子どもの健やかな成長を願う大切な行事、七五三。子どもの可愛い着物姿が見られたり、両家の祖父母とも会える貴重な機会ですが、リサーチや予約、家族のスケジュール調整、当日の着替えや撮影など、考えることが山積みで正直大変なことも。そこで最近は、慣習にとらわれずに家族に合ったスタイルでお祝いする人が増えています。
今回は11歳女の子、8歳6歳男の子の3児のママであるVERYモデル・牧野紗弥さんのエピソードをご紹介。モデルとして活躍する傍ら、子どもの教育やジェンダー問題への取り組みに熱心な一面も。そんな牧野さんが三回の七五三を経て気づいたこととは?
“子どもの行事はママ任せ”から抜け出すには
忙しいママたちのストレスは、子どもの行事のリサーチや準備、調整はママ任せになりがちなこと。特に、七五三をパパ主導でという話はほとんど聞きません。パパとの役割分担はどうしたらいいでしょうか?
「私も七五三の予約をする時はいつも夫のスケジュール待ちでした。今思えば、着付けや神社、レストランの予約を全部やってもらえば良かったかな(笑)。それが無理でも、当日の流れを知ったうえで、娘が草履を嫌がったらスッと靴を出す、ここでタクシーを呼んでおくとか、分担するだけじゃなく全体のことをわかってもらうのが大事かもしれません」
神社や着物、会食場所などのリサーチはママ、予約の手配はパパというように役割分担するか、それが無理でも少なくとも当日のサポートはしっかりお願いしたいところ。子どもと一緒に「どこ行くの?何を着ればいいの?」は避けたいですよね。事前にLINEや口頭で共有しておきましょう。
七五三の時期はその子の成長に合わせて決める
子どもたちの七五三を計3回経験した牧野さん。一回目は長女3歳と長男のお宮参りを同時に、二回目は長女7歳と長男5歳、三回目は数え年で長女9歳のハーフ成人式と次男4歳の七五三を一緒に。回を重ねるごとに慣習にとらわれない、自分たちらしいスタイルでお祝いするようになったそう。
「はじめは母から数え年でと言われていたのですが、友人に子どもが1年大きくなってる分、実年齢が絶対に楽だよ!と言われて。数え年できっちりやろうとすると、食事に行っても眠い、こぼす、着替え一式で大荷物、さらに下の子の授乳となるともう大変なので、子どもたちが小さい頃は実年齢でやっていました」
子どもの成長やきょうだいのお祝いごとのタイミングによって、数え年と実年齢のどちらでやるかを判断していたそうです。
記念写真に関しては、前撮り派の牧野さん。「何か一つでも日を分けると当日の余裕が生まれます!」とのこと。写真館の早割を利用し、お宮参りと七五三など子どもたちの節目を組み合わせて一気に写真を残すようにしていたとか。子どもが増えれば行事の数もそれだけ増えるので、別々にやっていたら大変。3人きょうだいならではの工夫ですね。
また、「男の子は5歳が一般的かもしれないけど、写真がよく撮れなかったなど心に引っかかることがあれば、7歳に再チャレンジしてもいいと思います」と牧野さん。男の子のチャンスは一回だけとこだわらず、「できなかったことはまた次やろう」と柔軟に考えるのもアリかも。
牧野さんの七五三ヒストリーを写真で紹介!
じいじばあばの参加はタイミングを絞って
コロナ禍が続く今年の一番の悩みは、じいじばあばの参加と会食をどうするか。
「初めての七五三は自宅で、懐石料理のようなものをデリバリーしました。二回目はうかい亭で会食。でも、子どもたちをサポートしてくれるじいじばあばも大変そうで。だから写真を撮って両家に渡して、お参りは家族だけで行きますという形にしました」
ママは家族だけでと思っていても、じいじばあばがどうしても参加したい雰囲気、義両親には気を使わなければいけないなど、板挟みになった場合は?
「たとえば、写真は家族で撮ったのでご祈祷や会食はご都合どうですか?と直接聞くのがいいかも。どこに参加したいのかわかっていれば、会食だけ日を改めたりスケジュールも立てやすいし、要望も叶えられる気がします」
何から何まで参加してもらうのではなく、ここだけというタイミングを相談するのが正解かもしれません。
3回の七五三を経て牧野さんが気づいたのは、七五三の本来のあり方。「七五三は一回だけじゃなくて、お祝いできる節目があるし、子どもの健やかな成長を願うのが目的。柔軟に考えて家族みんながハッピーならそれでいいと思うようになりました!」