赤ちゃんとの生活の中で欠かせない抱っこ紐。外出時はもちろん、寝かしつけや家事などあらゆるシーンを想定して買っても、いざ使ってみたら悩みができてしまったという人は多いはず。子どもの成長とともに求めるものも変わるもの。今使っている抱っこ紐にもやもやを感じたら、セカンド抱っこ紐の買いどきです。
セカンド抱っこ紐、買う?買わない?
撮影/水野美隆
*抱っこ紐ママの【今どきアウターコーデ9選】着膨れない“ショート丈”が正解! より
セカンド抱っこ紐が支持される理由
生まれたばかりの頃は抱っこ紐の中で静かに過ごしていた赤ちゃんも、ハイハイや歩き始めの頃からはそうはいかず、抱っこ紐から出たがるようになります。ママやパパも抱っこ紐を着脱する回数が増え、それが億劫になってしまうことも。特に抱っこ紐の上からアウターやコートを着ている場合は、荷物を下ろしてアウターを脱いで、それから抱っこ紐を着脱して……、とわずらわしさは想像以上。スムーズに着脱できる簡易的なものがあると便利です。また、荷物の多い子連れでの外出は、コンパクトなサイズで持ち運べるセカンド抱っこ紐があると、外出時の負担が軽くなります。
抱っこ紐をいつも清潔にしたいから
子どもにとって大切なのは、安全であること、そして清潔であること。子どもの体を包み込む抱っこ紐は、常に清潔にしておきたいものですよね。とはいえ、小さい頃はよだれや食べこぼしなどですぐに汚れてしまうので、ひとつの抱っこ紐を清潔に保つのは難しいのも現実。洗い替え用にセカンド抱っこ紐があると安心です。
「セカンド抱っこ紐いらない説」もあるけれど?
「セカンド抱っこ紐はいらない」。ネットでセカンド抱っこ紐について検索すると、そんな意見を見かけることもあります。もちろん新生児~幼児期まで使える抱っこ紐ひとつで不自由なく過ごせたらベストかもしれませんが、今の抱っこ紐は本当に多種多様。使うシーンや悩みに合ったセカンド抱っこ紐があると、抱っこにまつわるストレスから解放される可能性が高まり、子育ての強い味方になってくれるはず。
2つ目の抱っこ紐をみんなはいつ買ってる?
撮影/水野美隆
*抱っこ紐ママの【今どきアウターコーデ9選】着膨れない“ショート丈”が正解! より
ひとつのサインは、腰が据わったら
抱っこ紐の中には月齢が低い時期は使えないものもあり、出産前や新生児期に購入した場合は選択の幅が狭かったかもしれません。赤ちゃんの腰が据わる8〜9カ月ごろになると抱っこ紐選びの選択肢が増えるので、1つ目のときに諦めたブランドやデザインのものを手に入れるチャンスです。抱っこ紐もファッションの一部だから、機能性もおしゃれさもどっちも満足いくものが欲しい、というのがママの本音ですよね。
おんぶの必要性を感じたら
抱っこ紐で対面抱っこをしていても、自由に動けるわけではありません。特に赤ちゃんを抱っこしながら家事をするのはとても大変。手持ちの抱っこ紐におんぶ機能がない場合は、おんぶ可能なセカンド抱っこ紐を購入するきっかけのひとつです。おんぶをしてみると、こんなにラクに料理や掃除ができるようになるのかと感動すら覚えるというママの声があるほど!
保育園入園に合わせて買う人も
撮影/木村 敦
*乳幼児ママの【リアル秋コーデ6選】さりげないオシャレは「カーデ」にあり! より
保育園に通い始めるタイミングでセカンド抱っこ紐を買う人も多いのではないでしょうか。送り迎えは毎日のことなので、抱っこ紐の使いやすさが快適な保育園送迎ライフへとつながります。子どもの保育園グッズだけでなく、時には布団やプールグッズなども持ち運ぶことになり、大荷物で修行僧のような気持ちになるときもあるんです。そんなとき、スマートに子どもを抱っこできるだけで気持ちが少し軽くなるはずです。
歩き始めると、抱っこ紐の役割に変化が
セカンド抱っこ紐がいちばん必要になるのは、子どもが歩くようになってから。自分で歩きたい、疲れたから抱っこしてほしい、眠くなっちゃった、イヤイヤして動かなくなる……。目まぐるしく変わる子どもの気分に対応するためには、さっと取り出して着脱できるセカンド抱っこ紐があると重宝します。
家族でのお出かけ用にも、あると役立つ
休日の家族での外出時は、ママ以外の大人が抱っこをすることも多いのではないでしょうか。セカンド抱っこ紐として人気のショルダータイプは男性にも人気。コンパクトな肩掛けはファッションの邪魔をせず、着けっぱなしでも気になりません。長時間だと肩が痛くなってしまうというママの声もありますが、パパはしっかりした抱っこ紐より便利でラクと、セカンド抱っこ紐を支持するする声があるほど。ママはひとつ目の抱っこ紐、パパはセカンド抱っこ紐と使い分けるパターンも増えてきました。
セカンド抱っこ紐・タイプ別13選
荷物が多いならコンパクトタイプが正解!
撮影/水野美隆
*抱っこ紐ママの【今どきアウターコーデ9選】着膨れない“ショート丈”が正解! より
あれこれ荷物が増えてしまいがちな赤ちゃんとのお出かけには、コンパクトタイプの抱っこ紐が便利です。首が据わる4カ月ごろから使えるものが多いので、赤ちゃんと一緒にいろいろな場所へお出かけしたいという気持ちにハマります。400g前後と軽量でありながら肩やウエストでしっかりと支えるので、ママも子どもも疲れにくいのが最大のメリット。ただ、斜めがけやヒップシートとくらべると着脱に時間がかかるので、手軽さを重視する場合はネックになってしまう場合も。
前向き抱っことおんぶの2wayで使える抱っこ紐。通気性が良いうえ、赤ちゃんの背中に接する部分にあるポケットには保冷剤を入れて暑さ対策ができるなど、アウトドアブランドらしい野外使用への細かな配慮もうれしいポイントです。
モンベル ポケッタブルベビーキャリア ¥7,920(モンベル/モンベル・カスタマー・サービス)
*抱っこ紐ママの【今どきアウターコーデ9選】着膨れない“ショート丈”が正解! より
首据わり後〜3歳までの初めてのアウトドアでの使用を想定して作られた抱っこ紐。通気性の良さや撥水素材、UVカット素材を使用した日除けなど、ありがたい機能が満載です。
THE NORTH FACE ベイビーコンパクトキャリアー¥30,360(ザ・ノース・フェイス/ザ・ノース・フェイス キッズ 原宿店)
*抱っこ紐ママの【今どきアウターコーデ9選】着膨れない“ショート丈”が正解! より
クロス式のコンパクト抱っこ紐。独自に設計した幅広の肩紐で肩の負担を分散するため、ベビーキャリーのような使い心地です。フードカバー付きで見た目もベビーキャリーのよう。
ファムベリー ファムキャリーミニ ¥6,820(ファムベリー)
本体重量390gの超軽量抱っこ紐。くるっと収納してコンパクトに持ち運びできるので、セカンド抱っこ紐にぴったり。肩に負担がかかりにくい設計もうれしいポイントです。
ボバエアー ¥12,100(ボバ/スマートトレーディング)
*抱っこ紐ママの【今どきアウターコーデ9選】着膨れない“ショート丈”が正解! より
おしゃれの邪魔にならない。斜めがけタイプ
撮影/山根悠太郎
*【おしゃれママのご近所スタイル6選】愛用抱っこ紐も紹介! より
子どもが歩き始めると、「だっこ」と「あんよ」の繰り返し。その頃には体重が10kgを超え、抱っこ紐なしでの長時間の抱っこは大変です。そんなとき、斜めがけタイプの抱っこ紐は肩にさっと通すだけで着脱が可能なので、わずらわしさとは無縁。スリムなフォルムゆえ、着けっぱなしでもコーデの邪魔をしません。気をつけたいのは、肩への負担。左右片方の肩で支えるため、長時間の着用には向きません。シーンを選んで使う必要があります。
斜めがけタイプのパイオニア・ダッコルト。安心の日本製で、歩き始めた1歳から4歳までの子どもの片手抱っこをサポート。160gと超軽量かつ折りたためるので、小さめバッグにもすっぽり入ります。
ダッコルト コーデュラ・ブラック ¥7,920(ママイト)
撮影/草間智博〈TENT〉
必要なときにさっと肩に掛けていつでも抱っこ。肩ベルトを開いて重さを分散し、パパとママの負担を軽減。安定したヒップパッドは、ママの抱っこと同じような心地よさです。
グスケット抱っこ紐 オリジナルカラー ¥6,200(AMHM INC.)
*【おしゃれママのご近所スタイル6選】愛用抱っこ紐も紹介! より
手軽に抱っこできるスリングタイプ。対荷重分散にすぐれた快適肩パッド、安全性にこだわったラダー&バックル、パパとママが共有できるサイズ調整など、抱っこが快適になる工夫が盛り込まれています。
POLBAN GO ¥6,050(ラッキー インダストリーズ)
涼しく快適なメッシュタイプのスリング抱っこ紐。25.5cmという幅広デザインで肩の負担を最小限に抑えます。子どもの股関節を守る、腰から太ももまですっぽり覆うデザインもポイント。
スモルビかるがるメッシュスリング抱っこ紐 ¥4,980(スモルビ)
乗せ下ろし簡単で多機能。ヒップシートも人気
手軽さを求めるなら、ヒップシートもおすすめ。乗せ下ろしが簡単なうえ座面が広いので、安定した抱っこが可能に。収納もできるので、身軽にお出かけすることができます。授乳補助として使えるもの、キャリアを付けて抱っこ紐として使えるもの、抱っこを卒業してもバッグ単体として使えるものもあり、コンパクトでありながら多機能なのも魅力です。なお、多くは腰でしっかりと支える構造になっているため、コンパクトタイプや斜めがけタイプとくらべると不使用時はかさばるという声も。
授乳サポートとして、またはスリングヒップシートとして2wayで使える抱っこ紐。医療用サポーターと同様の素材が肩に広くフィットし、負担を軽減。背もたれ付きで安定感も抜群です。
Shoulfy(ショルフィー)ブラック/ 抱っこ紐 ¥6,490(ディモワ)
日本人のパパ・ママ・赤ちゃんに合わせた小さめ設計がうれしいヒップシート。乗せ下ろしが簡単なうえ、授乳補助としても使え、歩き始める前は前向き抱っこもできます。
POLBAN ADVANCE ¥11,000(ラッキー インダストリーズ)
赤ちゃんの成長に合わせて使える3wayヒップシート。ヒップシート単体としてはもちろん、肩紐&前カバーを付けて前向き抱っこや対面抱っこをすることも可能です。
ケラッタ 3WAYヒップシート ¥3,580(ケラッタ)
対面抱っこ、前向き抱っこ、横向き抱っこができる使い勝手のよさが特徴。台座の中身が独自構造になっており負担を軽減。ママとパパのつけ心地も快適です。
※大阪公立大学「『抱っこひも』使用時の身体的負担の研究(その2)」より
BABY&Me BELK-S hipseat ¥9,900(BABY&Me/アスコン)
抱っこ紐×ショルダーバッグの2wayヒップシート。抱っこをしていないときは普通のバッグでありながら、抱っこ時はヒップシートとして活躍。抱っこを卒業しても長く使えます。
POMULU 2WAYヒップシート ¥9,900(REALIZE)
抱っこ紐6個持ちママの納得の理由
そのときに必要な「機能」があるんです、と語るのは2児のママである山田梨奈さん。「1本目は定番のエルゴを妊娠中に準備。その後は子どもの成長に合わせ、必要なものを買い足しました。6本持っていますが、用途をはっきりさせてからピンポイントで買い足したのでふたり目でも使え、どれも買ってよかったです。姉や身近な人とシェアして賢く使っています」
撮影/木村 敦(写真左)
2本目はぐずり対策に、スリングタイプの「キャリーミー」
ベッタ キャリーミー!ロンドンストライプ ネイビー ¥7,920(ベッタ/ズーム・ティー)
撮影/木村 敦(写真左)
4本目は歩きたい時期の補助として、軽量の「モンベル」。
ポケッタブル ベビーキャリア ¥6,490(モンベル/モンベル・カスタマー・サービス)※写真とは別色
撮影/木村 敦
ばぁばと兼用「タックマミー」。太い肩紐でばぁばも肩がラク。
タックマミー 綿100%抱っこ紐 ¥4,598(tacmamy)
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セカンド抱っこ紐は育児の味方!
さまざまな形や機能の抱っこ紐が豊富に揃う今だから、そのときに必要な抱っこ紐を買い足すことは育児の大きな助けになります。セカンド抱っこ紐を上手に利用して、今しかない子どもとの抱っこライフを楽しみましょう。
文/永尾真理子
*掲載中の情報は公開時のものです。商品は販売終了している場合があります。
*本記事の一部は過去掲載記事を元に再編成したものです。肩書きは記事掲載当時のものです。