VERY NAVYの人気連載・おおたとしまささんの『悩めるママのための、受験進路相談室』が『中学受験生を見守る最強メンタル!』というタイトルで書籍化。過熱する中学受験や受験をとりまく現状に悩むママたちに向けて、「どんなにしんどいときでも子どもを動揺させない心の柔軟性を身につける」36のメンタルエクササイズを提案しています。今回は、そんな書籍に掲載された12のお悩みの一部を公開します。
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【CASE1】
最終的には早慶に行ってほしい…でも子どもに無理はさせたくないです
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【CASE2】
“御三家”も視野に…親の欲が至るところで出てきてしまいます -
【CASE3】
小1からSAPIXに通わせて燃え尽きないでしょうか? -
【CASE4】
勉強嫌いな子に、無理に受験させる意味はありますか? -
【CASE5】
ケアレスミスに「もったいない!」を連発…子どもを潰してしまいそうです -
【CASE6】
東京の中学受験熱に困惑…夫婦共働きでの受験に不安があります -
【CASE7】
「なぜこんな点数なのだ」…息子を怒ってばかりいる夫が気になります -
【CASE8】
中学受験について消極的な夫…家庭内の足並みがそろっていません -
【CASE9】
学歴はやっぱり高いほうがいいのでしょうか?どこまで頑張らせるべきなのでしょうか? -
【CASE10】
中学校受験をするメリット、デメリットを教えてください! -
【CASE11】
インターからの中学受験…情報が少なく不安も多いです -
【CASE12】
マイペースな性格の子だと 中学受験には向かないですか?
【CASE1】
最終的には早慶に行ってほしい…でも子どもに無理はさせたくないです
<Kさんの場合>
【家族構成】
夫、長女(小4)、次女(保育園年少)
【今回相談する子どもの状況】
長女9歳 バレエを週2。公文など勉強系は通ったことなし。小4の2月から希学園に入塾予約。
【相談内容】
来年の2月からの入塾予約をし、中学受験に挑戦することにしました。ただ、今住んでいるエリアの中学受験の過熱ぶりを見て、子どもの無理を強いない範囲で、入れる学校に入る、を始める前の私の約束事にしようと思ってるのですが、それは実現可能なのでしょうか…。
また、私自身、女子校出身でコンプレックスがあるので、できたら共学に、と思ってるのですが、名の知れた共学に入るなら、それなりの頑張りが必要ですよね…。それに共学でいうと、中学受験で大学附属校に入れちゃうのももったいない気がしていて迷っています。またパパは公立育ちなので、公立でもいいと思ってるから、やるなら私が塾代を出すことになるはず…仕方ないですよね、よくあることですかね。
【CASE2】
“御三家”も視野に…親の欲が至るところで出てきてしまいます
<Uさんの場合>
【家族構成】
夫、長女(小1)
【今回相談する子どもの状況】
2歳から年長まで公文。小1になるタイミングでサピックスに入塾。そのほかの習い事は週1でピアノ。
【相談内容】
この春、小1の娘がサピックスに入塾しました。学習習慣・向学心が身につけばと思い通わせ始めたのですが、組分けテスト等の機会も多く、テストと聞くと親として欲も出てきます。また、近所に御三家と呼ばれる中学があり、そんな中学が近所にあるんだったら「とりあえず狙うでしょ」と子どもの人生なのに親の欲が至るところで出ていることに気づかされます。
子どもと共に私自身も中学受験勉強する気持ちでおりますが、果たして私が勉強内容についていけるのかも不安で早い段階で疲れそうな気も(子どもというより私が)。「人生一生勉強」と思いつつ、子どもに「学ぶことの面白さ」を伝え続けながら、これから続いていく長い長いマラソンを親子で走り続けるコツを教えてください。
【CASE3】
小1からSAPIXに通わせて燃え尽きないでしょうか?
<Hさんの場合>
【家族構成】
夫、長男(小2)
【今回相談する子どもの状況】
1年生からSAPIX通塾中。ほか3歳から公文、4歳から将棋、7歳からプールに通っている。
【相談内容】
幼少期よりずっと塾通いで、継続的に勉強をしてきました。おかげで勉強の習慣はついています。しかし、これから反抗期などがくると思うので、肝心な受験期に燃え尽きてしまわないか心配です。このまま進んで大丈夫でしょうか?また、塾を何も考えずSAPIXに入れてしまいました。今更ながら、もっと向いている塾があったのではないかと、他の塾にいろいろ体験に行ってから入れるべきではなかったかと後悔しています。今から塾を変えてもまだ間に合うものでしょうか?
私が出張なども頻繁にあるフルタイムで仕事をしているので、子どもの中学受験が本格化した時、仕事との両立がどうなってしまうのだろうと正直不安です。最後にもうひとつ。頑張っていることに対する対価として「ご褒美」を与えるなという話を耳にしました。現在、結構ご褒美をあげてしまっていますが、そのほかにも子どものモチベーションの作り方や、やる気を出す一言などあれば、教えていただきたいです。
【CASE4】
勉強嫌いな子に、無理に受験させる意味はありますか?
<Yさんの場合>
【家族構成】
夫、長女(小5)、長男(小1)
【今回相談する子どもの状況】
小1夏から今年の1月まで栄光ゼミナール、現在は日能研に通塾。ほか、お習字と英語をそれぞれ週1で。夫婦ともに中学受験は未経験で、塾やお友達の情報を頼りに受験対策をしています。
【相談内容】
もともとは、娘が高校受験をしたくないという理由で中学受験を希望しています。夫も私も本人の希望を優先し、受験のサポートをと考えていますが、本人が受験したい!と言うわりに勉強量も多くなく、毎日必ずやらなければならない少しの課題すら、忘れてしまっている状態です。
基本的には、しなくていいなら勉強はしたくないという態度で成績が伸びるわけもなく、入塾時よりクラスも落ちてしまいました。今後このような子がこれからもっと大変になる受験勉強に耐えられるのか?ここまでしてやる必要はあるのか?やる気はいつか入るのか?悩んでいます。
【CASE5】
ケアレスミスに「もったいない!」を連発…子どもを潰してしまいそうです
<Wさんの場合>
【家族構成】
夫、長女(小4)、次女(小2)
【今回相談する子どもの状況】
長女が3年生の2月より日能研に通塾中。ほか、バレエ、スイミングなどの習いごとも。
【相談内容】
基本的な学力については1年前と比べてついてきた感触はあるが、ケアレスミスや問題文の早合点などが多くテストでの点数が思うように伸びない。先日もテストの振り返りをしたところ、少なく見積もっても4教科で70点ほどのケアレスミスが発覚、私がものすごく悔しく熱くなって「もったいないもったいない」と連呼してしまい娘は黙るのみ…という状況になってしまいました。
私自身が中学受験を経験しているわけではないので、アドバイスできることは高校受験から学んだ経験であり、その年齢から4〜5歳幼い小学生の子に同じことを求めるのは酷なのかな?とも思えます。とはいえ、このまま親があれこれ管理している状態ではたとえ志望校に合格しても成功だったのかな?と思ってしまいそうなのでこの受験勉強の経験を通して自律的に考えて行動できる力を養ってほしいのですが厳しすぎるでしょうか?
【CASE6】
東京の中学受験熱に困惑…夫婦共働きでの受験に不安があります
<Sさんの場合>
【家族構成】
夫、長男(小2)、次男(年長)
【相談内容】
長男が小学生になり今でも子どもの学校や学童、習い事のスケジュール管理など、パニックになるぐらい大変な日々に追われていますが、これに中学受験となると物理的なサポートだけでなくメンタル面のサポートも必要になるので、自分たちにどれほどのことができるのか心配です。
やってみないとなんとも分かりませんが、夫も私もフルタイムで働いているので、子どものケアに集中できない家庭が受験に向いているのか不安は残ります。また、私自身、公立の中高出身で、中学受験をする人がほとんどいない環境で育ったので、東京の中学受験熱!?に驚いています。低学年から入塾させないと入塾テストのハードルが上がり、受験したいと思っても時すでに遅しだよと周囲の先輩ママから聞きます。受験勉強の低年齢化によって息切れはしないか?子どもがプレッシャーに負けてしまわないか?ということも心配しています。
【CASE7】
「なぜこんな点数なのだ」…息子を怒ってばかりいる夫が気になります
<Mさんの場合>
【家族構成】
夫、長男(小5)、次男(5歳)
【相談内容】
週5日時短パートをしながら最近起業をして、日々仕事に育児に奮闘しています。仕事のお付き合いなどで土日に家をあけることが増えてきて、以前のように長時間、息子をフォローすることが難しくなってきました。
夫は中学受験を応援したいと言っており、宿題を見たり教えたりするまではいかないですが、私が外出の際の宿題管理などをお願いしようと思っています。しかし、夫の子ども達への接し方がなかなか厳しく、例えばテストの点数を見て「なぜこんな点数なのだ」と過剰とも思えるほど叱責するなど、任せると大喧嘩になることが多いです。とはいえ、夫の手も借りないと家庭が回らない状況なのは確かで… 中学受験期、どのように夫に関わってもらえばよいでしょうか?
【CASE8】
中学受験について消極的な夫…家庭内の足並みがそろっていません
<Hさんの場合>
【家族構成】
夫、長男(小6)、長女(小2)、次女(保育園年少)
【今回相談する子どもの状況】
長男 小3の2月〜小4の1月までは早稲田アカデミー→小5の夏期講習から現在まで 栄光ゼミナールに通塾。
【相談内容】
私は中学受験経験者。中高一貫女子校から付属の短大へ進学しています。一方の夫は、地方出身者、中学受験については消極的。小3の2月、長男が「塾に行ってみたい」と言い出したことでスタートした中学受験でしたが、自ら勉強する意識が低くて、母親である自分がかなり口出しをしてしまいます。わたしがガミガミ言うので、家庭内の雰囲気も悪化。塾の先生が変わって長男のやる気も低下したところで一度リセットすべく、小4の1月で退塾しました。
仕切り直しで小5の夏から別の塾で受験勉強をスタートさせたのですが、やっぱり口を出してしまうし、夫は「お金は出すけど、今からそんなことさせて何になるの?」と言い出す始末。家庭内の足並みがそろっていないのが気になります。
【CASE9】
学歴はやっぱり高いほうがいいのでしょうか?どこまで頑張らせるべきなのでしょうか?
<Kさんの場合>
【家族構成】
夫、長男(中学1年)、長女(小5)
【今回相談する子どもの状況】
娘 小3から早稲田アカデミーに。現在は野球とピアノの習い事も
【相談内容】
娘は兄の影響で、野球を頑張っています。区のチームにも所属しています。男子の中に女子一人でも、野球が好きだから平気らしいのですが、塾との両立に苦戦しております。また、息子は今年2月に本人も希望する中学に合格し、楽しく通学しています。しかし、入学を決めた後、お友達から、「お前の行く学校は滑り止めでも受けないわ」「偏差値いくつ?」と言われたり、夫は、大人同士の会話で「大学考えたら微妙ですね」と言われたそうです。余計なお世話ですよね。でも、夫も「学歴社会はなくならない」と子どもたちに教えています。
私は、おおたさんの本を読んでいて、その子に合っている学校を見つけることが大切だと信じていますし、中高の6年間を安心して過ごせる場所があることは幸せなことだと思うので、娘にも受験はさせたい。でも、一方で、学歴はやっぱり高いほうがいいのだろうか?どこまで頑張らせるべきか?については悩んでいます。
【CASE10】
中学校受験をするメリット、デメリットを教えてください!
<Tさんの場合>
【家族構成】
夫、長男(小3)、次男(9歳)
【今回相談する子どもの状況】
小3男子 小1のころから続けている公文は、算数と国語ともに現段階でG教材。中学受験をするならば、3年生の2月からという情報を得て、焦っているところです。
【相談内容】
将来は生物関係の研究者になりたいと話している息子。目標があるので、研究者を目指せるような大学に進学するための学習環境が整っている中学がいいのではないかと感じています。一方で、今の中学受験や子どもたちの現状を知り、中学受験をする方向でよいのか尻込みしています。子どもの心身が受験に耐えられるのか、正直、心配です。今、不安のほうが大きい状況ですが、中学受験をすることのメリット、デメリットなど、率直なご意見を聞きたいです。
【CASE11】
インターからの中学受験…情報が少なく不安も多いです
<Oさんの場合>
【家族構成】
夫、9歳男の子(日本の小4、インターG5)、2歳女の子
【今回相談する子どもの状況】
都内インターナショナルスクールと、公立小のWスクール。幼稚園から個人塾(算数、国語)と家庭教師(英語)と空手とゴルフ。小3から個別指導塾Tで算数と国語を、帰国子女向け塾にて英検対策をしています。
【相談内容】
現在日本のインターナショナルスクールに通っているのですが、帰国生として中学受験を検討中です。限られた受験方法のため、そういう情報が少なく不安も多いです。また、宿題に追われていると、チックが出ている時があります。おそらくストレスなのでしょうが、やらないといけないという自覚は本人もあるようで、結果的に宿題をやり、塾にも通っています。ただ素直に宿題に向かう日は少ないです。
「全てやめる?」と聞くと「やめない!」と言いながら、宿題は辛そう。親として受験などをやめさせて自由にさせてあげたい葛藤と、男の子には今頑張らせるのが本人のためという親心の葛藤があります。習い事の空手との両立にも悩んでおり、このような悪循環で受験まで向かうのか?常に途方に暮れています。親も子どもも円満に受験に進んでいけるような方法はないのか模索しています。
【CASE12】
マイペースな性格の子だと 中学受験には向かないですか?
<Wさんの場合>
【家族構成】
夫、息子(小4)、娘(5歳)
【今回相談する子どもの状況】
息子(年中から小3までZ会、小3春期講習からSAPIXに通塾)
[習い事]サッカーチーム(週4)、そろばん(週2〜3)、英語(週2)、塾(週2)
【相談内容】
子どもはマイペースな性格です。勉強するのは嫌いではないですが、計算ミス、覚えない、わからない問題は直ぐに諦める、問題をきちんと読まない……塾のテストでどんどんクラスが下がっていってます。それでも、全く気にしません。「同じ学校に一番上のクラスに行っている子がいるんだけど、その子は考え方が凄いんだよ」と楽しそうに話してくれるほど、人は人、自分は自分。毎日が楽しいそうです。
私は中学受験経験者で、受験はそんなに甘くないと思っていますし、途中でやっぱり受験をしたいと思っても間に合わないと思うのでやめたくありません。でも、毎日息子を怒ってしまって私も辛く、反省する日々です。