことではなく、できていることに着目するのが大事です。あと、やらないと罰があるという声かけはNGです。手を貸すことで親の気が楽になるなら是非貸してください。その成功体験が積み重なって自分でやるようになります。

気乗りしない習い事の
やめ時に悩みます。

幼稚園の時から通っている英語教室。最近、わからないところが出てきたようで休みたがるように。本人の話を聞きながらも、「ここでやめたら嫌な思い出のまま終わることになるから、英語を嫌いになっちゃうと思うよ? ここまで頑張ってきたんだから、このスランプを乗り越えてからどうするか決めない?」と声かけして何とか続けています。正直、私が続けてほしい気持ちが強いです。またやめたいと言ってきた時にどうしたらいいでしょうか?(8歳女の子)

「やめ癖がつくのでは?」と心配する方も多いですが、上手くいかないなら次!と思える柔軟性がこれからの時代は必要かなと。5つやめても6つ目に好きなことに出会えるかもしれないですよね。我慢や根性ではなく長所を伸ばす子育てが大事。どうしても続けてほしいなら「この級になるまで」など目標を定めるのもいいと思います。

親の妄想から
先回りしてることって多い。
子どもたちをただ見ることが大切です

何も言わずに子どもを〝ただ見て〟昨日の我が子と今日の我が子を比較することを意識すれば、昨日よりもできていることやその子なりの成長に気づけるはずです。周りの子どもや親の理想像と比較するのではなく〝ただ見る〟。保護者の方に「お子さんを見てください」と言うと「自分の子だから見てます」と言われそうですが、子どもを〝ただ見る〟のは意外と難しく、忙しく家事をしている背景に子どもがいるだけのことも多いです。

見ていないのに口だけ出すから喧嘩にもなるわけです。家事を外注したりパートナーに任せて、我が子を〝ただ見る〟時間を作ってほしいです。お皿を洗ってなくても明日は来ます。お母さんが疲労している状態は子育てが辛くなるかもしれないので、笑顔になるためにも自分の時間も確保してください。親が楽しそうにしている姿を子どもは見ていて、自分も良い大人になりたいと思うもの。親が上機嫌でいることが最優先です。

庄子寛之さん
東京都公立小学校教諭(2023年1月時点)
(現)ベネッセ教育総合研究所 教育イノベーションセンター 研究員

大学院で臨床心理学を修了。学級担任を持つ傍ら「先生の先生」として全国で講演を行う。著書に『子どもが伸びる待ち上手な親の習慣』。

 

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イラスト/はやはらよしろう〈Office 446〉 撮影/イ・ガンヒョン 取材・文/宇野安紀子 編集/城田繭子
*VERY2023年4月号「「子育ては待つのが大事」がムツカシイ」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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